どうも、坂津です。
ちょっと用事があって駅前を歩きました。
そしてすぐに「ああ、しまった」と後悔しました。
遠回りになったとしても、別のルートを選ぶべきでした。
通るに通れない黒山の人だかり。
珍妙奇妙な奇天烈衣装の人・人・人。
そう、ハロウィンです。
警察車両が赤色灯を光らせながら待機し、横断歩道や階段、エスカレーター付近には警察官が何人も配置されています。
そんな物々しい警戒態勢の中でウェイウェイやってる若人たち。
そして、そんな乱痴気ムードとは無関係な駅の通常利用者たち。
市民の安心安全を守り事案を未然に防ごうと任務にあたる警官。
三者三様の在り方が入り混じった混沌。
私個人の感想とすれば、真っ直ぐ目的地へ向かえないというのは正直イラつきました。
普段なら空いている駐車場が満車だったのも気に入らないと言えば気に入らないです。
しかし、それは本当に微々たる負の感情であり冷静に考えれば怒る道理もありません。
みんな楽しそうなので『まぁ、いっか』という感情の方が大きいのです。
ただしそれには、大きな問題が起きていないという但し書きが付きます。
ニュースでは一部の浮かれポンチがしでかした騒動が報じられています。
怒りよりも情けなさや憐れみ、悲しみが先立つほど劣悪な馬鹿タレども。
きっと彼らを規制するための新たなルールが敷かれ、広まるんでしょう。
すると『良識の範囲で楽しんでる』人々にまでそれが適用されてしまう。
私たち人間に『ちょうど良い線引きのルール』を作る能力はありません。
何でも画一的に禁じ、縛ることでしか、人非人を取り締まれないのです。
ほんの数人の悪辣な行為がすぐさま映像付きで千里を駆けるような時代。
それに対して本質的には無関係の大勢が『規制を!』と無闇に叫ぶ時代。
ハメを外し過ぎない程度に可愛く楽しんでいる大多数の人々が、なぜか割を食うのが通常運行です。
そんなことを考えながら、なかなか進まない人ゴミの中を歩きました。
何か、阿呆共だけを上手く滅するようなルールが作れないかなぁ。
その昔、面白いエピソードを耳にしたのを思い出した。
違法駐車に悩んでいる地主さんが、いくら『駐車禁止』『罰金取るよ』などの看板を設置しても効果が無かったが『ここに停めてる車は好き放題にボコって良いよ』という看板を設置したところ完全に違法駐車が無くなったとかなんとか。
もちろんこれは機転がユニークだという小噺だろうし、本当にこれをやったら誰がどう責任を追及されるか分かったもんじゃない。
でもハロウィンのから騒ぎにも、こんな感じの平和な解決法を見つけられれば良いなぁと思うのでした。