『かなり』

干支に入れてよ猫

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どうも、坂津です。

私が今まで経験したことのある痛みの中で、最も痛みが強かったのが虫歯です。

心臓の鼓動に合わせてズキズキと痛むいう拍動性の激痛に加え、歩けばその振動が、ものを噛めばその衝撃が加算され、本当に四六時中ずっと地獄でした。

それでも私は歯医者へ行かず、放置していました。

やがて日々の痛みはどんどん増大し、夜も眠れないほどになってきました。

それでも私は歯医者へ行かず、放置していました。

そして更に症状は進み、特に何もしていないのに虫歯の付け根から血が流れ出るようになりました。

それでも私は歯医者へ行かず、放置していました。

どれくらい放置していたのか覚えていませんが、とにかく激しい痛みを我慢し続ける日々でした。

今となってはなぜそれほどまでに我慢していたのかさっぱり分かりません。

普通に歯医者に行けば良かったのに。

で、ある日。

何の脈絡も無しにフッと痛みが消えました。

それはもう驚くほど呆気なく急にいきなり突然に。

虫歯は怪我や病気と違って自然治癒することは無いという知識はあったのですが、その常識を疑いたくなるほどの快癒でした。

が、しかし。

依然として歯茎からの出血は止まっておらず、舌で確認できる大きな穴ももちろん開いたままでした。

そこで初めて私は歯医者へ行きました。

治療が目的では無く、この謎の無痛状態の原因を調べたかったのです。

 

歯科医「・・・えっ?これ、いつから?」

わたし「よく覚えてないけど1ヵ月程?」

歯医者「えっ、待って、痛かったよね?」

わたし「ええ、そりゃもう毎日が地獄で」

歯医者「なんで早く来なかったんだ!?」

わたし「それが自分でもよく分からない」

歯医者「馬鹿なの?死ぬの?いやマジで」

わたし「でももう痛くないから勝ったね」

歯医者「いやいや完全に負けてるから!」

わたし「あの激痛から解放されたのに?」

歯医者「神経が死んだから痛くないの!」

わたし「は?」

歯医者「これ死ぬ可能性もあるからね?」

わたし「まさか。虫歯ごときで死ぬわけ」

歯医者「あるの!虫歯舐めんなよ小僧!」

 

どうやら私は神経が自然死するまで虫歯の痛みに耐えていたようです。

そして歯医者さんから『虫歯を放置すると死ぬ』ということをこれでもかと力説され、そこで初めて虫歯というものがどれだけ怖いものなのかを知ったのでした。

 

で、そんな恐ろしい虫歯を、可愛い息子には患って欲しくないのです。

どうやら0~3歳くらいまでは親から子への虫歯菌の感染リスクが高いようなので、可能な限りそうならないように気をつけています。

例えばくしゃみや咳で私の口腔から飛び出す唾液の飛沫が息子や息子が口にする可能性のあるものに付着しないよう注意を払ったり。

食器の共用や飲食物の口うつしなどは以ての外。

 

ようやく下の前歯が2本、可愛く顔を覗かせている息子のおくち。

できれば私の歯並びの悪さが遺伝しないことを祈りつつ、歯の定期メンテの予約を入れる私です。