『かなり』

干支に入れてよ猫

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水が流れる音が怖い

どうも、坂津です。

『恐怖症』ってご存知ですか?

恐怖症 - Wikipedia

 

有名どころで言えば

高所恐怖症アクロフォビア

先端恐怖症ベロネフォビア

閉所恐怖症クロズトロフォビア

暗所恐怖症ナイクトフォビア

男性恐怖症アンドロフォビア

女性恐怖症ガイノフォビア

などがありますかね。

 

で、実は私、昔とある恐怖症がありました。

タイトル通り、水が流れる音が怖いというものです。

今はもう克服してて、全然平気なんですけどね。

近そうなのは『水恐怖症』なんですが、でもプールとか海とか川には平気で入れるんですよ。

結局今でも、正体不明です。

なんというか、溜まってる水が一気に流れる音?そんなのが怖かったんです。

自然の音じゃなくて人工的な感じの水の音。

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ですから、トイレを流す音とかもう大変でしたね。

怖くて怖くて。

でも流さないわけにはいかないので、親に内緒で耳栓を購入して、トイレには耳栓を持って入ってました。

 

確か小学生くらいの頃は特に何とも無かったんですよ。

で、気が付いたら怖くなってた感じです。

中学生から、高校を卒業するくらいまでの間が該当期間ですね。

原因は全く分かりません。

心当たりもまるで無いんです。

ただ急に「水の音が怖い」と思うようになったのです。

 

最初の頃は「あれ?何かちょっと怖いかも」くらいだったんです。

確か中学の社会科見学か何かで、浄水場に行ったとき。

そこでドバドバ注がれてる水の音を聞いて「とても不安な気持ち」になったんです。

もしかしたらこれより前にも既に怖い気持ちがあったのかもしれませんが、記憶の中ではこれが印象に残っている場面です。

 

だんだんと恐怖心が強くなっていきました。

高校生の頃がピークでした。

豪雨で集まった雨水が雨どいから溢れる音なんかも恐怖の対象になっていました。

 

で、私がこれをどうやって克服したか。

 

なんか、すごく腹が立ったんです。

たかが流水音のくせに、なんで私が怯えなきゃいけないのか。

そもそも『恐怖』とは未知や無知によって引き起こされる感情ですから、私は自分の恐怖症について理解しようとしました。

 

まず、大丈夫な音と大丈夫じゃ無い音がありました。

その差が何なのかを突き詰めます。

とは言ってもインターネットの環境も整備されていない時代の高校生ですから、できることはほんの僅かです。

とにかく書きました。

ノートを広げて左のページに怖い音。

右のページには怖さを感じない音。

で、左右の項目の中に共通点を探せば恐怖の原因が浮かび上がるのではなかろうかと。

 

結果的には分からなかったんですけどねw

 

ただ、冒頭で言ったような「人工的な音」の方が怖いという傾向が自覚できました。

海の波の音や川のせせらぎ、滝の音なんかも平気でしたので。

 

でもこれは何の解決にも結び付きませんでした。

 

んで次に「音」について考えました。

音は空気の振動の波だということは知識として知っていましたので、じゃあきっと自分が恐怖を感じる振動のゾーンがあるはずだと。

 

ここでとある気付き、というか閃きがありました。

 

確か幼児って、言葉の意味は分からなくても大人の発声する声色で判断して笑ったり泣いたりするらしい。

犬もそんな感じって聞いたことがある。

そう言われれば我が家の飼犬にめっちゃ低い声で抑揚を押さえて「良い子だね」と言ってもまるでこっちを見ずに寝ていましたが、高い声でテンション高く「バカだねお前は」と言うと顔を上げて飛び付いてきたものです。

 

ということはつまり、私は水が流れる音の「意味」が怖いんじゃないのかもしれない。

 

そもそも水の音に意味など無い。

 

それが自然発生であれ人工的であれ、関係ない。

 

あれ?何で今まで怖がってたんだろう?

 

 

 

こんな感じで、私は恐怖症を克服したのです。

もちろんいきなりパッと恐怖心が無くなったわけじゃないんですけどね。

最初は「和らいだ」って感じです。

それがだんだんと「ほら、やっぱ怖くない」「もう全然怖くない」に変わっていきました。

 

私のケースが他に通用するかどうかは分かりませんが、もし何か恐怖症を持っている方がいらっしゃれば、その正体を突き詰めようとすることで解決できるかもしれませんよ。