『かなり』

干支に入れてよ猫

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自制心とは自分を制御する心のこと?だとしたら私に自制心をくれ。

どうも、坂津です。

「なんだい藪から棒に」とか「そいつはゾッとしないね」とか、日常会話ではまるで活躍の機会が無い言いまわしですが、文章として読む場合にはサラッと違和感なく読めたりしますよね。

逆に、特徴のある語尾(~なのだ、~にゃん)とか、一人称が僕・俺の女性なんかも、Z軸のある存在から発せられると違和感を覚えます。

やはり平面世界だから許される表現ってのはあると思うんですよ。

 

 

 

 

昼のセント酒という番組をご存じだろうか?

TEAM NACSのKing of 残念 戸次重幸さんが主演、孤独のグルメでお馴染の久住昌之さんが原作のドラマです。

戸次さんも久住さんも好きな私には相乗効果でかなりツボなドラマです。

何も考えずにぼーっと見れるところが良い。

 

で、このドラマで毎回お約束のセリフがあるんです。

仕事中にも関わらず真昼間から銭湯に入り、湯船に浸かった戸次さんが

「もぉ~しわけない!」

と幸福絶頂な表情で言い放つんです。

 

最初すぐには意味が理解できなかったのですが、恐らくは湯に入って得られる快感に加え、通常なら勤務中である世間の人々への優越感とほんのちょっぴりの背徳感から出た言葉なのだろうと推測しました。

 

言葉の意味が腑に落ちると使いたくなるもので。

 

最近では毎日の晩酌時に嫁と乾杯後、一口飲んで「もぉ~しわけない!」と言い合うのが坂津家での恒例行事になっています。

 

そして口癖というのは恐ろしいもので・・・

 

 

今日は非常に暑かったんです。

普通にじっとしているだけで汗が流れるほど。

湿度が高かったんでしょうね。

しかも社内のオフィスに熱と湿度がこもってたんだと思います。

 

暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い・・・

 

と思いながら時計を見ると会議の時間。

 

ああ、また無駄な会議を始めるのか。 

また何か落書きでもして時間をつぶそうかな。

 

※無駄な会議中に何が生まれるのかは過去を参照

新しい何かが生まれるのは決まって生み出そうとしていない時 - 「かなり」

 

会議室のドアを空けた瞬間、なんとも心地よい冷風が私の体を包み込んだ。

 

そう、会議室にはエアコンをかけてあったのです。

 

じめじめむしむしとした空間から一転、まるで天にも昇るような心地よい空間に足を踏み入れた私は思わず

「もぉ~・・・」

そしてハッと気がついたときには時すでに遅し。

先に会議室に居た数人は、私の牛の真似に対して視線をぶつけてきています。

恐らくこの時の私の思考時間は0.08秒くらい。

 

何か、何か不自然でない言葉を繋げるのだ!

 

「もぉ~・・・かたじけない!」

 

な、何を言っているのだ、私は。

 

「ホントにかたじけない!誰ですかエアコン入れてくれたの!いやマジかたじけない!」

 

おいやめろ私。

 

「今日はもうガチで暑かったんでござるよ!拙者もう汗ダラダラで!」

 

・・・やめろ。

 

「本当に涼しいな~、かたじけない」

 

そして私は暑がり侍の名を欲しいままにした。

 

私の欠点はテンパると我を無くすところだ 反省しなくては! よりもっと自分の心を 冷静にコントロールするように 成長しなくては。