『かなり』

干支に入れてよ猫

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噛み合わない会話

どうも、坂津です。

認識がズレたまま会話が進行することって、ありますよね。

お互い噛み合ってないことに気が付けばすぐに相互理解のための確認が行えるのですが、奇跡的に「何かちょっとおかしいな」程度の齟齬しか含まずにやりとりが展開していくこともあるのです。

 

妻とテレビを見ていました。

とあるシーンで水族館が映り、イルカショーが行われていました。

基本的に私は動物園や水族館が大好きなのですが、妻はあまり興味がありません。

特に魚類に対しては若干の恐怖すらあるようで、何を考えているか分からない丸い目がダメなんだそうです。

 

私「水族館で働いたら毎日楽しそうだなぁ」

妻「えっ、絶対嫌だそんなの。キモい怖い」

私「うん。そう言うと思った無理だろうね」

妻「まぁでもエサやりぐらいはできるかな」

私「えっマジで?イルカのエサ生魚だよ?」

妻「こう見えて昔は飼育委員だったからね」

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私「え!?なにそれ初耳なんだけどっ!?」

妻「いや、そんなに驚くことないじゃんか」

私「いやいやいや驚くって!いつのこと?」

妻「小学生のときだけど?そんなに意外?」

私「意外というか・・・Sea Queenシー クイーン・・・」

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私「それは、学芸会とかそういうやつで?」

妻「ん?いや1学期まるっと飼育委員だよ」

私「は?そんな長期間Sea Queenシー クイーンなの!?」

妻「普通はそうじゃない?旦那は違った?」

私「ウチは練習期間入れても1ヶ月かなぁ」

妻「えっ?練習とかするの?飼育委員が?」

私「いやぁ、私はSea Queenシー クイーンじゃないよ?」

妻「ああそっか。じゃ旦那は何してたの?」

私「図書室で本読んでる生徒の役だったよ」

妻「は?それ図書委員とは違うものなの?」

私「うん?図書委員じゃなくて普通の生徒」

妻「じゃあ何委員でもなかったってことね」

私「そうだよ?ちょっとしゃべるだけの役」

妻「ちょ、それ役とか言わないから(笑)」

私「そりゃSea Queenシー クイーンに比べたらザコだが」

妻「比べるも何も、してなかったんでしょ」

私「いや、だから一般生徒だったんだって」

妻「だから委員じゃないってことだよね?」

私「だからそう・・・ん?ちょっと待って」

 

このあと私は自分の勘違いに気付き、慌てました。

まだ妻は私の馬鹿な間違いに気付いている様子はありません。

ここはどうにか誤魔化して会話を成立させなければ。

そもそもSea Queenシー クイーンって何だよと心の中で自分を叱責しながら、どうにか委員会の話題だった体で会話に収拾をつけました。

 

さて、この記事で私の勘違いを知った妻がどんな反応をするかなぁ。

普通に馬鹿にされて終わりだろうけど。