どうも、坂津です。
ちょっと真面目な話、私には夢があります。
日々の生活がその夢に繋がっている実感があるので、毎日充実しています。
まぁ実感と言っても「夢に近づいている」という類のものではなく「やりたいこと」も「やらなきゃならないこと」も「やらされてること」も、全部“夢へ続く必要な工程”だと考えることができる、という程度のものです。
要はこじつけ、ですけどね。
ですが、そのこじつけが出来ると、すごく楽しく仕事ができます。
もちろん一瞬一瞬はキツイ、ネムタイ、メンドクサイです。
でも夜になって今日一日を振り返ると、日曜日になって先週を振り返ると、月初になって先月を振り返ると、「悪くないな」と思えるのです。
私の夢は、会社を作ることです。
別に起業するとか、そんな話では無いんです。
もしそれしか道が無いのならやぶさかではありませんが、それでは何のために中小企業に就職したのか分からないので、できれば今の会社で。
「会社を作る」とか言うと大袈裟なんですが、もっと簡単な考えなんです。
「私が一緒に働きたいと思う人と、一緒に働ける職場を作りたい」という方が意味としては合っているかもしれません。
もっと言えば、仕事が無くて困っている人に「俺んトコ来ないか?」と言えるのが本当はベストです。
もちろん視界に入る全ての人ってワケにはいきませんし「私が一緒に働きたいと思う人」という条件は外せません。
さらに近い表現を探すと「この人が仕事できるのかできないのか知らないけど、一緒に居たら楽しそうだから仲間にしたい」という感じですね。
その人を仲間にするのがまず重要で、あとはその人が能力的にできることを仕事にしちゃえば良いだけのことなので。
私の好きな人が活躍できる場を提供したい、が一番近いかも知れません。
私は現在の会社に拾ってもらってから約6年「会社が私に要求する仕事はきちんとこなすので、その他はやりたいようにやらせてください」というスタンスで働いてきました。
その間ずっと「極めてリスクは低く、成功すれば面白い」ということを色々と考えてきました。
そして大きな失敗は無く、そこそこの成功を会社にもたらしていると自負しています。
私の部署は「今まで会社に無かった機能」で商売をし、「今まで会社に居なかった人たち」によって運営されています。
部署の要員計画はそんなに多くありません。
それでも採用活動時の最終面接直前までは私に権限があります。
私が採用したいと言い、あとは社長の前でよっぽど失敗しなければ一緒に働くことができます。
この記事がはじめましてでなければ、私がオタクであることはご承知いただいているかと思います。
だから私が採用する人もオタク率が高く、私の周囲はオタクまみれです。
でも彼らのその能力や知識、欲求が、私の部署では大活躍するのです。
私が採用面接で基準にしていることがひとつありまして、もちろんオタクであるというのはアドバンテージになるのですが、それ以外に「ウチの会社じゃなくても絶対に採用される」と思わせるような優秀な人にはNGを出します。
だって私が必要としなくても他の誰かがきっとその人を必要とするから。
さて「私の部署」は、いずれ「誰かの部署」にならなくてはいけません。
私は今、自部署を引き渡せる人を探しています。
当てにしている子は居るのですが、その子がこの組織を管理できるようになるのはもうちょっと先かなーと思います。
予想外に成長してくれれば嬉しい限りですが、人はそんなに急成長しません。
ゆっくりゆっくりひとつずつ出来ることが増えていくんです。
これが起業していないことの強みです。
例えばこれが、私が起業していて部署では無く一企業として運営していた場合、こんな悠長なことは言ってられません。
雇われの身であり、普通に出社すれば席もやるべき仕事もあり、毎月給料がもらえるという状況だからこそ、安心して新しいことができるのです。
ただ、みんなのゆっくりに合わせていると、私が新たに採用したい人たちを抱えるだけの仕組み、組織を作るのに時間が掛かってしまいます。
だから、別の部署から引っ張って来ても良いかなとか、管理職としての中途採用とか、考えています。
もっともっと、私は私の好きな人たちが活躍できる場を広げていきたいのです。
幸運なことに、ウチの会社はしっかりリスクマネジメントされている計画にはそこそこの投資を許容してくれます。
漁師になりたいから船を買ってくれ、とか言われると困りますが。
さて、今の部署がめでたく誰かに引き継げたとしたら、私はまたイチから新しい部署を作りたいと思っています。
その時には私の中のオタク部分ではなく、もっと違う面で仕事を探しても良いなと思っています。
広く浅くの私ですから、ジャンルの可能性も多様に広がっています。
この坂津佳奈には夢がある!
能力では無く人柄によって採用される会社を作る!
甘いと言われることは覚悟の上ですし、自覚もしています。
でも世知辛い世の中ですから、私くらいは甘くても良いんじゃないでしょうか。