『かなり』

干支に入れてよ猫

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やっぱり本当に居たんだよ

どうも、坂津です。

休日に息子と散歩していたら、用水路で網をザブザブやりながらワイワイしている親子連れに遭遇しました。

私は老婆心ながらも、声を掛けてしまいました。

和やかなムードのファミリー劇場が血の惨劇に豹変する可能性を回避したかったのです。

 

「ここらへん、スッポンが居るんで気を付けてくださいね」

 

近所の用水路にスッポンがいっぱいいると、先日の記事で書きました。

びっくりするほど普通に遭遇するんです。

他の亀と比べて臆病なので、人影や物音ですぐに潜ってしまうため、棒付きの網で捕獲することはまずできないとは思います。

しかし万が一ということもあります。

幼児が噛まれたりしたら確実にトラウマになるでしょう。

 

すると、その家族連れのお父さんがパッと顔を輝かせて言いました。

 

「ですよね!? 居ますよね!?」

 

スッポンばりの食い付きに少々うろたえながらも、私は自身の目撃情報を伝えるとともに、不用意に捕まえようとしないよう促しました。

すると。

 

「な? ほら、居るんだよ。さっきのもスッポンだったんだって」

 

お父さんがお母さんに言いました。

するとお母さんはまだ信じられないという表情でこちらに来て、バケツの中身を見せながら言いました。

 

「本当にスッポンなんてこんなところに居るんですか? ちなみにこれはスッポン?」

 

バケツを見ると、甲長が15cmくらいのミシシッピアカミミガメが居ました。

 

「これはミシシッピアカミミガメです。お祭りのカメすくいで取れるミドリガメが成長したやつですね。この大きさだとたぶん生後3~4年でしょうか。その名の通り顔の横部分に赤い模様があるのでアカミミと呼ばれています。スッポンにはこの赤い模様はありません」

 

すると今度は旦那さんが奥さんに言いました。

 

「だから言っただろ? さっきの首が長いやつ、赤い模様が無かったろ?」

 

しかし奥さんは納得できない様子で言います。

 

「スッポンじゃなくても、赤い模様が無い亀も居ますよね?」

 

「はい。確かにこの周辺の用水路で確認できる亀のうち、クサガメとイシガメには赤い模様がありません。しかしどちらも甲羅に特徴がありますし、そもそも頭部が個性的なスッポンと見間違えることは無いと思いますね。スッポンは明らかに首が長いですし、顔が尖っています。甲羅に六角形の模様もありませんし」

 

ここまで話してようやく奥さんは「そうですか」と引き下がってくれました。

旦那さんは味方の登場で嬉しそう。

確かにこんな用水路にスッポンが居るなんて、普通は思いませんもんね。

近所で見られる身近な生き物くらいは、小学校とかで教えてくれたら良いのにね。