『かなり』

干支に入れてよ猫

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私の仕事観

どうも、坂津です。

人間には大別して2パターンの性格があります。

目的の場所があるとして、そこへ行くために

『整地して舗装して完璧な道路を作り、何ならその路に繋がる支線や交差点まで整備して交通整理しながら行く』人と

『邪魔になりそうな物だけどかしたら、あとは何人もが何度も往復する間に自然と踏み固められて道になるよね』と考える人。

前者は事前に予測できるリスクを可能な限り排除し『目的の場所へ行く行程』が無事にスムーズに問題無く完了することを重視するタイプ。

後者は『目的の場所へ辿りつくという事実』が最重要で、スピードを求め、行程における諸問題は後で解決すれば良いと思っているタイプ。

どちらの考え方も正解であり、どちらの価値観も尊重されるべきものです。

しかしこの両者が理解し合うことはありません。

どちらか一方が折れるか、お互いが歩み寄って折り合いをつけることはあるかも知れませんが、相互理解は得られないものなのです。

いや、正確にはお互いに理解はし合っているのですが、納得はしていないのです。

「そーゆー考え方があって、そーゆー価値観の人も居るよね。正しいのは自分だけど」とお互いに思っているのです。

 

が、しかし。

物事にはタイミングというものがあり、時流や状況によって現場での最適解は常に流転します。

大局的には自分の考え方が正しいと思っていても、今この時この場においては相手の言い分を呑んだ方が結果的に正解、という場面もよくあります。

逆にどう考えても相手の意見に欠陥があり、視野が狭く感情的な主張に陥っていることが明白で、どうにか相手をなだめて落ち着かせ冷静に自分の訴えを通さねばならないこともあるでしょう。

だからこそ、組織を強固にするために、トップは常に自分とは反対の価値観を持つ者を傍に置きたがるのです。

自分の視野からは見えないものを視て、感じられないことを感じて、思いもよらない意見を言える人材を。

反対に、自分の意に沿うイエスマンや自分と気の合うお友達感覚の存在ばかりを周囲に配している人は、その組織のことを考えず自分のことしか考えていないと言えます。

こんな人が経営の近いところに居る組織は遅かれ早かれ腐り落ちていきますので、早めに見切りをつけた方が良いかも。

 

仕事。 (文春文庫)

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