『かなり』

干支に入れてよ猫

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美味しいものを食べる幸せ

どうも、坂津です。

素晴らしいお店に巡り合いました。

D’s DINER
〒700-0962 岡山県岡山市北区北長瀬表町3-15-10
2,000円(平均)850円(ランチ平均)

↑こちらでは『イタリアン』というジャンルになっていますが、私の印象としては欧米折衷という感じでした。

 

まず店内の様子が特徴的でした。

空間の使い方が贅沢!

一般的なお店だとたぶん、もっとテーブルが多いと思います。

それが、各テーブル同士の間にすごく余裕があるんです。

しかもテーブル自体も、余裕で6人は座れるサイズに4人掛け。

『満席になっても混雑感が無い』という印象でした。

 

妻「なんだかすごく良い雰囲気のお店だね」

私「うん。これは大当たりの予感がするね」

妻「前から気になってたけど来て良かった」

 

たまたま近くを車で通りかかり、たまたま晩御飯の予定が無かったので入ってみたという状況でしたが、お店があまりにも素晴らし過ぎて直近の幸運を使い切ってしまったかもしれません。

戒めてバランスを取らねば。

 

とりあえず飲み物を発注します。

私は運転する係りなのでノンアルコール。

妻は助手席を温める係りなので白ワイン。

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妻「かんぱーい!」

私「かんぱーい!」

 

さて、コースってわけじゃありませんが、せめてメインの前に前菜は頼もうということで、サラダ+メイン二人分という発注をすることにしました。

と思ってメニューをめくるのですが、あまりにも魅力的で蠱惑的な文字列が多く、決めかねてしまいます。

そんな悩める私に店主さんが「こちらにも、本日のスペシャルメニューがありますので」と言って大きな黒板を見せてくださいました。

その日に用意できた食材を使って作る非定番メニューの数々が白いチョークで羅列してあります。

こんなとき胃の容量に限界があることが苦悩になってしまいます。

体感で5年くらい悩み抜いたすえの発注が、こちら。

 

前菜 

スモークチキンのサラダ仕立て

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黒豚肩ロースのコンフィ

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特製D'sバーベキュー

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見た目の素晴らしさもることながら、ナイフを入れた時の感触!

私が発注した黒豚のコンフィですが、もうね、ナイフの存在意義を消失させるがごとき柔らかさなんです。

切れないの。

ナイフの刃を当てると崩れちゃうの。

 

そして。

 

妻も私も、絶句してしまいました。

語彙力が滅するのです。

美味し過ぎて。

 

妻「これ、あの、ほら、美味しい・・・」

私「アレ、あの、すごく、美味い・・・」

 

本当はコンフィの下にあったトマトベースのリゾットとか、妻のお肉の中に炒めた野菜が巻かれていたりしたのを撮れば良かったのですが、それを失念するほどの多幸感で心の容量が埋め尽くされました。

口々に「美味しいね」「すごいね」「絶対また来ようね」「次は電車でね」と漏らしながら手を止めること無く食べ進めてしまいました。

 

妻「なんだかすごいお店を見つけちゃったねぇ!」

私「また来る!それをモチベーションに生きる!」

妻「カウンター席に座れるようになりたいよね!」

私「よし、顔と名前を覚えてもらうまで通おう!」

 

良いお店との出逢いは人生を豊かにしてくれますね。

私の上司

どうも、坂津です。

お昼ご飯を食べに行った定食屋さんで、隣のテーブルからすごい会話が聞こえてきました。

 

女「それでね、お隣の奥さんが私に言ったのよ」

男「なんて?」

女「『この絵を貰ってくれませんか』って」

男「は?だってその絵、100万円とかするんでしょ?」

女「そうなのよ。それで私もびっくりしちゃって」

 

