どうも、坂津です。
拝啓 初春の候、TPOを弁えずに自虐ネタをブッ込んで来る方々におかれましてはますますご健勝の由、何よりと存じます。
いつも身に余るお心遣いをいただき心より御礼申し上げます。
ただ、そのお心遣いの方向性について少々思うところがあり、筆を取りました。
そもそも自虐ネタというのは軽々に使用すべきでない飛び道具であり危険物です。
取り扱いの難度が高い諸刃の剣なのです。
テレビなどで活躍するお笑い芸人の方々が自慢の自虐ネタを面白おかしく乱発しているのは、その周囲に信頼できる相方や仲間、スタッフさんが居るからです。
そして何より、そのネタを披露されるご自身がプロだからです。
プロの方々は自分の発言をきちんと処理できるだけの準備と手腕を持っているのです。
それほど親しくも無い関係性であるにも関わらず、いきなり自虐ネタで突貫されても処理に困るのです。
『吐いた唾は飲めない』という慣用句がありますが、ひとたび発してしまった言葉を無かったことにはできません。
当方としましても、聞かなかったことにはできないのです。
場の空気を和らげようとか、相手を持ち上げようとか、様々な思惑があってのこととはお察しいたします。
そのお気遣いには本当に感謝しているのです。
ただ、方法がよろしく無いのです。
お互いの信頼関係が構築されていない状況での自虐ネタには
「そんなことないですよ~」
「またまた~」
くらいの薄~~~~い返答しかできませんから。
何らかのリアクションをせねばならないけれども、何と言って返せば良いのか分からないときの苦痛たるや。
ここのところ暖かいはいえ、まだ寒さはこれからです。
充分にツッコミが機能しないボケほど寒いものはありません。
くれぐれもお体と自虐ネタのタイミングにお気をつけてお過ごしください。
敬具
追伸
ご年配の方が頻発する「もうすぐ死ぬ系」の自虐ネタをほぼ初対面でブッ放すのは本当にやめてください。