『かなり』

干支に入れてよ猫

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そして父になる

どうも、坂津です。

今年の誕生日、私は父親になります。

※私は妻のことを『ラブやん』、妻は私のことを『旦那』と呼びます。

 

妊娠を聞いた瞬間

妻に妊娠を告げられたとき、最初の一瞬は『おいおいマジか』と思いました。

だって全く計画的じゃなかったですからね。

これからもずっと毎日へべれけに酔って面白おかしく二人で生きていくんだと思っていましたから。

我が家の酒蔵さかぐら(と私たちが呼んでいる押し入れ)には数十本のワインやら焼酎やら日本酒やらが貯蔵されているのに、それを二人で楽しめないということが残念だと思いました。

 

その直後

なんだかすごく『ホッと』しました。

どうやら自分で思っているよりも『子供をつくらない選択』をしていたことが自分自身にとって重圧になっていたようです。

そのことについては過去の記事で語っています。

この謎の『ホッと』した感じは、そのまま妻に対する感謝に変わりました。

よく覚えていないのですが、私はたぶん「良かった」「でかした」みたいなことを言ったと思います。

とにかく、安心感を覚えたのです。

 

そして徐々に

このとき実は、私たちは今後の人生の為に色々と動いていたタイミングでした。

『子供が居ないならコレくらいは貯蓄に回せるよね』という感じで保険や個人年金などをバッチリ計画的に組んでいました。

また、二人っきりで悠々自適な暮らしを満喫するための新築マンションも購入していました。

そしてコレが重要なのですが、身内や友人周り、職場でも『子供は作らない宣言』をようやくしたところでした。

この宣言までにどれだけ胃を痛めたことか。

でもちゃんと話してスッキリしたね、というタイミングだったのです。

さっきまで感覚的に受け取っていた情報に、ゆっくりと現実がついてきた感じです。

 

とりあえず置いといた

でも、頭の中でザザッと大雑把に1分くらい考えた結果「なんとかなるやろ」という答えに辿り着きました。

保険関係はもう一回見直しすりゃ良いし、マンションは元々ファミリー物件だから家族が増えても問題無いし、引越し先は学校環境にめちゃ恵まれてるし。

私「そんなことより名前を考えよう!」

妻「まだ性別も分からないってのに?」

私「どっちでもイケる名前にしよう!」

妻「無事に生まれるかも分からないよ」

私「あーうー・・・」

 

悩むのをやめた

以前のこともあり、さすがに楽天的なヌカ喜びはできないとようやく気付いた私。

そうだったそうだった。

とにかくちゃんと病院で受診して検診受けて経過を見守って、だな。

妻「安定期まで誰にも言わないでね」

私「そりゃもちろんさ。分かってる」

妻「もしダメだったら、どうする?」

私「酒宴だな。浴びるほど飲もうぜ」

妻「バッチリ育ったら、どうする?」

私「酒宴だな。私だけ飲んじゃうぜ」

妻「なにそれズルきこと山の如し!」

他愛の無い会話でしたが、妻がそれほど精神的にヤラれていない感じだったので安心したのを覚えています。

ここでどうなるかなんて悩んだところで、逆にその心労がストレスになりかねませんし、とにかくドンと構えることが重要だと判断しました。

どんな結果になったとしても、二人で受け入れて二人で乗り越えていこうねと、確認し合うことができました。

 

経過は順調

そして受診し、お医者様から明確に妊娠を告げられました。

なんと予定日は私の誕生日。

そんなことある?

まぁもちろん前後するんでしょうけどね。

その後、何度か病院で検診を受け、とても順調に育っていることが分かりました。

まだ性別は不明です。

が。

妻には全く理解されませんが、私の中では女の子で確定しています。

なぜかそんな予感がするのです。

『小学校4年生の家庭科の授業で調理実習があって味噌汁を作ったのを自慢げに報告し、日曜日に家でも実践してくれて私に手作りの味噌汁を飲ませてくれる娘の図』まで妄想しました。

なんかその先は彼氏とか出てきそうで、妄想するのを止めました。

 

