『かなり』

干支に入れてよ猫

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うごめく乳児

どうも、坂津です。

生後1ヵ月と2週間の赤ちゃんって、移動するんですか?

衝撃的過ぎて本当に驚いているのですが。

 

先日、息子のおむつを交換しようとしていたときのことです。

うっかりおしりふきの替えを用意しないまま使い切ってしまいました。

ですが約1メートル後方の押し入れには大量のストックが在庫してあります。

私は息子に「すまないが少しだけ待っていてくれないか?なぁに、すぐに戻って来る。心配いらないさ」と語り掛けました。

息子の「あーうー」を了解の意と捉えた私は迅速に立ち上がりつつ回れ右をし、その螺旋を描く手を止めることなく押し入れの扉を開く運動に変換しながら全く無駄の無い動きでおしりふきの在庫を取り出します。

扉を開け、段ボール箱の蓋を開け、おしりふきを取り出し、蓋を閉め、扉を閉め、振り返る。

この一連の動作に要した時間はおよそ10秒。

 

「はーいお待た・・・せ・・・?」

 

新しいおしりふきを片手に、私は固まりました。

そして我が目を疑います。

息子が、さっきよりも20cmほど上に平行移動しているような気がするのです。

上というのはつまり息子の頭がある方向です。

いつも敷布団の辺からの距離で感覚的に座標を決めて寝かせているので、何となくですが明らかに位置がおかしいのが分かるのです。

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「ふっ、どうやら私は疲れているらしい・・・」

 

大袈裟な身振りで額に手を当てながら首を左右に振り、息子の首と背中に手を差し込んでリフトします。

そして約20cm下方、つまり足の方向へ移動してから降ろします。

そう、これがいつもの位置です。

やれやれ。

どうやら前回息子を布団に安置したとき、通常より上に置いてしまったようだ。

と、自分を納得させつつ新しいおしりふきを開封してBOXの中に補充し、また息子に視線を戻した私は驚愕します。

階段をのぼったつもりなのに降りていたときのポルナレフの気持ちです。

息子がまた、今度は10cmほど上方向に移動していたのです。

 

私は流れる汗を拳で拭いつつ、息子の動向を見守りました。

すると息子は、固唾を飲む私の視線を涼しい顔で受け流しつつ、縮めていた右足を「ふんぬっ」と伸ばしました。

敷布団を蹴るように力強く伸ばされた脚は息子の体を左上側へ少し押し上げます。

続いて今度は左脚を「ふんぬっ」と伸ばし、同様に体が右上側へ。

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匍匐前進の仰向け版のような感じでしょうか。

 

私は戦慄を覚えました。

天使のような満面の笑みを浮かべたままニョロニョロのように左右に状態を振りながら上方へ移動して行く息子。

なんなんだこの生き物は。

生後45日でこんなに動いてこんなに活動範囲が広がるなんて、聞いて無いぞ。

とにかくこれで『ゴキゲンだからとて数秒でも目を離せない』ということが確定してしまいました。

考えられる対策としては、頭のすぐ上に掛け布団で障壁を展開するか、足元をローションでヌルヌルにして敷布団との摩擦係数を下げるか・・・。

とにかく、息子が末恐ろしい成長を遂げていることだけは実感しました。

妻に報告したら「え、ちょっと前からそうだけど?」と言われました。

受け入れ幅が広すぎだろ妻。

 

乳児をナメてはいけない、という事実を実体験した私は、とにかく慎重に息子の成長を見守ろうと心に決めたのでした。