『かなり』

干支に入れてよ猫

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入居説明会

どうも、坂津です。

新居へ引っ越す為の行事がぼちぼち始まります。

その第一弾である『入居説明会』に行ってきました。

新築マンションの場合は入居者が一堂に集められ、一緒に説明を受けるんですね。

そりゃまぁ1軒ずつバラバラでやるより効率が良いでしょうし、どんな人がご近所さんになるのか興味がある人も多いことでしょう。

 

ざっと会場を見渡した感じ来られた方々は、お若い夫婦、小さい子が居る家族連れ、ご年配の夫婦、のどれかに分類されました。

我が家のように妙齢の夫婦二人というのは珍しいようです。

それもそのハズ。

住宅ローンなんて若いうちから組んどく方が良いに決まってますし、お金に余裕があってポンと購入できる方はご年配の可能性が高いし、そもそもファミリー向けの物件なので子供が生まれて今の家が手狭になった家族というのがメイン客でしょう。

でもまぁ人それぞれにライフスタイルがあり価値観がありペースがあるので、私たちのような夫婦が居ても良いんです。

 

さて、商業ビルの最上階のイベントホールに集められた我々入居者一同は、約2時間かけて今後の入居スケジュールの解説や、それに伴う諸々の説明を受けるわけです。

『持参するもの』の中に『筆記用具』と書かれていたので、メモする気満々で構えます。

着席した状態で壇上の講義を筆記するなんて、なんだか学校の授業のような気分になります。

当時は嫌々受けていた授業なのに、今ではちょっとテンションが上がるのはなぜでしょうね。

 

定刻になり、説明会がスタートしました。

 

最初に、物件の工事の進捗状況を知らされます。

周囲を覆っていた養生シートが取り外され外観が完成し、各部屋の内装も完了し、現在は共用スペースの中央エントランスを仕上げているのだとか。

 

次に今後の予定について確認です。

内覧会があって、そこで各部屋の中を確認し、もしそこで瑕疵かしや気になる点があれば修繕などを依頼します。

その後、その作業の確認日があります。

住所の移動手続きを完了する期間があり、引越しの期間も決まっていました。

それから鍵の受け渡しと、ガスの開栓についても説明されました。

 

全部、書類にきっちり丁寧に分かりやすく書かれていることでした。

 

警備会社さんがマンションの警備システムについて説明してくれました。

 

全部、書類にきっちり丁寧に分かりやすく書かれていることでした。

 

電力会社さんがマンション全体の電気の仕組みについて説明してくれました。

 

全部、書類にきっちり丁寧に分かりやすく書かれていることでした。

 

なんだか、この書類たちを郵送してもらって家でゆっくり読んだ方が良かったんじゃないかと思えてきました。

 

しかし。

 

その後は関係業者さんが次々と入れ替わり立ち替わり壇上から色々な説明をするのですが、どうにもさっきまでと説明のテンションと言うか、力の入れようが違います。

 

浄水器メーカーさんが、キッチンに備え付けの蛇口に元から付属している浄水機能フィルターの定期購入について説明しました。

 

保険会社さんが火災保険と地震保険について色々と説明しました。

 

インテリア業者さんがカーテンやフローリングのコーティングについて説明しました。

 

ここでようやく私は気付きました。

 

『ああ、コレ、営業か』

 

そして説明が始まる前の一言がそもそも違ったことにも気付きました。

 

最初の、書類に書かれていることを気だるそうに読み上げるだけの説明のときは「この度はマンションのご購入ありがとうございます」だったのに対し、後半の積極的営業説明の方々は「この度はマンションのご購入おめでとうございます」だったのです。

 

なるほどなるほど。

 

最後、インターネットの回線業者さんの説明も『おめでとうございます』で始まり、最後は「是非ともご検討ください」で締めていました。

 

不動産屋さん的には、こうした『入居者を一堂に集めるイベントを開催するから、そこで営業すれば良いよ』という機会を作ることで、関係企業各社に対しての色々な交渉が優位になるんでしょうね。

 

とりあえず、その場で聞いた説明は何一つ頭に入って来なかったので、時間を作って貰った資料をじっくり読むことにします。