あけましておめでとうございます、坂津です。
先月、高知県へ旅行しました。
本当に色々な出来事があり、二度と忘れることが出来ない旅行となりました。
そんな旅の思い出も薄れて記憶が曖昧になったこの頃、いきなり妻に言われました。
妻「旦那よ、あれで高知を知ったつもりか?」
私「もちろんだとも。高知では大凧が落ち、動物園と高知城は工事中だ」
妻「笑止!高知県の真のチカラ、見せてやろう!」
私「ッ!?」
妻「竜馬展に行こう?」
私「良いよー!」
要約すれば
「せっかく行った高知旅行だけど行程として予定していた坂本竜馬記念館の展示品が岡山県の林原美術館に貸し出されてたよ」
という哀しい事実を受け
「だったらその岡山の美術館に行って竜馬を堪能することで高知旅行のリベンジを果たさないかいベイベー?」
ということです。
www.hayashibara-museumofart.jp
というわけで、行ってきました。
金沢市の兼六園、水戸市の偕楽園と並んで日本三大名園と称される、岡山市の後楽園。
その後楽園のすぐ近くにありました、林原美術館。
そもそも名前が良いですよね。
林原って言う。
もうそれだけで好きですよね。
私がどれほど林原を好きかっていうのはコチラの記事から伝わると思います。
さて、結論から言えば「良かった」です。
展示物の大半は竜馬が書いた手紙でした。
手紙の内容はもちろんですが、字の書き方や筆運び、癖、文字の大小などで、どういう心情で書かれた物なのかを推察するのが非常に楽しかったです。
そもそも坂本竜馬は有名過ぎて、特に自分から調べようとしなくてもある程度の情報は入ってきます。
それで知った気になっていました。
しかし、それは本当に「知った気になっていただけ」でした。
私が知る中で最高に好きな竜馬は『修羅の刻』に出てくる竜馬です。
しかし、今回の展示物から見えてきた人物像は、更に魅力的でした。
竜馬かっけー!好きだー!
こうしてテンションの上がった私は妻に言い放ちます。
私「修羅の刻を読むのだ!2巻と3巻を読むのだぁー!」
妻「そんなことより、さらに有意義な提案をしようか?」
私「何ィ?聞こう」
妻「高知のリベンジはこれで終わりでは無いということよ!」
私「な、なんだと!?」
妻はせっかく出掛けた先に対し、目的地ひとつで終わらせるのを良しとしません。
周辺情報を徹底的に調べ上げます。
そして「なにそれ最高じゃん」を禁じ得ないような提案を投げかけてくるのです。
妻「近くに高知県の美味しい食べ物と美味しい料理を提供してくれるお店があるんだが、どうだい旦那」
なんてこった。
本場でも食べていない藁焼きのカツオのタタキ。
本当はお昼に食べようと思っていたのに社長のワガママで崇高な判断で食べられなかった藁焼きタタキ。
垂涎です。
私達は明神丸さんへ赴き、カツオのタタキを発注しました。
味わわせてもらおうか、本場のカツオの、藁焼きとやらを。
一撃でした。
肉厚、とろける、芳ばしさ、香ばしさ。
タタキ用のタレ、荒塩、どちらも昇天モノの美味さです。
最初のお酒は『酔鯨』でした。
超、合う。
なにこのマリアージュ。
次は『美丈夫』です。
超、合う。
タタキにも合うけど、鯨の竜田揚げにもかなり合う。
あと、生まれて初めて『酒盗(しゅとう)』ってやつを食べました。
カツオの内臓の塩辛だそうです。
ヤバイ、ウマイ。
私「今日の高知具合は、完全に先月の旅行を越えた・・・」
妻「そうだろうとも、そうだろうともよ」
私「高知は、岡山に在ったんだね」
妻「うん。それは違うけどね」
電車の時間もあるので、後ろ髪を引かれながら帰りました。
もう後頭部に毛がありません。
私「高知県の土佐弁には“いごっそう”と“はちきん”ってのがあるんだよ。我々もそう在りたいと思わんかね君ィ」
妻「なにそれ」
私「いごっそうは“快男児”とか“酒豪”、“頑固で気骨のある男”とかって意味の土佐弁で、高知県男性の県民性を表す言葉ぜよ。私のことはこれから“いごっそう”と呼んでくれたじゃきに」
妻「はちきんは?」
私「はちきんは、“男勝りの女性”を指す土佐弁で、高知県女性の県民性を表す言葉じゃきに」
妻「ふぅん。(スマホをフリック)おい旦那、もう二度と“はちきん”て言うんじゃねぇぜ」
※男性の睾丸は一般的に2つであるため4人の男性が揃うと睾丸が8つになるが、つまち8つの睾丸(キンタマ)を手玉に取る女性ということで「ハチキン」である。下ネタ的な表現なので、高知県の女性はこの用語をあまり好まない傾向にある。 8つの睾丸でないと満足できない淫乱という裏の意味がある。