どうも、坂津です。
私は今までずっと疑問に思っていたことがあります。
数々の宗教画で『天使』として描かれているモノの姿が、人間の赤ん坊に似ていることについて。
例えばネロとパトラッシュがランランラ~ン♪したことで有名なルーベンスの絵。
背中に翼を持つムチムチの赤ん坊が描かれていますよね。
フランダースの犬の作中でもこれにならい、ネロとパトラッシュの命を刈り取りに来た天使を赤ん坊スタイルで描いています。
しかしなぜ赤ん坊なのでしょうか。
普通に考えて、天使は神のつかいなのですから、知能レベル的にも行動スキル的にも、赤ん坊を選ぶことにはデメリットしか感じません。
そもそも我々の業界(オタク)では天使と言ったら間違いなく美少女です。
例えば天使と言ってすぐに思いつくのがパズドラのキャラクターですが、漏れなく美少女です。
ほら。
どう考えたって美少女天使の方が魅力的で可愛いじゃないですか。
色んな能力があるし。
と、以前までの私なら全く理解できなかった『天使=赤ん坊』という図式が、はからずもストンと腑に落ちてしまいました。
それは我が子を抱いてから。
私の腕の中でキャッキャと笑う息子を見ると、心の底から『やべぇ可愛いマジ天使』という感想が溢れ出て来ます。
いやもう笑ってなくても可愛い。
ぐずっててもギャン泣きしてても超可愛い。
知能レベルも行動スキルも皆無であるはずの無能な存在、赤ん坊。
だがしかしそれを補って余りある圧倒的な『聖なる存在感』を纏っているんですね。
そうか、これか。
自らが無能であっても、ただ一点『超絶尊い存在』であることだけはズバ抜けて高いレベルで保証されています。
この常時発動型スキルのおかげで周囲の人間を魅了、隷属させ、行動代行をさせているのです。
つまり『尊さ』のみにおいては比肩するものが無いほどブッチギリである赤ん坊が天使ということで間違い無かったのです。
これは自分に子供ができて初めて気付いた事実でした。
『天使≠美少女』
『天使=赤ん坊』
私の中の公式が書き変わったのでした。
同僚「あれ?ホーム画面、息子?」
坂津「そうだよホラ可愛いでしょ」
同僚「まさか坂津がそうなるとは」
坂津「自分でも驚きだよまったく」
同僚「今まで美少女だったのにな」
坂津「ロック画面も美少女だった」
同僚「それが今や全部が我が子か」
坂津「同僚も使う?写真送ろう?」
同僚「丁重にお断りしておこうか」
どうやら効果範囲は血縁のみのようです。