『かなり』

干支に入れてよ猫

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病院に対する不信感

どうも、坂津です。

トンデモナイ事案に巻き込まれました。

いや、私が直接巻き込まれたワケでは無いのですが。

被害者は私の父でした。

 

現在私と妻は、生まれたての息子のお世話を手伝ってもらうため私の実家に居るのですが、その日は私が帰宅したとき、父は家の外に出ていました。

雨が降る中、傘も差さず。

そもそものイレギュラーは、家の前に救急車が停まっていたこと。

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サイレンこそ鳴らしていませんが、赤色灯はピカピカと周囲を不気味に照らし、言い知れぬ不安感を煽ります。

急いで車を停めた私は父の元へ。

お向かいさんのお宅で人が倒れたとのことでした。

どういうワケか偶然にも第一発見者となってしまった父が、救急の方と色々話していたのです。

 

ざっくり事態の概要を掴んだことで、自分の出る幕では無いと確信した私はそのまま家に入りました。

そしてちょっと経ってから父が帰ってきました。

お疲れ様だったねと声をかけると、まだ終わりじゃないと言います。

どうやら救急車に乗って同行しなければならないようです。

なぜ父が、とも思いましたが、救急隊的には誰か話の出来る人の同行が必要なのだそうで。

どうもお向かいさんは老老介護状態で、具合の悪い奥さんを旦那さんがお世話していたようです。

で、今回倒れたのは旦那さんの方。

奥さんは同行できる状態では無かったそうです。

 

で、病院に着いてからのオハナシ。

まず病院側は父の素性(名前とか)について一切、何一つ尋ねなかったんですって。

到着するなり「これにご記入をお願いします」と言われたのは患者情報の用紙。

お向かいさんのフルネームや住所なんて、父は知りません。

家に電話を掛けてきて、母に「町内会長さんにお向かいさんの情報を聞いて欲しい」なんて言う始末。

どうにかこうにか必要な情報をゲットし、用紙を提出するタイミングで病院側に「私はただの近所の者で、家族とか近親者じゃないのですが」と告げました。

救急の人がそれを病院側に伝えといてくれれば良かったのに。

 

で、これでお役御免とばかりに父が帰ろうとしたとき。

病院側から「患者さんのご家族なり、誰か代わりの人が来るまで帰れません」と言われたんだそうです。

意味が分からん。

だってお向かいさんとは言え赤の他人ですよ?

とは言うものの、そう言われたんなら帰れないですよね。

父は、いつ来るとも分からないお向かいさんのご家族を待ちながら、ふと受付の人に尋ねたそうです。

 

「お向かいさんの容体はどうなんでしょうか?」

 

そりゃ心配だわな。

自分が発見して自分が救急車に同乗したんだもん。

それなのに「お伝えできません」ですってよ!?

意味が分からん。

まぁ個人情報が云々とかウルサイ時代ですから、全く理解できないってことも無いですよ?

でもさっき父にお向かいさんの個人情報を調べさせてたじゃん!?

 

で、1時間経っても2時間経ってもご家族が来られる気配が無く。

3時間が経過したあたりで痺れを切らした父は、受付の人に尋ねました。

 

「あの、お向かいさんはどんな感じでしょうか?」

「それはお伝えできません」

「ではご家族の方がいつごろ来られるか、分かりませんか?」

「え?ちょっと前に娘さんが来られましたよ?」

「は?」

 

意味が分からん。

それって、物理的にでは無いにしろ拘束されていた父にまず伝えなきゃいけない情報なんじゃないの?

だって『代わりの人が来るまで帰れない』状態だったのに、その代わりの人が来たという情報が与えられないってどうよ?

 

もうなんか不信感しかありませんよね。

自分や家族に何かあっても、この病院には来たくないとか思っちゃいますよね。

不親切と言うよりも『ずさん』とか『だらしない』とか『ずぼら』とか思ってしまいます。

 

後日の情報で、お向かいさんは九死に一生を得られたそうで、それは本当に良かったと思います。

が、それでもその病院への猜疑心は拭えません。