『かなり』

すっかり夏。

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人見知りの私が

どうも、坂津です。

 

いつも意外だと言われてしまうのですが、私はかなりの人見知りです。

対人恐怖症と言っても差し支えないほど、慣れない人との会話が苦手です。

しかしそれをそのままにしておくと生きていくのがしんどいので、とりあえず誰とでも気軽に気さくに会話ができるキャラを脳内で想像かつ創造し、それを演じることでどうにか乗り切っています。

仕事上とか、友達の友達とか、避けて通れない会話、対話は、だいたいこのキャラクターが私に代わってしゃべってくれます。

彼は私と違い、非常に社交的で、初めて対面する相手にも物怖ものおじしません。

しかし深く物事を考えるのは苦手で、その時の勢いとテンションでどうにか場をやり過ごそうとします。

熟考しない発言や無責任なアイデアなどを湯水のように垂れ流し、時には手痛い自業自得な目に遭うこともありますが、それでも彼はへこたれません。

前向きに明るくをモットーに、その場しのぎを続けているのです。

 

自宅で妻と話しているときや、実家で両親と居るとき、猫カフェでお猫様と戯れているとき、一人で居るときなどは、彼の出番ではありません。

そういうとき彼は静かに待機しています。

私は、あまり彼ばかりに負担を掛けるのも良くないと思い、自分で処理できることはなるべく自分でやろうと思ってはいるのです。

しかし、やはり慣れない人の前だと上手く話せなかったりドモったりします。

すると、見兼ねた彼がやり取りを請け負ってくれるのです。

 

ただ、油断しているときもあります。

例えばセルフのガソリンスタンドで給油中、いきなり背後から店員さんにカード会員の勧誘なんてされたらもう大変。

彼は引っ込んでいますから、私が対応するしかありません。

完全にキョドりながら「けけけケッコウです・・・」みたいな反応しかできません。

それで店員さんが引き下がってくれれば良いんですが、たまにサービス精神旺盛な武闘派が居たりするんですよね。

そうなると『どうすればこの会話をいち早く切り上げられるのか』という思考で頭がいっぱいになって、最終的に『会員になれば解放される』って考えちゃうんです。

 

こんなとき、彼が出動してくれたら勝負は一瞬なんですけどね。

 

「あ、そうなん? へぇ~、給油1リットルごとに1円引き? マジで? めっちゃお得やんそれ~! ああ、でもゴメン、今急いでるからまた今度な! 悪い、すまん、んじゃまた!」

 

こんな感じで給油を終えてササッと運転席に滑り込みます。

また今度など絶対に無いのに、彼は平気でそんなことを言うんです。

私だったら、また今度なんて言ったら次来たときに会員にならなきゃ、なんて考えてしまいます。

 

それから彼は、会話の中で全然知らない言葉が出てきても、適当に相槌をうちます。

「ああ、ふ~ん」みたいな、知ってるとも知らないとも明言しないような、曖昧な相槌です。

私ならとてもじゃないですが、そんな恐ろしいことはできません。

だって「え、知ってるの?」ってノリノリで食いつかれたら怖いじゃないですか。

でも彼はもし食いつかれたとしても「いや、知らんけど」って平気で言えるんです。

 

ですが、私は助けてもらっている身ですから贅沢は言えません。

本当に助かっているんです。

もう彼無しでは生きていけません。

だって私の周囲に居る人たちは、彼を通した付き合いの方がだんぜん多いんですから。

彼が居なきゃ仕事も出来ないし、店員さんとまともに会話だってできやしません。

本当に、彼が居てくれて良かったと思っています。

 

そんな彼の名は、坂津佳奈。