『かなり』

干支に入れてよ猫

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どうも、坂津です。

父から相談をされました。

 

父「最近携帯のバッテリーの減りが早いんだ」

私「ガラケーからスマホにする機会なのでは」

父「スマホを持つメリットが分からんのだよ」

私「まぁ電話とメールしかしないならそうか」

父「デジカメは別に持ってるし基本料も違う」

私「料金だけで言えば格安スマホもあるけど」

父「とにかく新しいものに手を出すのは面倒」

私「使い慣れたモノが直るならそれが最良か」

 

父はもう74歳。

もちろん同年代でスマホを使いこなしている方もたくさんいらっしゃるでしょうが、無理にチャレンジさせるのも気が引けます。

本人に刷新の意思が無いのなら、現状維持が最善となるでしょう。

 

さて、父によれば使用中のガラケーの状況はこんな感じ。

・さっきまで80%くらいあった電池残量が一瞬で6%になる。

・と思って充電し始めたらすぐ充電完了で表示も100%になる。

・なので実は表示だけ6%なのかと思い放置してたら電源が落ちる。

つまりバッテリーの『7%~79%部分が消去されている』ような状態らしいのです。

うん、完全に電池パックが瀕死だな。

 

こうなると電池パックの交換が最良の対応策となるわけですが、問題は『その機種のバッテリーがまだ在庫されているか』ということです。

と言うのも、実は父が使っているガラケーと同じ機種を、私も仕事用の携帯として使っているのです。

ちょっと前にその携帯にメールが入ってきました。

『水濡れ・全損修理終了のお知らせ』という内容で、2019年6月30日が期限でした。

もう目前じゃん!

 

なので、もしかしたらもうバッテリー交換とか対応してくれないかもと思いつつ、調べてみたら通常の修理対応は2022年まで受け付けてくれるみたい。

だったらイケる公算が大きいと踏み、近所のケータイショップへ行きました。

すると店員さんが全く売り上げにもならないのにめっちゃ丁寧に調べて親切に教えてくれたのです。

 

「お客様の契約内容を確認させていただきましたが、電池パック交換の保険に加入されていらっしゃいますので、1回だけ無償で新品の電池パックをご自宅にお届けできます」

 

その場ではすごく喜んだ父と私。

1週間程度待つだけで新品のバッテリーが届き、入れ変えれば問題解決なワケです。

しかし。

父は言いました。

 

父「そもそも保険になんて入った覚えは無い」

私「オプションで勝手に付いてたのかねぇ?」

父「その分の料金が毎月掛かってたのが嫌だ」

私「でも本人の承諾無しで加入はできないよ」

父「知らない間に加入してたのが気持ち悪い」

私「ちゃんと説明を聞いて無かったんじゃ?」

父「そもそもワシが契約したの違う会社だし」

 

一瞬「えっ?」と思いましたが、よく考えたらそうでした。

父が携帯電話を持ったとき、それはデジタルツーカーとの契約でした。

気付けばジェイフォンなる名称に変わっており、更にボーダフォンへ改名、そしてソフトバンクに辿り着いたのは最初の契約から10年以上経過したときでした。

もちろんその間に機種変更は何度かしていたようですが、その都度「現状のプランから変更はしない。そのプラン自体が無くなるのなら最も近いプランで」という冒険心が皆無な更新を繰り返していたのです。

恐らくその更新の際に、月額は変わらず万一に備えて保険オプションを・・・みたいな説明に「はい」と答えたものが、十数年の時を経て今回ようやく役に立ったということでしょう。

とは言えやはり自分が加入しているプランについて『知らない』『分からない』では、何か問題があったときに不利になってしまいます。

これを機に、父には携帯以外にも、身のまわりの様々な契約内容について色々と確認してもらおうと思います。

 

父「あ、そうだ。電池が届いたら連絡するわ」

私「何で?携帯回復の記念メールってこと?」

父「違う違う。電池交換よろしくねってこと」

私「・・・」