『かなり』

干支に入れてよ猫

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雨の日の床はめっちゃ滑る

どうも、坂津です。

近頃サイレンの音をよく耳にします。

事故や火災などの件数が増えているのでしょうか。

年末に向けて気忙しくなる時期ですからいつもよりも交通安全に注意し、また乾燥も加速度的に進みますので火の元にも細心の注意を払うとしましょう。

 

さて、しかしいくらこちらが気をつけていたところで向こうからやってくる事故や類焼は避けようがありません。

普段からの行いを善くして徳を積み、突如として降りかかる不幸と対消滅させるしか手はありません。

そうです、予期せぬアクシデントは功徳を積むことで緩和することができるのです。

(※個人の感想です)

 

先日、雨の日、コンビニ。

雨天のコンビニやスーパー、ショッピングモールなどでは『床が大変滑りやすくなっておりますのでご注意ください』という看板が立っていたりします。

そもそもちょっと濡れたぐらいで滑りやすくなるような素材で床を作るなよと言いたいところですがそれは置いといて、マジで雨の日は滑りやすいのです。

事前に店頭で滑んなよというアナウンスを受けている訳ですから、もちろんこちらもそれなりに気をつけて足を運びます。

しかしそんな注意喚起などまるで意味を為さないのが子供ですよね。

その子は母親の注意などまるで耳に入っていない様子で店内に駆け込み、そしてお菓子売り場へ直行したのです。

周囲に会社が多い立地のコンビニですから、昼休み時間はそれなりに混雑します。

店内の床にはすでに多くの濡れた足跡が確認でき、容易にハイドロプレーニング現象が体験できる状況でした。

走る子供、濡れた床。

次に起こる事態は誰にも容易に想像がつくものでした。

そして訪れる転倒&激突のとき。

 

私は普段からよく利用するこのコンビニで、ひとつ気になっていたことがあります。

それは商品の前出しが不十分であること。

陳列棚に並んでいる商品は、お客さんが購入するとその分商品が減るので凹んだ状態になりますよね。

それを直すために減った分だけ商品を前に移動させ、棚の面を合わせることを前出しと良います。

これが出来ていないお店は売場がデコボコしていて非常に見苦しいのです。

もちろん、客数にスタッフ数が合っていない少数オペレーションのお店でのことなら理解はできますが、このお店はだいたい4~5人のスタッフが居るのでさすがに売場の整理くらいは出来るハズです。

とは言えこれは私の意見であり私の価値観です。

売場がデコボコでもスカスカでも気にしない店長だって居るでしょう。

この状況が許せないのは私の勝手な習性です。

なので私はいつも、そっと前出しをしながら買い物をしてしまうのです。

きっとこれが、私の積んだ徳なのだと思います。

 

買ってもらいたいおもちゃ付きお菓子を手にし、母親に向かって走る子供。

漫画であれば背後に『つるんっ』というオノマトペが浮かんでいそうなほど見事な滑りっぷり。

そして転ぶ前にガシッと手近な人物の服を掴みました。

そう、それが私です。

不意の衝撃にバランスを崩す私。

手に持っていたサンドイッチが宙を舞う。

私よりも先に転んだ子供が視界に入り、その上に転ぶわけにはいかないと脳が高速で回ります。

不器用にも身を捩って倒れることによりどうにか子供を潰さずに済んだ私でしたが、次のアクシデントはもう発生していました。

私の手から放たれたサンドイッチが商品棚の最上部に立てられていた焼酎の瓶に直撃し、今まさにその瓶が私と子供めがけて落下してきていたのです。

その後はもう、奇跡としか言いようがありませんでした。

私の普段の徳が、この危機を回避するために消費されたとしか考えられません。

私は焼酎の瓶を、空中でキャッチすることができたのです。

 

謝り倒す母親と泣き叫ぶ子供と駆け寄る店員と遠巻きに見る客。

私は謎のやり遂げた感を抱いたまま、店を後にしました。

事務所に帰ってきてから、お昼御飯を買うのを忘れていたことを思い出しました。

でもその日はそのコンビニに行くのは気が引けたので、別のお店に行きました。

次の日、そのコンビニに行くと、お酒売り場の最上段に、昨日のサンドイッチが乗っていました。