どうも、坂津です。
今日は昔話をひとつ。
『大沼池の黒竜』というお話です。
※出典により様々な表現があり、どれが正しいとか間違ってるとかよく分かりません。色々混ぜた坂津バージョンとして生温かい目で見てください。基本は子供の頃に観た「まんが日本昔ばなし」です。
昔、信州中野鴨ヶ岳(かもがたけ:現在の長野県中野市)の麓に小館城(こたてじょう)という城がありました。
城主である高梨摂津守政盛(たかなしせっつのかみまさもり:上杉謙信の曽祖父)には黒姫という美しい姫君がいました。
ある春の日の事、政盛達が花見の宴の最中に一匹の白い蛇が現われ、ほろ酔い気分で上機嫌の政盛は黒姫に、蛇にも酌をしてやるよう勧めました。
黒姫が盃を蛇の前に差し出すと蛇は酒を飲み、しばらく黒姫を見つめたあと去っていきました。
その夜、黒姫の所に一人の立派な若者が訪れ、黒姫に自分の妻になって欲しいと言いだします。
若者の言葉に黒姫は戸惑い、まずは政盛から許しをもらうよう答えました。
すると若者は自分が来た印として黒姫に鏡を渡し、立ち去りました。
その若者、実は大沼池の主の黒竜であり、白い蛇の姿でいたところ、宴で黒姫に盃をもらって以来黒姫の事が忘れられなくなってしまったのです。
黒姫をさらうのは道理に反すると考えた黒竜は、若者の姿をして毎日小館城に通いつめ、政盛に同じ願いを繰り返しました。
しかし政盛も大事な娘を竜の化身に渡すわけにはいかず、若者の申し出を断り続けるのです。
そして最初に若者が訪れてから100日が経ちました。
あまりのしつこさに業を煮やした政盛は「私が馬で城の周りを21周走るので、人の姿のままその後を遅れずについてくる事ができれば黒姫をやる」と若者に約束しました。
約束の日、政盛が馬に乗り城の周りを走り始めると、若者は後を追いました。
しかし家来たちの卑劣な妨害に、若者は傷つきやがて黒竜の姿に戻ってしまうのです。
家来達に邪魔され、傷つきながらも黒竜は死に物狂いで城の周りを21周走り終えました。
しかし政盛は「人の姿のままでと言ったはずだ」と言い、黒竜を切り殺そうとします。
この仕打ちに黒竜は激怒し、怨みの言葉を吐くと傷付いた体で鴨ヶ岳の頂上へと昇っていきました。
その途端、辺り一面は大嵐に見舞われ、激しい風雨と洪水が周囲の村を襲い、罪も無い村人達にもその被害は広がりました。
心優しい黒姫はこれを見て、約束を守るのでどうか嵐を鎮めて欲しいと黒竜に呼びかけます。
そして黒竜の鏡を空に投げました。
すると黒雲の中から黒竜が現れ、黒姫を背に乗せると大沼池を捨て新しい山へと向かい飛んでいったのです。
こうして黒竜と黒姫は新しい山に一緒に住む事になり、それ以来この山は「黒姫山」と呼ばれ、今も山頂には黒竜と黒姫が幸せに暮らしているのです。
というわけで、きゃとらにさんこれで許して下さいm(_ _)m
こんな素敵なお誘いを頂いていたにも関わらず・・・。
結局は鉛筆画にざっくりブラシ塗りしかできずorz
ディズニー顔ってどんなだろうって考えながら、3秒で諦めました。
そもそも私は裸専門なので服とか描けませんし。
「黒竜の鏡を空に投げる黒姫」
「落ちてくるクリスマスリースに手を伸ばす浴衣の女の子」