『かなり』

干支に入れてよ猫

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急に社員旅行が計画されました

あけましておめでとうございます、坂津です。

 

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桐谷「送別会を開催しろください」

坂津「それ、自分で言うかねぇ・・・」

 

ポニーテールを結い直しながら、桐谷さんがブッ込んできました。

 

桐谷「言わなきゃやってくれないでしょ?」

坂津「そりゃだって退職するわけじゃないし、ねぇ」

 

桐谷さんは産休、育休でしばらく会社をお休みすることになりました。

↓経緯はコチラ↓

 

桐谷「だって就業期間よりも長い休暇になるんですよ?」

坂津「そりゃまぁタイミング的にそうなることもあるよねぇ」

桐谷「だ・か・らッ!送別会をしろと!」

坂津「う~ん・・・」

本間「ここはひとつ、開催すべきだと思いますよ課長ッ」

坂津「ぅわッ!!ほ、本間さん急に出て来ないでくれよ・・・」

本間「送別会という名目に抵抗があるなら、お別れ会でも良いですよ!」

桐谷「ちょいちょい。そっちの方がなんか違う気がする」

本間「そーですか?じゃあ“ちょっと離れる会”にします?」

坂津「長ぇーよ。もうじゃあ普通に“お楽しみ会”で良いでしょ」

桐谷「やったー!楽しむぜぇー!」

本間「ぜぇー!!」

 

ノリノリである

 

坂津「じゃあ桐谷さん、何か食べたいものある?和食?洋食?」

本間「私は何でも大丈夫です!」

坂津「うん。知ってる」

桐谷「そだなぁ。美味しいカツオのタタキとか食べたいかも」

 

 

坂津「シブいな。じゃあタタキがあるお店を探しとくよ」

桐谷「えー、どうせなら本場のガチなやつが食べたいな~」

坂津「近所に本場とか無ぇから」

本間「“カツオのタタキ” “本場”」

google「コウチケン ガ ユウメイ デス」

桐谷「よし、高知行こう!」

本間「やったー!本場のタタキだぁー!」

坂津「待て待て待て待て。高知県なんて泊まりになるじゃん」

桐谷「望むところだ!」

本間「だ!」

坂津「望むなよ。君、妊婦なんだぞ?」

桐谷「大丈夫ですよ。お酒は飲みません」

坂津「いや、そういうこと言ってんじゃなくてねぇ・・・」

桐谷「絶賛安定期中ですからご心配無くッ!」

坂津「でも、お子さんどーするの?」

桐谷「旦那とじーちゃんばーちゃんが居ますから!」

本間「ほら課長、桐谷さんもこう言ってますし、ね?」

 

とは言うものの、不安しか無い。

万一何かあったとき、責任の取りようが無いし。

 

桐谷「本間ちゃん、高知県のお宿の週末の予定、調べてくれる?」

本間「イエス!マム!」

桐谷「いくつかプリントアウトして欲しいからパソコンが良いかな」

本間「ラジャー!」

桐谷「美味しそうなお店もね~」

坂津「週末って、今週末に行く気なの!?」

桐谷「ええ。ダメですか?」

坂津「いや、ダメって言うか、急だなぁ・・・」

桐谷「ちょっと坂津さん、耳貸して」

坂津「ん?」

 

調べ物をするためにデスクに戻った本間さんを見送る桐谷さん。

そして、パーソナルエリアが狭い桐谷さんは私のATフィールドを容易く突き破って侵入し、耳打ちしました。

 

ぅん((-∀- )ぅん

えー(゜◇゜;)ーッ!

 

桐谷さんが囁いた衝撃の言魂を脳内で反芻しながら、私はため息をつきました。

 

坂津「はぁ・・・もう。桐谷さんらしいねぇ」

桐谷「でしょ。というわけで、坂津さんは加納くんを確保してください」

坂津「あいあいさー」

 

というわけで今週末は急きょ、お楽しみ旅行に行くことになりました。

しかし責任者が私だけというのも心許ないので、なるべく人数を多く巻き込むことにしましょう。

できれば私の上司の参加が望ましい。

さしずめ「突発的社員旅行」ぐらいの規模にしたい!

人数が多ければ多いほど桐谷さんの計画が!

 

 

にしても、高知県かぁ。

大学時代の友人が居て、2~3度行ったことがあるくらいだなぁ。

土地勘も無いけど、どうやって行こうかなぁ。

何人参加してくれるかなぁ。

社長が行くって言えば最高だけどなぁ。

 

ああ、その前に妻の許可を得なければ。

土日に居ない、しかも泊まりなんて・・・果たして赦免されるだろうか。

 

私「あー、もしもし、ラブやん?」

妻「どーしたのー?」

私「実はねぇ、今週末なんだけど」

妻「うん?」

私「ちょっと旅行に行くことになって・・・」

妻「は?( `д´)誰と?」

私「まだメンバーは確定してないけど桐谷さんと本間さんと加納くん・・・」

妻「あ~・・・もしかして、それ桐谷さん発案?」

私「えぇ!?なんでそれを!?」

妻「△&▼$#◇@*って言われたんでしょ?」

私「なんで分かるんだぁー(゜□゜;)ーッ!!!」

妻「旦那の先週の記事を読んでればすぐ分かるでしょ」

私「書いてる私が分からないのにッ!?」

妻「コナンって呼んでも良いのよ」

 

妻の推理力、というか、もはや推理とは呼べないような謎パワーにはいつも身震いをさせられます。

過程をすっ飛ばしていきなり核心を突いてくるので怖くて仕方ありません。

とりあえず許可は得ましたが。

 

妻が言い当てた桐谷さんの内緒話については、日曜日公開の記事で明らかになる予定です。