どうも、坂津です。
仕事の付き合いで、ものすごく久しぶりにお酒を飲みました。
去年の10月頃から飲んでいなかったのでアルコール耐性が急落しててすぐに酔っ払ってしまうんじゃないかという不安は、全く的中しませんでした。
瓶ビールから始まってハイボール、赤ワイン、冷酒、焼酎というラインナップをぺろりと飲み干しましたが、特にへべれけという状態でもありません。
危惧していた『2軒目』も華麗に回避できた私はなるべく早く帰宅するため、タクシーを拾いました。
電車だと駅までの徒歩+待ち時間+駅からの徒歩で50分ほどかかりますが、タクシーを使えばものの15分で帰ることができるのです。
さすがに平日の夜だと暇なタクシーが多く『空車』ランプを点灯させつつ道路脇を凝視している運転手さんだらけでした。
私は少し先のバス停まで歩き、そこで手を挙げます。
ものの数秒でタクシーが停車し、後部座席のドアが開きました。
私「その道を西に行ったS字の跨線橋分かります?」
運「分かりますよ。左手にコンビニがあるところね」
私「そうです。その次の信号を右折したところまで」
運「それにしても急にレーダー照射は無いですよね」
私「は?」
行き先を告げ、もうすぐ帰るよという連絡を妻にしてたら運転手さんから唐突な会話導入がありました。
恐らくは上の、韓国海軍によるレーダー照射事件について言及しているものと思われます。
車の運転自体はとても上手で快適だったのですが、会話が急発進すぎてちょっと焦りました。
たまたまニュースをチラ見していたのでどうにかレシーブすることができました。
私「韓国海軍のやつですか。確かに変な事件でした」
運「あれ、どうも北朝鮮と何か裏取引らしいですよ」
私「へーそーなんですかしらなかったなーこわーい」
正直、どうでも良い。
完全に興味の無い話題ってワケでもありませんが、あまりにも唐突に始まったもんだから私の思考と感情がこの話題に付いていけない状態でした。
そんなことより早く帰って息子を抱っこしたいのです。
運「普通漁船にあんな通信機みたいの無いですから」
私「そーなんですかおくわしいんですねーすごーい」
運「しかも漁船から遭難信号が出てませんでしたし」
私「なにいってるかわからんけどなんかすごーいー」
私「おかしいねーなんでだろねーへんだねこわいね」
運「内緒ですが私、
車の運転自体はとても上手で快適なのに、会話の展開が荒々し過ぎてものすごく乗り心地が悪いです。
車は真っ直ぐ進んでいるのに話題のアクセルをギュンギュン踏んで、会話のハンドルをガンガン切る運転手さん。
そして飛び出してきたトンデモナイ内緒話。
私「内緒なら話さない方が良いんじゃないですか?」
運「その人が言うには、今回のレーダー照射ってね」
私「ちょっと待ってそれ私が聞いても良い話なの?」
運「海で生きる人間には絶対的なタブーなんだって」
車両は赤信号で止まるのに、運転手さんのおしゃべりは私の制止を受け付けません。
そもそも話の内容が浅すぎて本当に海上保安庁の人と知り合いなのかも眉唾ではありますが、それにしたって『内緒ですが』と前置きした癖にしゃべり過ぎです。
さて、なんやかんや全く興味の湧かないペラい話しを聞いているうちに、やっと我が家が見えてきました。
私は、これでようやく解放される、と安堵しました。
運「はいじゃあ2280円です。はいこれお釣りね」
私「ありがとうございましたじゃあおやすみなさい」
運「お客さん聞き上手だからつい話しちゃいました」
私「そうですかわたしがききじょうずですかハハハ」
最後の最後まで噛み合わない会話のまま、運転手さんは上機嫌で駅方面へ帰っていきました。
本当に、車の運転は上手だったんですケド・・・。
思ったんですが、タクシーってよく分からない機器が運転席周辺にいっぱい装備されてるじゃないですか?
ボタンとかいっぱいあって。
で、後部座席にも操作パネルがあって、サイレントモードとか選べれば良いのにね。