どうも、坂津です。
私が子供(だいたい小学校低学年くらい)の頃(つまり昭和時代)には、性的な知識(要するにエロい情報)に触れる機会は今よりもすごく少なかったです。
河原の橋の下や雑木林や回収済み古雑誌置き場で偶然遭遇するエロ本(オレンジ通信とか)に胸をときめかせていたものです。
ただ逆に、普通の地上波で放送されている内容は、今よりも少し過激でした。
ドラマやアニメ、バラエティなんかでも、おっぱいポロンぐらいは普通に放送されていました。
つまり世の中の『表と裏の距離』が、割と近かったんですよね。
今のテレビはその辺がきっちり規制されてますから、今の子たちはお茶の間でエッチなシーンが流れて夕食の団欒が気まずい雰囲気になることは無いんでしょうね。
それに今は紙媒体よりもデジタルデータの時代です。
学校から帰ったらベッドの下のエロ本がきちんと机の上に積まれてたりすることもないんでしょうね。
テレビがちょっと息苦しいぐらいの規制の中で『健全』を放送する反面、ちょっと検索すればどんなドエロい『不健全』でも好きなだけ閲覧できる環境が手中にある時代。
『表と裏の距離』がとても遠いように思います。
どうにもバランスが取りづらい気がするなぁ。
いや、これが当たり前の世界で生まれ育った世代はそれが全てなので、特に問題意識は無いのかな。
私の息子が中学生になるのにあと12年。
12年もあれば環境は激変することでしょう。
ポケベルに文字送信機能が付加されブームになった1996年から12年経てば2008年。
2008年と言えばもうスマホが登場してますからね。
これだけ情報環境が激変するということは、つまりエロいものに関する環境も激変するということです。
今までの傾向からすれば、目に見える表の規制はどんどん強化され、息の詰まる状態に。
逆にアングラ界隈は、表で窮屈な思いをした分の反動でより一層過激に。
要するに『表と裏の距離』が加速度的に乖離して、絶望的な隔たりになっているんじゃないかと。
今まで存在していたグレーゾーンは極端に減少して、白か黒かにキッチリ線引きされた世界。
誰もが黒の存在を知り、黒の情報を手にするツールと、黒に対する興味と、黒を得るためのスキルを持っているにも関わらず、それを表立たせること無く白の世界で過ごす。
なんてイビツな世界!
息子をどう育てたら良いのか不安しかない!
いや、そもそも子供に供給されるエロ情報を親がコントロールするなんて発想自体が旧時代のカビ臭い考えなのかもしれません。
未来には未来の何か新しい価値観とかガイドラインが存在するのかも。
なんて妄想しても、現実がどうなるかなんて分かりません。
その時その時で臨機応変に対応するしかないんでしょうけども。