『かなり』

干支に入れてよ猫

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思ったことをそのまま言葉にして良い職場

どうも、坂津です。

事務所のエアコンの位置と机の配置の関係で、室内全体を適温にしようとすると私だけ極寒という厳しい現実に直面しています。

なのでみんなワイシャツ姿なのですが、私だけジレもジャケットも着用という格差・・・。

 

細山「課長、エアコンの風避けの衝立ついたてみたいなもの置きますか?」

加納「それどんな道具?」

細山「いや特に既存のアイテムが思い当たるわけじゃないです」

加納「じゃあ探すところからか・・・」

細山「まぁ課長ならちゃちゃっと作るんじゃないですか?」

坂津「いやいや、上着でどうにかなるから大丈夫だよ。ありがとう」

※登場人物についてご不明な方は↓コチラ↓の記事をご参照ください。

社長「この時期に寒い思いができるなんて、贅沢だよね」

坂津「なんという発想。ありがとうございます」

社長「えっへん」

坂津「あ、そろそろお出掛けの時間ですよ」

社長「うん。じゃあ行ってきます」

細山「社長社長、鼻毛が出てますよ」

社長「ッ!!」

坂津「細山くんナイスご指摘」

社長「誰かハサミ持ってない?」

加納「僕は持ってませんねぇ」

細山「僕持ってますよ!ハイ!」

美鈴 ステンレス製ピンキングはさみ 210mm

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坂津「細山くん・・・君は社長の鼻をどうする気だい」

細山「え?」

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社長「ノコギリザメの魚人になっちゃう!」

坂津「社長くわしいッスね」

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社長「海賊王のやつ大好きなの」

坂津「なるほど」

社長「それよりハサミを」

細山「あ、鼻毛を切るハサミですか!?」

加納「今の話の流れだと、その可能性が高いね」

細山「そっか。すみません」

社長「いや、構わんよ。それよりちっちゃいハサミを・・・」

坂津「さすがに誰も持ってないと思います」

細山「課長!持ってるじゃないですか!」

坂津「え?」

細山「ほら、お裁縫のやつ!」

坂津「・・・えぇ~・・・」

社長「持ってるんなら貸してよ」

坂津「だってソーイングセットのハサミですよ?」

社長「ここで使わなきゃ何の為のソーイングセットか!」

坂津「何かを縫う為ですよ決して鼻毛を切るためじゃない」

社長「えー、いいじゃん貸してよ~」

細山「僕なら絶対に嫌ですけどね」

加納「細山くん、それアウトね」

細山「あ、そっか。すみません」

坂津「・・・仕方ないなぁ。はい、どうぞ」

社長「ありがとー!」

 

 

私の職場に居る細山くんは、いわゆる『空気を読むのが苦手な子』です。

会話の流れや相手の機微などを察することが不得手なのです。

でも記憶力や集中力はすごいので『その都度注意する作戦』を取ることにしました。

その為にまず、事務所内では『誰に何を言っても良い』というルールを設定しました。

普通に「暑い」「寒い」「だるい」「眠い」みたいな自分の個人的なボヤキから始まって「うるさい」とか「邪魔」とか、相手に思ったことを何でも言って良いのです。

上司も部下も社長も関係ありません。

こうすることで細山くんだけが浮くことがありません。

ただし、『それ、普通ならダメなことだからね』という注意は必ずします。

もしくは『内容としては素晴らしい指摘だけど、言い方に工夫をしよう』とか。

 

また、細山くんが関わらないやりとりでも『言いたい放題』からの『指摘』という流れが存在すれば、それを見聞きしている細山くんの勉強にもなります。

 

これを繰り返すことで、細山くんの応対スキルは少しずつ向上してきています。

以前だったらこんな気遣いは出来なかったな、というような場面で、相手を気遣う言動が見られたりします。

 

 

細山「あ、社長!さっきの、僕が嫌ですって言ったやつですけど」

社長「ん?」

細山「社長じゃなくても嫌ですからね!」

社長「う・・・うん・・・?」

細山「社長が特別に汚いというわけじゃないですから!」

社長「お・・・おう」

加納「着眼点は悪くないけど、それは言わなくて良いやつね」

細山「はい!」

社長「じゃあ、行ってきます・・・」

坂津「いってらっしゃいませ」

社長「坂津くん、そのハサミ、捨てたりしないよね?」

坂津「当たり前ですよ。私物ですし。煮沸消毒するだけです」

社長「ッ(;Д;)!!!!」

加納「細山くん、今の課長の消毒のくだりは冗談だからね」

細山「なるほど!」

加納「社長と課長の間柄だからこそできるやりとりだからね」

細山「分かりました!」

 

 

まぁこの方式ができるのって、言いたい事を言っても険悪なムードにならない関係性が構築できてるからこそ、ですけどね。