『かなり』

干支に入れてよ猫

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新入社員の所属はまだ正式に決まっていない

どうも、坂津です。

私の今年のゴールデンウィークは5月3日から7日までの5日間です。

5日も休みがあるんです。

なんだろう、休みが長すぎると不安になるこの体質。

完全なる中間管理社畜気質が刷り込まれちゃってるじゃないですか。

それに引き換え新入社員ちゃんたちは、とてもとても休みを楽しみにしているご様子です。

そりゃまぁ毎日毎日研修ばっかりでお疲れでしょうからねぇ。

社会人として初めての長期休暇。

この1ヶ月を振り返って同級生たちと盛り上がったりするんだろうか。

いっぱい会社の愚痴を言い合ったりするんだろうか。

 

・・・わ、私の悪口とかを言ったりするんだろうか?

坂津っていうキモい課長が居るんだとか愚痴るんでしょうか?

エロい絵ばっかり眺めやがってとか言われるんでしょうか?

だってそんな仕事なんだもん!

しょーがないじゃん!

このエロいのも君らの給料になってるんだよ!?

なんでそんなこと言うの!?

 

加納「課長、まだ誰もそんなこと言ってませんよ」

坂津「そ、そうだね。取り乱しました。・・・ん?『まだ』?」

加納「ええ、今のところそのような発言は確認されていません」

坂津「こ・・・今後は・・・?」

加納「さて、神のみぞ知ることでしょうか」

坂津「いーやーだー!」

加納「でも課長、新人にどう思われたって、本当は別に構わないんでしょ?」

坂津「いや、一人だけね、気になる子が居るんだよ」

加納「ああ、『お姫』ですか?」

坂津「そうそう」

 

今年の新入社員の中に、ニックネームが「姫」という子が居ます。

苗字にも名前にも「姫」という字が入っているわけではありません。

理由は入社当日まで遡ります。

彼女は誰がどう見てもガチガチに緊張していました。

それでも引きつった笑顔で「馴染んでいる風」を精一杯装っていました。

コチラとしても緊張をほぐそうと、仕事に関係の無い世間話をしてみたり、色々と質問をしてみたりと気遣っておりました。

同期の子たちは割と早く先輩たちに馴染んでいたのですが、どうにもこの子だけ緊張しっ放しなのです。

そこで私は伝家の宝刀を抜くことにしました。

 

坂津「本間さん、よろしく」

本間「あいあいさー!」

お姫「(びくっ!)」

本間「ねー、お菓子食べる?」

お姫「・・・い、いえ、休憩時間はまだなので・・・」

本間「いーからいーから。チョコ好き?」

お姫「あ、はい・・・」

本間「事務仕事って頭使うでしょ?だから糖分補給が大事なの」

お姫「なるほどっ」

本間「だからお菓子を食べるのも仕事だよ!」

お姫「はい!」

本間「でも、ついつい食べ過ぎちゃうと、ね~」

お姫「・・・はい?」

本間「ほら、やっぱ女子って体型が気になるじゃん?」

お姫「はぁ・・・」

本間「気にならない?」

 

そう言って本間さんは何の気なしに新人ちゃんの二の腕をもみもみしました。

そのときです。

 

お姫「ぶっ、無礼者ッ!!」

一同「・・・?」

お姫「あっ、ち、ち、違うんです!あの・・・」

一同「・・・?」

お姫「あの、『失礼な』って言おうとして・・・その・・・」

一同「・・・ぷっ。ぎゃははははは!!」

 

本人としては、軽いノリで「もー失礼ですよぉ~」くらいの返事がしたかったらしいのです。

しかし上手く言葉が出て来ない上に、咄嗟に出た言葉が無礼者だったと。

それでニックネームが「姫」になりました。

私はもう少し可愛らしく「お姫」と呼ぶことにしました。

 

坂津「お姫は逸材だと思うんだ。是非ともウチに欲しい」

加納「本間先輩も気に入ってるみたいですしね」

坂津「社長に談判してみっかなぁ」

加納「人手が増えるのは歓迎ですよ」

 

よし、お姫ちゃんを我が課へ誘致するための作戦を練らねば。

 

■本間さん

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■加納くん

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■お姫ちゃん

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