別に聞き耳を立てていた訳ではないのですが、自然と聞こえるくらいの音量で会話をされていたのでついつい内容を追ってしまいます。

この会話に登場するのは話し手の女性と、近所に住むご夫婦の三人でした。

近所の奥さんが最近、とても高価な絵を衝動買いしちゃったのだそうで。

でもそれを自宅に飾ると旦那さんにバレちゃう。

自分としては購入したことで物欲が満たされたので、手放すのは惜しくない。

ただ、身近に在れば観に行くことができるので、話し手の女性に「できれば貰って欲しい」と依頼してきたと、そんな話でした。

 

男「でもそんな高価な買い物、現物が無くたってすぐバレちゃうだろうに」

女「それは大丈夫らしいわよ?あそこのお宅すごいお金持ちだから」

男「だったら逆に、何で旦那さんにバレちゃダメなんだろうな?」

女「旦那さん、芸術にはまるで理解が無いんですってよ」

男「なるほど。自分が価値を理解してるものには寛容だけど、許容外の物への出費には厳しいってことか」

女「たぶんね」

男「それで、どうするの?貰うの?」

女「それがね・・・どうやって断ったら良いかと思ってるの」

男「でも高価な絵なんでしょ?貰っても損は無いんじゃない?」

女「私も話を聞いただけだったらそう思ってかたかも知れないんだけど・・・」

男「ん?」

女「どんな絵か、スマホで撮った写真を見せてもらったのよ」

男「ほうほう」

女「すっごい気持ち悪い絵なの」

 

この場にその画像は無いようで、女性は男性に、その絵がいかに気持ち悪いものであるかを言葉を尽くして説明しました。

まとめると、こんな感じのことを言われていました。

・全体的に暗い青でぼんやりしてる

・中央に青白い人影

・人影は女性のように見える

・手をあげている

・見上げているように見える

・井戸の底に居る感じ

・表情が無い

これらの情報を元に私が妄想したのがコチラ。

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うん、確かに気持ち悪い。

 

男「じゃあ飾らずに貰うだけ貰っとけば?」

女「家に置いとくのも嫌なのよ」

男「そう?勿体無い気がするけど」

女「あなたもあの絵を見たら絶対嫌だって言うわ」

男「そっか。まぁ、断るしかないね」

女「そうよね。はぁ・・・何て言えば良いのかしら」

男「気に入って買った人に向かって『気持ち悪いから』とは言えないしなぁ」

女「うん。絶対言えない。困ったわ・・・」

男「あ、じゃあ猫が引っ掻いて破ったら悪いから、とかどう?」

女「素晴らしい名案だけど、ウチに猫は居ないわね」

男「じゃあ、熱帯植物を育ててるから部屋が高温多湿で絵の保管に向かないとか?」

女「よくもまぁそんな案が出てくるって感心するけど、熱帯植物も無いわ」

男「ん~・・・困ったねぇ。貰ってすぐ売れるんなら良いのにね」

女「そうなのよ・・・ああ、本当にそうしちゃおうかしら」

男「でも遊びに来た時に絵が無いのは問題だよね」

女「そうね。何か良い言い訳があれば良いけど」

 

と、ここで私の食事が終了。

休日で一人ならば良かったのですが、生憎と仕事の昼休み中、上司と一緒に行った店でした。

私は後ろ髪を引きちぎられる思いで席を立ち、退店しました。

結局どうやって断ることにしたのでしょうか。

気になって仕方ありません。

私は帰りの車内、上司に会話を振ってみました。

 

私「さっきの隣の会話、聞こえてました?」

上「ああ、絵のやつだろ?」

私「あれ、どうやって断るんですかね?」

上「てゆーかあれ、女の方がたぶん詐欺師だろ」

私「はっ!?」

上「絵を貰ってしばらくしたら売るから、それを山分けしようって話になるんだよ」

私「どうやってそんな流れになるんです?」

上「まず、あの二人今日が初対面だったはず。最初に女が名刺渡してたからな。でも会話が妙にフランクだったから、たぶんSNSとかで何度か交流があったんだろう。で、あの絵の話は『男が絵を預かる』って流れになると思うよ。だけど万が一傷でもついてしまったら売るときに価値が下がってしまうから、美術品保険に入ろうとか言い出すんだよ。私も半分出すとか言ってね。そんで5万とか10万とかふっかけて、でも絵が売れれば30万とか40万とか手に入るわけだからってその気にさせるんだ。最終的に男の方は、待てど暮らせど絵は届かないし連絡も無いって感じかな」

