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『かなり』

私が感じる「かなり」なことを徒然に。

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むかし酒屋でバイトしてました

あけましておめでとうございます、坂津です。

こないだ「最近、日本酒を飲むんですよ」って書きました。

それと並行して、実は焼酎にも手を出しています。

以前は「どうにか飲める」って感じでした。

仕事上の付き合いで飲みに行くときなんか、焼酎は避けて通れないですからね。

ただ、美味しさを感じることはできずにいました。

それが、だんだんと美味しくなってきたんですよコレが!

 

で、今ドハマりしてるのがこちらです。

眠れる黒猫25度 720ml

眠れる黒猫25度 720ml

 

完全にジャケ買いだったのですが、当たりでした。

そんなに多くの種類を飲んだことがある訳じゃないですし、まだ麦の枠から出られないんですけどね。

芋や蕎麦にも、いつかチャレンジしたいと思っています。

 

さて、実は私、大学生時代に酒屋さんでバイトをしておりました。

あの当時はまさか自分がワインや日本酒、焼酎を飲むようになるなんて思っても居ませんでした。

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チェーン店ではなく、店長=オーナーという個人商店で、店長夫妻が切り盛りしているお店でした。

アルバイトは私を含めて3名。

アットホームな、とても良い職場でした。

 

 

奥様「坂津くん、こういうの・・・好きだったわよね?」

坂津「ええ。大好物ですが何か?」

奥様「うちの息子がね、なんだかこういうの、好きみたいなのよ」

坂津「良い友達になれそうです」

奥様「あなたを前にして言うのも悪いけど、ちょっと心配で・・・」

坂津「いや、分かります。どれくらいの症状なのか、会って診断しましょうか?」

奥様「ホント?ありがとう!助かるわ!」

坂津「確か高校生でしたよね?」

奥様「2年生よ。じゃあさっそく今日でも良い?」

坂津「大丈夫です」

 

奥様は息子さんがオタク路線まっしぐらなのを気にしていました。

奥様はオタクにかなりの偏見を持っており「オタク=ひきこもり」という間違った公式をインプットされていました。

私はどちらかと言えばアウトドアも楽しむ社交性のあるオタクだったのですが、最初はその存在を否定されましたからね。

そんなオタクが居るはずないって。

でもだんだん理解してくれるようになりました。

オタクにも色んな種類が居るってことを。

で、結局のところ息子さんは私なんかが及びもつかないハイレベルオタクだったんですけどね。

 

店長「坂津くん、君はお酒は飲めるのかい?」

坂津「はい。進んで飲むことはありませんけど、飲み会は好きです」

店長「どのくらい飲むの?」

坂津「そうですねぇ、瓶ビールだと3本が限界ですかね」

店長「なんだ、全然飲めないのか」

坂津「え?いや、少しは飲める方だと思いますけど」

店長「3本なんて飲んだうちに入らんよ。そりゃ“舐めた”って言うんだ」

坂津「じゃあどのくらいなら“飲んだ”って言えるんです?」

店長「200リットル」

坂津「風呂か!それじゃ“浴びた”ですよ、もう」

 

こんな感じで酒好きの、とても気の良い店長でした。

すぐに冗談を言うのですが、それ単体では笑いになりづらい微妙なボケを連発してくるのでツッコミが大変だったのが思い出されます。

坂津くんと一緒のときが一番冴えてるんだよ僕は、と本人は言ってましたが、それは他に誰もツッこむ人が居ないからです。

お客さんの顔と名前とエピソードを覚えて対応することを信条にしていて、接客したことがあるお客さんが再来店されると必ず名前を呼んで、最初に聞いていた話題をベースに言葉を掛けるのです。

 

店長「おや門田さん、いらっしゃい!こないだの杏露酒、美味しかったでしょ?」

お客「え?確かに杏露酒は買いましたけど、わたし高橋ですよ」

 

店長「渡辺さんまいど!真美ちゃんはもう幼稚園だっけ?」

お客「幼稚園に入った孫は男の子で涼太ですよ」

 

へこたれない店長はみんなに愛されていました。

スタッフ側にはなんら問題の無い職場でしたが、お客さんは割と特殊な方が多かったように思います。

 

坂津「いらっしゃいませ」

お客「ボドカをくれ」

坂津「・・・え?」

お客「ボドカ、あるやろ。ボドカちょうだい」

坂津「少々お待ち下さい。店長、ボドカって何ですか?」

店長「あー・・・コレかな?」

坂津「ウォッカ(VODKA)、なるほど」

店長「指摘せず、お客さんのおっしゃるように、ね」

坂津「そうですね。お待たせいたしました。ボドカです」

お客「え?これウォッカでしょ?」

坂津「何ィィーッ!?」

 

坂津「いらっしゃいませ」

お客「あの、あれ。あれが欲しいの」

坂津「ゆっくり思い出しましょうね。ビールですか?」

お客「ううん、ビールじゃない」

坂津「じゃあ日本酒ですか?」

お客「日本酒も、違うねぇ」

坂津「では焼酎でしょうか?」

お客「違うと、思う・・・」

坂津「養命酒ですか?」

お客「ああ!思い出した!しゃもじ!」

坂津「無ぇよ!」

 

坂津「いらっしゃいませ」

お客「瓶ビール、ケースで買うから運んでくださる?」

坂津「もちろんです。お車はどちらですか?」

お客「家よ?」

坂津「乗ってこい」

 

坂津「いらっしゃいませ」

お客「まぁ瓶がいっぱい。子供が倒したら大変だわ」

坂津「お客様、お子さん飴は大丈夫ですか?」

お客「まぁありがとう。食べられるわよ」

坂津「ママがお買い物してるあいだ良い子にしてたらコレあげるからね」

お客「良かったわねぇタクちゃん」

子供「わーいっ!わーいっ!!」

タッタッタッ・・・ガシャーン!

子供「うわーん!」

お客「タクちゃん!?」

坂津「だ、大丈夫ですか!?お怪我はありませんか!?」

子供「えーん!えーん!えーん!」

お客「良い子にしなかったから飴は無しよ!」

坂津「え?そこ?」

子供「飴欲しいよー!えーん!」

お客「ダメって言ってるでしょ!ほら、お兄さんも怒ってるでしょ!」

坂津「え?」

お客「怒ってください」

坂津「・・・こ、こらー」

お客「もっと!もっと本気で!」

坂津「何してくれとんじゃコンクソガキャーッ!!!」

子供「ギャー!!!」

お客「それで良いんです。ちゃんと叱れる大人になってくださいね」

坂津「は、はぁ・・・」

お客「良い叱り方でしたよ」

坂津「ありがとうございます」

お客「それでは私はこれで」

坂津「いや、弁償はよ」

 

今となっては良い思い出です。