『かなり』

干支に入れてよ猫

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中の人など居ないというのは嘘だ

どうも、坂津です。

着ぐるみに入ったこと、ありますか?

私は1度だけ、約2時間ほど体験したことがあります。

俗に言う『ゆるキャラ』ってやつの中に入って、子供たちの相手をした2時間。

 

まさに地獄ッ・・・

 

着ぐるみにも色んな種類があるらしいのですが、私がまとったのはハードタイプのものでした。

叩いても転んでも形状が変わらない、重量感のあるやつです。

およそこんなフォームでした。

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まぁよくあるタイプの、頭部が大きい2頭身キャラってやつです。

ただ、残念なことに中に入る人間は2頭身ではありません。

透視するとこんな感じです。

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上半身がすっぽりと頭部に格納されちゃうんですよね。

着るときはまず、ボディ部分から装着します。

ゴツめのサスペンダーを肩に掛けて固定です。

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そのあと頭部を被るのですが、これが重い!

しかもその重量を自分の首だけで支えるという鬼仕様!

頭頂部が接するあたりにクッション的なものがあるのですが、頭部パーツと自分が触れているのはそこだけなんですよね。

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なので、ポーズをキメてるフリをしながら手で頭部を支えていないと、すぐに鞭打ちになってしまいます。

が、しかし。

ご覧いただければ分かると思うのですが、実は自分の肘は頭部に収まってしまっているのです。

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なので手の可動域は極めて狭く、例えば泣いてるフリで手を目に近づけることすらできません。

そんな不自由な私に対しても、子供たちは容赦無くじゃれついてきます。

そして無慈悲な要求をたたみかけてくるのです。

 

「ラジオ体操だ!」

「スキップできる?」

「鬼ごっこ鬼やって!」

 

ああ子供たち、私とて君らと共に駆け回り踊り狂いたい。

しかし、私の膝は可動不能域である胴部にあるのだ。

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どう頑張ってもヨチヨチと半歩ずつ移動することしかできぬのだよ。

 

それでも可能な限り全力で対応し続けた私。

子供たちにとってはまるで期待に応えられていない動きだったことは言うまでもありませんが、私だって必死にやっての結果です。

普通に生活してたら絶対にするハズの無い動きをした反動で体中が痛かったし、寝違えたみたいに首も痛かった。

 

この経験以来、私は着ぐるみを発見するたびにあの地獄を思い出します。

そして、遠慮無く飛びかかっている子供たちの姿を見ると、心の中で「やめてあげてー!」と叫ぶのです。

ディズニーオンアイスとか見たときに心の底から「マジすげぇなパねぇよあの人たち!」と感動するのです。

そろそろ生まれてくる我が子には、着ぐるみに優しく接してあげられるよう教育しようと思っています。