『かなり』

干支に入れてよ猫

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名を継ぐということ

どうも、坂津です。

先日の夕食時、いつもの他愛ない会話の中で妻が言いました。

 

妻「そう言えば今日さ、郵便の不在票が入っててさ」

私「んむ」

妻「特に買い物した記憶も無かったし、旦那のだと思ったのよ」

私「何の心当たりもないけどねぇ」

妻「で、不在票を見てちょっとびっくりしたの」

私「なんで?」

妻「ほら」

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私「幸四郎さんからッ!?」

妻「ね?びっくりするよね」

私「そめさんじゃなくて?」

 

何を隠そう私たちは夫婦そろって、歌舞伎役者である市川染五郎さんのファンなのです。

で、染五郎さんの後援会から会報なんかが届くことはあるのですが、まさかお父様である幸四郎さんから何かが届くなど考えてもいませんでした。

 

妻「来年一月の、三代同時襲名に関連した何かかな?」

私「なるほど。それしか無いねぇ」

 

ご存知の方も多いとは思いますが、歌舞伎の世界には襲名という仕組みがあります。

有名な例だと、市川亀治郎さんが市川猿之助さんになったり、市川新之助さんが市川海老蔵さんになったりしたことを覚えてらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

 

で、来年の1月、現在9代目である松本幸四郎さんが2代目松本白鸚はくおうを、7代目の市川染五郎さんは10代目松本幸四郎を、4代目の松本金太郎くんが8代目市川染五郎を、それぞれ襲名するのです。

 

ちなみに、直系である親、子、孫がそれぞれ同時に襲名するというこの稀有な慶びは、そうそうお目にかかれるものではありません。

www.kabuki-bito.jp

 

妻「いつきくんが金太郎になったのだって、ついこないだって感じだけど」

私「もう11歳だって。我々も歳とるはずだ」

妻「前回の三代同時襲名が、私の生まれたタイミングなんだよね」

私「だよねぇ。なんだかすごく感慨深いものがあるねぇ」

 

 

さて襲名と言えば、先人の名跡を継ぐことですが、基本的には本名以外の芸名だったり四股名だったりリングネームだったりを受け継ぐ場合がほとんどです。

味ポンで有名なあのミツカンは、社長の任を戸籍の本名ごと継ぐそうですが、これは特例でしょう。

 

で、ちょっと考えたんですよ。

ハンドルネームも襲名できないかなと。

別に世襲制でなくとも構わないと思います。

例えばこれから私が自由ネコを名乗るとか。

そうなればもちろん自由ネコ(id:gattolibero)さんには何か違う名前を名乗っていただくことになりますが。

 

いや、でもやっぱり自分のハンドルネームには皆さんそれぞれ思い入れがあるでしょうし、簡単には襲名させて貰えないでしょうね。

 

あ、じゃあ私の『坂津佳奈』を誰かに襲名してもらうか!?

 

私が『この人になら』と認めた方に2代目坂津佳奈を継いで頂くというのは、ちょっと面白いかもしれません。

これは良い思い付きだ。

素晴らしいアイデアだ。

自分で自分を褒めてあげたい。

でも、耳を澄ますと聴こえてくるんですよね。

 

「誰が継ぎたいとか言うの?」

「やだよそんな恥晒し」

「調子乗ってんのかくたばれ」

「無価値だろその名前」

「初w代w坂w津w佳w奈w」

「2代目不在で即断絶」

 

いやいや、分かりませんよ?

もしかしてこれからこのブログがあと5年、いや10年続けば、坂津佳奈を襲名したいという方が現れるかもしれません。

それまで頑張るんだぁ・・・。