どうも、坂津です。
いま住んでいる家の近所にある売地とご縁がありました。
以前ちょっと書いたのですが、私と妻には将来の夢があります。
こぢんまりとした喫茶店的なお店をやりたいと思っています。
今回巡り合った土地は、立地的には最高なのです。
まず田舎なので価格が安い。
坪単価がだいたい12万円くらいなので、ざっと100坪あるこの土地は1,200万円。
また、自動車の交通量も、徒歩での通行量も、年中そこそこ多いです。
駅から徒歩7~8分というのも素晴らしい条件です。
現在の所有者さんと親しい間柄だということも特筆すべき点です。
そして何より、周囲に
妻「なんだろう、すごく運命的な出逢いに感じる」
私「そうだねぇ。立地としてはほぼ満点だよねぇ」
妻「駐車場スペースも充分に取れそうな広さだよ」
私「ただ、ちょっと気になることもあるんだよね」
妻「何で周囲に他のお店が無いのかって事でしょ」
私「そうそう。出店して潰れたってワケでもなく」
妻「昔っからこの辺には飲食店みたいなのが無い」
私「その原因が何なのか分からないと不安だよね」
周囲は田んぼだらけです。
今回の土地も休耕田なのです。
妻「この辺にカフェとかできたら絶対行くけどな」
私「この界隈でそう思ってる住人は多いと思うよ」
妻「周りが田んぼだらけなのと何か関係あるかな」
私「あ、もしかして市街化調整区域なのか・・・」
妻「屍骸課長?こわっ!なにそれ怖いんだけど!」
私の屍骸がどうのと言うわけではありません。
簡単に言えば『土地開発をしちゃダメな区域』ってことです。
私「んで調べてみたら、ドンピシャ調整区域だわ」
妻「あら。だからみんなこの辺に出店しないのか」
私「だろうねぇ。しかも更に大変なことがあるよ」
土地には『
田、畑、宅地、学校用地などなど、23種類の分類が存在します。
この地目を変更する場合、必ず届け出が必要になります。
しかしこれが、田や畑などの『農地』を『それ以外の地目』に変更する場合、単なる変更手続きだけでなく『農地法』による許可を得なければなりません。
私「あの土地の登記地目は『農地』だろうからね」
妻「よく分からんけど、メンドクセェってことね」
私「端的で的を射た素晴らしい要約でございます」
妻「あーあ。運命だと思ったのにねぇ。残念だわ」
私「ちなみに、店舗の価格目安も調べてみたけど」
妻「一応聞くだけ聞いておこうか。将来のために」
私「二階が住居ってケースだと坪単価で60万かな」
妻「30坪のお店だったら建物だけで1800万ですか」
私「んで厨房設備とか椅子とかが400万くらいかな」
妻「土地と合わせたら3400万か。まぁ想定内かな」
私「当面の運転資金も必要だから4000は要るよね」
妻「絶対無理って額じゃないけどやっぱデカイね」
私「んでも貸し店舗とかなら半分以下になるけど」
妻「そーゆーのも視野に入れなきゃいけないねぇ」
今まで漠然と夢を見ていただけの喫茶店開業でしたが、思わぬご縁でリアルに色々と考えることができました。
現オーナーが土地開発から店舗で使う申請・登録までやってくれたら、検討の余地もあるんだけどなぁ。