『かなり』

干支に入れてよ猫

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雨との付き合い方

どうも、坂津です。

久しぶりに雨が続くなぁと思ったら、いつの間にか梅雨入りしてました。

どうしたって毎日、屋根の無いところを歩かなきゃならないので、雨が降ると気分がゲンナリしてしまいます。

でも雨が降らないことの方がよっぽど困りますし、別に濡れたら取り返しがつかないようなものを持ち歩いているわけでもありません。

少しくらい濡れたって、乾かせば良いだけの話なのです。

 

しかし。

 

ひとつ問題がありまして。

 

それは、私のヘアスタイルです。

 

休日はふんわりセンター分けの冴えないオタクスタイルでキメている私ですが、仕事モードのときは威厳と風格を醸し出すためガッチガチのオールバックなのです。

スーパーハードジェルでコーティングされた頭髪は元が1本1本の繊維であることを忘れ、もはや一つの黒い塊となって私の頭上に冠されているのです。

 

ですが、ひとたび雨に濡れるともうダメなのです。

今まで一致団結して一塊となっていたオールバック勢、その盤石と信じて疑わなかった毛髪たちの団結力は崩れ去り、それぞれの毛束が自己主張を始め、乱れた戦線は収拾のつかない混乱状態に陥るのです。

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もちろん上図のように、傘で頭部への被雨を防御できていれば問題ありません。

手足や荷物が濡れてしまおうが、頭部さえ守りきることができれば私の勝利なのです。

私にとってオールバックとはつまり、将棋における王将、チェスにおけるキング、軍儀におけるスイというワケです。

 

しかし、どうしても降雨の猛攻を避けられない場面があります。

 

それは車の乗り降り。

 

私が利用している駐車場は家から少しだけ離れたところにあります。

家から車に向かう際、また駐車場から家に帰る際には当然のごとく傘を使用します。

ですが、この駐車場にはフェンスが設けられており、その開閉についてはどうしても車を降りて手動で行わなければなりません。

時間にしておよそ10秒程度のことです。

 

が、例えたった10秒だとしても、雨量によっては私のオールバック軍は致命的なダメージを受けてしまうのです。

 

それが帰宅時であれば、まだ気が楽です。

 

家に駆け込んで妻に「タオル~」と泣きつけば良いのですから。

 

しかし出勤時、これから会社に向かうというそのタイミングが豪雨だった場合、私は奥の手を使わざるを得ません。

 

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雨の日、妖怪ビニール袋おじさんを見かけたら、それは私かもしれません。