私「アンタ何者なんだよ」

上「若い頃に引っ掛かったことがある」

私「マジすか」

イグニッション

どうも、坂津です。

こないだ事務のパートさんから、こっそり相談を受けました。

 

パ「あの、坂津さん・・・ちょっと良いですか?」

私「どーしたんですか?そんなに改まっちゃって」

パ「こういうの、坂津さんなら詳しいかと・・・」

私「パソコン関係かな?それとも総務的なこと?」

パ「いや、あの、ウチの娘のことなんですけどね」

私「え?娘さん、どーかしたの?てかなぜ私に?」

パ「ほらあの、坂津さんって・・・オタクよね?」

 

その通り。

ご明察。

ご存知の通り私はオタクです。

しかしそれがなぜ、娘さんの相談になるんでしょうか?

 

パ「娘が『イグニッション!』って返事をするの」

私「アイタタタタ・・・それは・・・何て言うか」

パ「何か漫画とかの真似だと思うんだけど・・・」

私「うん。そーだね。で、私に何を聞きたいの?」

パ「その漫画がどんな内容なのか知りたくてね?」

 

パートさんいわく、娘さんに直接尋ねるのはちょっと怖くてできないんだと。

常日頃から垣間見える様子から、なんとなくオタクなんじゃないかとは思っていたそうな。

それがここ数年でやたらお小遣いを使うようになり、謎の言動が増えたので心配になったとのことでした。

別にオタクだからどうのってことは無いけど、せめて娘がどんな作品にハマっているのかを知りたいと思ったんだそうな。

 

私「んん~・・・『カープ女子』って知ってる?」

パ「野球の広島カープを応援してる女の子よね?」

私「そうそう。今、何とか女子って割と多いんだ」

パ「釣りが好きな釣りガールとか聞いたことある」

私「それらもその道を深めればオタクになるんだ」

パ「確かに言われてみればそうかもしれないわね」

私「で、娘さんは間違いなく『カラ松ガール』だ」

パ「えっ???それは・・・盆栽とかってこと?」

 

ここで私は逡巡しました。

娘さんがハマっているのは間違いなく『おそ松さん』でしょう。

これをどのように説明するか。

おそ松さん』はどう考えても『上級者向けアニメ』です。

一般の人、そーゆーのに理解が無い人が触れたら絶対に怪我をする作品です。

怪我も怪我、大怪我です。

しかしここで私が教えなくとも、いずれパートさんは真実に辿り着くことでしょう。

私は意を決して説明することにしました。

 

私「昔やってたアニメで『おそ松くん』って知ってます?そうそう、あの『シェー』のやつ。そうそう。あ、観てた?良かった良かった。そのおそ松くんが、2年くらい前かな?ニューバージョンが作られてね?『おそ松さん』っていうんですけど、それがすごい人気で、最近また新しいシリーズが始まったんだよね。でもさ、ほら、昔のやつを知ってると先入観とかあるじゃん?そーゆーのがあると新しいのを見たときに『なんか違う』ってなるわけよ。今回のおそ松さんではそんな『親子の世代間ギャップ』みたいなのがあってね?親子で楽しむって感じのやつじゃないんだわ実際。だからホラ、娘さんのことはしばらくそっとしておいてあげたら良いと思うよ。決しておそ松さんについて調べたりしないように、ね?ところで、娘さんって何歳?高校生くらい?」

パ「六年生だけど?」

私「まずおそ松さんをじっくり観て、それからご家族で対応を決めてください」

 

 

私は最近の児童について詳しいことは分かりません。

分かりませんが『おそ松さん』は決して児童向けでないことは確かです。

とりあえず親御さんがその内容をきちんと把握して、よく話し合ってくれたら良いと思います。