どうも、坂津です。
常日頃から疑問に思っていることがあります。
皆様、二段階右折ってご存知ですか?
原動機付自転車、いわゆる原付バイクなどの軽車両が交差点を右折する際の方法のひとつです。
この図で言えば、赤いラインの右折はいわゆる『普通の右折』
原付バイクに対して二段階右折を求める交差点で、この赤い右折をしてはいけません。
こんなマーク、見たことありますよね?
この標識がある交差点では、原付バイクは青いラインのような軌跡を描いて右折します。
右折したい交差点で、直進してきた道路と交わる道路の『信号待ちの先頭』に位置取り、今まで直進してきた道路を跨ぐように進行するのです。
まぁこんな風に説明しなくてもだいたい分かりますよね。
で、私がとても気になっているのは『何が二段階なのか?』なんです。
普通に考えてみてください。
『二段階』で『右折』ですよ?
文字通りに右折しようとしたら、こうなりませんか?
つまりUターン。
右折しようと思ったのに気が付いたら引き返していた。
何が起きたのか分からねぇ状態ですよね。
何でわざわざ『二段階』なんて言うんでしょうか。
だって右折は1回しかしてないんですよ?
てことはここで言う『二段階』というのは『2回』という意味では無いんでしょうね。
例えば最近流行の『二段階認証』だと、アカウントへのログイン時の認証行為を2通り行うってことですが、そーゆー二段階じゃないってことですね。
じゃあ何が二段階なのか。
繰り返しますが『右折』は1回しかしてないんです。
というかむしろ右折ではなく『停止』と『90度回頭』です。
それまでは『直進』していて、『停止回頭』後にまた『直進』です。
あれ?
むしろこれ『二段階直進』じゃないか?
いやでもそれじゃこうなっちゃうな。
わざわざ『二段階直進』なんて言わなくても『通過』で済むし。
じゃあこう考えるのはどうだ。
『右折』という行為を『二段階』に分解しているから『二段階右折』
そうか。
これなら納得できそうです。
本来は1回で済むはずの右折行動を、横断道路の先頭で停止回頭するという行為で区切り、二段階に分別した右折方法というわけだ。
なんだなんだ。
こんなことなら日常内にも二段階はいっぱいあるじゃないか。
『二段階コピー』
本来は自分でやれば1回で済むのに、一度断られるという行為を挟んでコピーを二段階に分ける方法ね。
『二段階押印』
どうせ押すのに、しなくても良い確認を一度挟んでから押印する方法ね。
『二段階退社』
普通に帰ればいいのに一度、誘って断られるという行動を挟んでから帰宅する方法ね。
なんだ、世の中には二段階が溢れてるじゃないか!