『かなり』

干支に入れてよ猫

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個人の正義が社会を殺す

どうも、坂津です。

気付けば2月も終わりが近付いています。

3月ともなれば年度末で卒業シーズンで引っ越しラッシュで、とにかく世間が慌ただしくなりますね。

もう今からそんなバタバタの気配が接近しているのをヒシヒシと感じています。

 

しかし。

 

だからと言って自己中な運転は許しませんよ!

 

私が帰宅するときに通る道路で、必ず割り込みをする車が後を絶たない場所があります。

それは車線減少が発生する場所。

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こんな感じで、左側が2車線だったのが1車線に減少するポイントでのこと。

もちろんこんな道路事情は初見殺しですから、地の利が無い人がこのトラップに掛かって車線変更を余儀なくされることがあるのは重々承知しています。

しかし、明らかにこの場所の特性を理解しているにも関わらず、敢えて減少する車線ギリギリまで進んで、少しでも前の方で合流しようとする車が多いこと多いこと!

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右舷の方向指示器をチカチカと点滅させながらジリジリと本線への侵攻を進める車の群れ。

 

正直、コイツらさえいなければ本線はもっとスムーズに流れるハズなんです。

ちょっと考えれば分かりそうなものですが。

躍起になってたかだか数台分だけ前に行って、それが何になると言うの?

何のタイムトライアルをしているの?

それで縮めた数分、もしくは数秒がどれだけ価値のある世界記録を樹立するのか知りませんが、あなたがたの身勝手な割り込みさえ無ければこの道路を利用するみんながもっと早く目的地へ辿り着けると言うのに。

 

しかもまだ『申し訳なさそうに』入ってくるなら分かります。

中には『そうすることが当然』と思っているような傍若無人な車両も居ます。

ラクションを鳴らしながらジャイアンも真っ青な横暴さで本線に乱入するのです。

警察はこっそり隠れて一旦停止を取り締まるよりもこういう野蛮人を検挙してくれませんかね。

 

そしてもっと罪深いのは『本線に居て、左からの蛮行を絶対許さないマン』の存在です。

低脳なドライバーが左から攻めてきて苛々する気持ちは分かります。

しかし貴方はそれをせず、じっくりと本線を進んできた優良ドライバーです。

なぜ急に『意地でも割り込ませない』という対抗心が芽生えるのですか。

本線を進んできた貴方は既に運転手としても人間性でも遥かに勝っているのです。

前の車にビッタリ詰め寄って割り込みの隙間を与えず左からの侵入を鉄壁防御する行為は、相手と同レベルの争いに身を堕としていると気付いてください。

本線に居る貴方がしっかり車間を取ってゆとりのある運転をしていれば、例え割り込まれたとしても本線の流れが止まることはありません。

貴方がイライラとブレーキランプを光らせるから不要な渋滞が発生してしまうのです。

 

割り込みする蛮族も、それを許さない潔癖も、それぞれの行いに至る『自分の中の正義』があるのでしょう。

こういうときどちらも己の正当性を主張します。

法律は守っているだとか、マナー違反だとか、お互いが『自分に都合のいいルール』を適用して自分の土俵で主義主張を喚きます。

議論になりません。

 

法律もマナーも、記載された文字列の通り遵守することが正しいのだという妄執に取り憑かれていませんか。

そもそもなぜルールがあるのかと言えば、社会が円滑に回るためでしょう?

共同体が上手に機能するためでしょう?

貴方個人の正当性を守るためのものでは、決してありませんよ。

例え法律を、マナーを貴方が守っていたとしても、それで周囲に不具合が生じているのならそれは間違いなのです。

 

みんな、もっと視野を広く思慮を深く、ちゃんと人間らしく生きてくれよ。

 

ゴリラからの警告「人間社会、ここがおかしい」

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