『かなり』

干支に入れてよ猫

【スポンサーリンク】

呉越同舟

どうも、坂津です。

私が小学生の頃、まだ昭和の時代、テレビゲームなどは普及しておらず、放課後は暗くなるまで屋外を駆けずり回るのが定番でした。

我が家にはMZ-1500というパソコンがあり、これはキーボードの上部にカセットテープ型のソフトを挿入することでゲームができるという代物でした。

実質的にはゲーム機としてしか使って無かったような気がしますが、それも私ではなく両親がギャラガに没頭していただけで、子供の頃の私は完全なアウトドア派でした。

 

およそ小学校3年、9~10歳くらいの頃のマイブームは、田んぼ脇にある用水路で水生生物を捕獲することでした。

当時はゲンゴロウタガメなんかが絶滅を危惧されるだなんて微塵も思わせないほどうじゃうじゃ遭遇しました。

しかし私が狙っていたのは昆虫ではありません。

アメリカザリガニに始まりタイワンドジョウミシシッピアカミミガメと、国際色豊かな外来生物達を乱獲しておりました。

そんなインターナショナルで万博感が漂う生物ラインナップは、ひとつのバケツに入れられてひしめき合っていました。

今ならばそれがどれだけ罪深い蠱道こどうであったか理解できるのですが、そこはそれ小学3年生。

同じ用水路に棲んでいた仲間たちという認識しかありません。

弱肉強食だとか食物連鎖だとか天敵だとか、そーゆーのは全く知らないお子ちゃまです。

長靴など意味の無い水深に膝まで浸かって網を片手にザブザブしてる間に、まさかバケツの中が阿鼻叫喚の地獄絵図になることなど思ってもいませんでした。

あの日、バケツを覗いたときの光景。

軽くトラウマになるほど激しいバトルの痕跡が、今でも脳裏に焼き付いています。

 

きっと息子がもう少し大きくなったら、一緒に虫取り魚捕りに奔走することでしょう。

そのとき、私は過去のあやまちを繰り返さぬよう、しっかりと息子に教えたいと思います。

世の中には『混ぜるな危険』がいっぱいだよ、と。