どうも、坂津です。
上記のエントリで謎のままになっていた奴の正体が判明しました。
『ゾーキング』は石井くんという友人でした。
石井くんは中学校のときの同級生です。
彼はライオンを「百獣の王」と呼ぶことを嫌っていました。
「どう考えてもゾウの方が強い」と言い張るのです。
それなのに好きなディズニー作品はライオンキングとか抜かしやがるのです。
我々はそれを有罪とし、ゾーキングと呼ぶ実刑を申し渡したのでした。
さて、私はゾーキングの正体に辿り着いたわけですが、この調査中にとてもショックな経験をしました。
現在友好関係があろうが無かろうが、連絡先を知っている全ての友人に対して手当たり次第に『ゾーキングって知ってる?』と尋ねてみたのです。
「誰それ」
「知らんがな」
「一昨日きやがれ」
空振りの連続です。
しかしそんなことは別にどうでも良いのです。
だってゾーキングと接点が有ったかどうかも分からない相手に聞いてるんだから、知らないって言われる確率の方が高くて当たり前です。
それよりも私が最もショックだったのは、こんな言葉です。
坂津「急に連絡してゴメンね~坂津だけど~」
友人「は?誰だお前」
なんということでしょう。
こんなことってありますか。
「坂津だけど」って名乗ってるのにも関わらず「誰だお前」って。
坂津「やだなぁ『ギズモ』、私だよ私。坂津だよぉ」
友人「俺のことギズモって呼ぶんなら高校んときか?坂津?誰?」
坂津「ああ、そっか。『りゅうさん』だよ『りゅうさん』」
友人「・・・知らんな・・・」
高校時代の私のニックネームは『りゅうさん』です。
しかしそれが通じない?
坂津「マジで?ほら、演劇部の」
友人「ああ!『ダグオン』か!?」
坂津「それ違う」
友人「あれ?ん~・・・じゃあ、『グリーフ』か!?」
坂津「誰だよそれ」
友人「演劇部で部長やってた『グリーフ』じゃねぇの?」
坂津「ん?部長はしてたけど?」
友人「じゃあ『グリーフ』だろ?廊下の屋根を突き破った」
坂津「あ、そうそう!」
友人「夏に数学の『パトス』の車の屋根で焼肉しただろ?」
坂津「したした!ん?私『グリーフ』って呼ばれてたの?」
友人「え?知らんかったん?」
どういうことでしょうか。
私は私が知らないところで『グリーフ』というあだ名を付けられていたようです。
坂津「なんで『グリーフ』なん?」
友人「いや、理由までは知らんけど。『超ヒモ』が知ってんじゃね?」
坂津「あー、聞いてみるわ。ありがとー」
友人「あいよー」
もう『ゾーキング』どころの話では無くなってしまいました。
私は私がなぜ『グリーフ』なのかを聞き出さねばなりません。
坂津「あ、もしもし『超ヒモ』?久しぶり~」
友人「おお『グリーフ』!久しぶり!何なにどした?」
坂津「あのさ、私がなんで『グリーフ』か知りたくて」
友人「え?夏休みのやつじゃないの?」
坂津「ん?夏休みの?なに?」
友人「夜に学校のプールに集まって遊んだじゃん」
坂津「花火とかしたやつ?」
友人「それは最初のやつな。それで怒られたから花火はやめたじゃん」
坂津「そーだっけ。それ以外にもあった?」
友人「ほら、みんなで一発芸やるっつって」
坂津「・・・あーッ!!アレか!」
完全に思い出しました。
そうだ。
深夜の学校に集合して、なんやかんやして遊んでた。
んで花火やって、気絶するほど怒られて、もう花火は止めようってことになったんだ。
何日か後にも集まったけど、騒いだらまた怒られるから静かに遊ぶことにしたんだな。
で、一発芸大会だ。
「静かにしなきゃいけない」⇒「声出したらダメ」⇒「笑ってはいけない」みたいな感じで、一番笑ったやつが皆にジュースおごるとかそんなの。
そこで私は、悪戯するために持ってきてたアイテムを使って一発芸を披露することにしたんだな。
蓄光インクっていうのかな。
明るいところで光を溜めて、暗い所でしばらくボーッと光る塗料。
で、それをパンツの形になるように自分で下半身に塗ったんだ。
全裸で登場した私を見たその場の全員が大爆笑。
腹筋崩壊とはこのことか、ぐらい笑ってたと思います。
グリーンのブリーフ。
だからグリーフ。
友人「今思い出しても笑えるわー」
坂津「そうかそうか、それで『グリーフ』か」
友人「誰からも直接呼ばれんかったん?」
坂津「うん。初耳だったわ~」
友人「で、何の用なん?」
坂津「あー、そうそう。『ゾーキング』って知らん?」
結局『超ヒモ』が全員のあだ名を覚えてて、丸く収まりました。
人にあだ名を付けるときは、自分にも変なあだ名が付けられることを覚悟しておかねばなりませんね。