名前を決める

私「紅玉と書いてルビィと読むとか?」

妻「おい正気かマジでやめろください」

私「じゃあララァにする?可愛いよ?」

妻「この子をニュータイプにする気?」

私「来るべき宇宙時代に適応できるよ」

妻「名前だけでそうなりゃ世話無ぇよ」

私「じゃあフラウとか?坂津フラウ!」

妻「まずカタカナから離れてみようか」

私「じゃあもう園麗ユイリィしか無いじゃんさ」

妻「あとガンダムからも離れようね?」

私「名前決めるのって難しいんだねぇ」

妻「あとまだ性別分かって無いからね」

私「そうだった!中性的な名前かぁ…」

妻「性別分かってから考えりゃ良いよ」

私「いや、実はもうちゃんと考えてる」

妻「ほ~う?まぁ聞かせてみたまえよ」

私「『勇気』とかどうかなって思って」

妻「確かに男でも女でもいけそうだね」

私「ラブやんの愛とセットになるしさ」

妻「愛と勇気ってアンパンマンかよ!」

私「違うよラブやんだってラブでしょ」

妻「何を言ってるのか分からんけど?」

私「だから勇気と書いてブレイブだよ」

妻「はっ!?」

私「坂津ブレイブ。かっこいいじゃん」

 

日常が変化する

妻が、あれだけ好きだったお酒を飲まなくなり、あれだけ好きだったコーヒーもカフェインレスしか飲まなくなり、そしてつわりが始まりました。

ギリギリ食べられるもの、見ただけで死にそうになるもの、それらが時間差でめまぐるしく変化するつわり。

本当にしんどそうです。

昨日「あ、これなら食べれるかも」と言っていたアイスを今日買って帰っても「うえぇ・・・もうソレの期間は終わったのだよ」とか言われちゃう。

玄米期⇒肉じゃがの中のジャガだけ期⇒ヴァニラアイス期⇒フルーツ期⇒ゼリー期⇒コロッケ期⇒ナポリタン期⇒サラダ期⇒あともう覚えてないや。

とにかく『食べられる物を見つけて食べる』からの『なんか気持ち悪い』を繰り返し、夜中に起きてはゲェゲェしている妻が可哀相で仕方ありませんが、私にはどうすることもできません。

見守るだけ見守っていたら、なんだか少し落ち着いてきた感じがします。

『気持ち悪い時間』が短くなってきたようです。

お腹も少し出てきました。

存在感が増すと、どうしても気になります。

シレッと声を掛けたりするようになります。

私「ただいまブレイブ」

妻「マジでやめろ旦那」

 

なんやかんやでそれが当たり前になる

今ではずいぶんと落ち着いてきた妻。

そして目立ってきたお腹。

帰宅したらお腹に向かって「ただいま」と声をかける私。

そんなルーティーンが、いつの間にか当たり前になっていました。

『戌の日のお参り』なんてのがあるんですね。

当事者になるまで全く知りませんでした。

ちゃんと御祈祷して頂きましたよ。

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チャイルドシートとベビーカーをどうするか悩んだり、便利なマタニティグッズを研究したり、仕事が休みの時はだいたい子供の準備という今のこの期間、それはそれで楽しいです。

そしていつの間にか、これが日常になっていました。

もうずっと前からこのペースだったような、そんな感じです。

 

そして父になる

もう73歳になる父と、話しました。

私「結局は大変なのはラブやんだからね」

父「そうだな。男は気楽なもんだからな」

私「だからこんなこと言うとアレだけど」

父「なんかちょっと楽しくなってきた?」

私「なんで分かるんだよ怖!エスパー?」

父「そりゃお前、父ちゃんも父だからな」

私「あぁ、そっか。先輩、チィーッス!」

父「とにかく、ゆっくり父れば良いから」

私「父るって何だよ初耳の動詞だよそれ」

父「父ちゃんも初めて言ったわこんなの」

私「うん、とにかく今の期間を楽しむわ」

父「これからもっともっと楽しくなるぞ」

 

妻「なになに、お義父さんと何のお話?」

私「いや、別に何も。他愛の無い世間話」

父「ブレイブなら武麗舞が良いなって話」

妻「てめぇら親子揃いも揃ってオイコラ」

 

これからあと5か月くらい。

私はもう少し父らないといけないんでしょうが、まぁ、なんとかやっていけそうな気がします。