『かなり』

干支に入れてよ猫

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勝負の行方

どうも、坂津です。

今日は宮本武蔵佐々木小次郎が巌流島で戦った日ですね。

それにちなんで『決闘の日』になっているそうです。

でも現代社会で決闘なんて、スポーツの試合かゲームの対戦か人に言えない裏稼業でもない限り、なかなか機会がありません。

そこで、自分の中だけで勝手に戦いを挑む『脳内決闘』に励もうと思います。

ルーチンワークでマンネリ気味な生活に軽くスパイスを効かせることができるかもです。

 

普段からよく行くコンビニ。

 

いつもの流れだと、入り口右手にある買い物カゴを手に取り、雑誌コーナーの前を通過して飲み物コーナーへ直行します。

そして任意のドリンクをカゴに入れ惣菜コーナーへ。

目当てのサラダをカゴに入れレジに向かいます。

ここで私はホットスナックをオーダー。

店員さんは慣れた手つきでケースにトングを差し入れ私が発注した商品を取り出します。

そして器用に携行用の紙袋へ揚げ物を滑り込ませると目にも止まらぬ早業でテープを貼り付けます。

と、思った瞬間。

もう、ビニール袋に入れられていました。

この店内における最小サイズのレジ袋に。

私はドリンクとサラダが入った袋と、ホットスナックが入った小袋を提げて退店します。

私の、敗北です。

いつも「あ、袋は一緒で」と言えず仕舞いなのです。

他の店では「温かいものと袋を分けましょうか?」って聞いてくれるんです。

そしたら「いえ、一緒で大丈夫です」と答えられるんです。

また別の店では「温かいものと冷たいもの、袋一緒で良いですか?」って聞いてくれるんです。

そしたら「はい、大丈夫です」と答えられるんです。

それなのに、このお店のこの店員さんは何も聞かず神業とも呼べる速度で別々の袋に入れてしまうんです。

 

さぁ、しかし今日は決闘の日。

いつもなら普通に品物をカゴに入れて普通に会計をして普通に商品を別々の袋に入れられて出ていくところですが、今日は最初から気合が違います。

私は気を引き締めて神経を張り詰めて入店します。

 

『店員さん VS 私』

 

先に仕掛けたのは私でした。

いつもならカゴをレジカウンターに置くと同時に「わらじとり天」と告げるところですが、今回はまず「袋は一緒で!」と言ってやりました。

勝った。

勝ちました。

一度勝利してしまえば、なぜ今までこれが出来なかったのか不思議なほどです。

店員さんは「は、はい」と返事をして会計を進めてくれます。

私は晴れ晴れとした気持ちで1つだけのレジ袋を提げ、悠々とお店を後にしました。

 

その後、袋の中にサラダとドリンクしか入っていなかったことが発覚したのは言うまでもありません。

「袋は一緒で」と言うことに集中し過ぎた私はホットスナックを注文し忘れていたのです。

この場合の勝敗は、どうなるのでしょうか?

目当ての商品が買えなかったことから、どう考えても私の敗北というご意見もあると思います。

しかし、そもそも『1袋の状態で店から出る』という目的を果たしている状況を考えれは勝利と言えなくも無いと思います。

いや、もうこれは確実に勝利でしょう。

私は決闘に勝ったのです。

 

そう思わないと切なくて悲しくて哀れで・・・。