『かなり』

干支に入れてよ猫

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公衆の面前で父親が娘に激おこだった

どうも、坂津です。

※ショッキングな内容ですのでご注意ください。

 

先日の記事でマラソン大会に出場した顛末について書きました。

ラソン大会って、当日の受付が混雑するので『前日受付』なんてシステムがあるんですよね。

私もその前日受付という便利な仕組みを利用させてもらいました。

そのとき、モノスゴイ場面に遭遇してしまったのです。

 

受け付け手続きのための行列は想像よりも長く続いていました。

しかしやはり前日ということもあり、誰一人イラついていたり焦ったりしている人は見受けられませんでした。

もちろん私ものんびりと列に並んでいました。

土曜日ということもあり、家族連れで並んでいる方々もいらっしゃいました。

知り合い同士なのか、和気あいあいと会話を愉しまれている姿も見られました。

 

そんな中。

 

女性「あらアキラちゃん大きくなったわねぇ」

幼女「アキラもうねんちょうさんだからね!」

父親「ご無沙汰してます。走られるんです?」

女性「いえいえ!私じゃなくて主人の受付を」

父親「ああ、そうでしたか。御苦労さまです」

女性「アキラちゃんはお父さんのお手伝い?」

幼女「おとうさんひとりじゃさみしいって!」

女性「偉ねぇ。本当、大きくなられましたね」

父親「元気盛りで、将来が心配なほどですよ」

幼女「アキラね、まおうさまできるんだよ!」

 

女の子が『魔王様』と言った瞬間、父親の表情が変わりました。

 

父親「アキラやめなさい。静かにしてなさい」

 

言葉自体はそれほど強くないものの、口調には厳しいものが含まれています。

しかしこれぐらいの子供は大人が「やめろ」と言うと逆効果になることもしばしばですよね。

面白がってしまい火に油を注ぐことになります。

この女の子もそんなタイプだったようで。

 

幼女「そなたのねがい、かなえてやろうっ!」

父親「アキラ!ダメだって言ってるだろ!?」

幼女「わーはははは!くるしゅうないぞよ!」

 

女の子の演技は結構上手く、滑舌も申し分ありません。

お遊戯会なら間違いなく注目の的でしょう。

もしかしたら芸能界の子役でも通用するかも知れません。

それくらい、上手でした。

目の前の女性を含め、周囲の人たちも微笑ましく見守っています。

しかしなぜか父親だけが必死で止めようとしているのです。

 

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次の瞬間、なぜ父親が女の子を止めようとしたのか、その場の大人たち全員が理解しました。

女の子は薄笑いを浮かべながら予想だにしないセリフを紡いだのです。

 

幼女「わらわのからだがほしいのであろう?」

父親「やめなさいッ!!」

 

時が止まりました。

 

女の子は父親がガチで怒っていることに気付き、走って逃げて行きました。

父親は列から抜けることを一瞬ためらいましたが、後を追っていきました。

 

残された女性と周囲の人々はただただ沈黙を守ります。

あまりにも気まずい空気が場を支配していました。

 

そもそも、なぜあの子はあんなセリフをインプットしてしまったのでしょうか?

そして父親のあの反応からすると、魔王を演じるのは初めてではなさそうです。

親子は謎と静寂だけを残して去ってしまい、答えは分からず仕舞いです。

戻ってくる気配はありませんでした。

 

ともあれ、あの子が幼稚園や、その先の学校で意味も分からずあのセリフを連発したりしないことを願います。

たぶん「やめなさい」よりも「それつまんない」みたいな無関心対応をする方が子供には良いのかもしれないですね。