どうも、坂津です。
植物の根や地下茎、いわゆる『土の下にある部分』が肥大化して養分を蓄えた器官が大好物です。
そう、それは一般的に『
ジャガ芋、サツマ芋、山芋、里芋etc。
彼らは異なる形状、異なる調理法、異なる風味であるにも関わらず、どれも等しく私に美味を提供してくれます。
だから彼らは彼ら自身を含む植物としての全体像の中でも主役として扱われます。
ジャガ芋から芽が出ていたら、それを『ジャガ芋の芽』と呼びますよね。
それ以外の呼称は有り得ません。
サツマ芋を覆う表皮は『サツマ芋の皮』。
山芋から伸びた蔓は『山芋のつる』。
里芋が広げる葉は『里芋の葉』。
植物として芽も葉も茎も存在しますが、それらは全て芋の付属品であり、主役は芋なのです。
ですが。
私は非常に重大な事実に気が付いてしまいました。
私たち人間が食用としていて、植物の土の下にある肥大化した部分であるにも関わらず、その存在が主役になれていない食材の存在に。
それは『ユリ根』
なぜ芋と呼ばれないのか!?
『ユリ根』ということはつまり『百合の根』ってことでしょ!?
あんなにホクホクで美味しいのに主役は土から上の花部分ですか!?
百歩譲って『ユリ芋』にしませんか!?
原形を留めないほど複雑に加工されちゃうコンニャクだってコンニャク芋ですよ!?
私だってずーっと『坂津さんちの息子』とか呼ばれ続けたらさすがに嫌ですよ!
私を一人の人間として認めて欲しい!
ユリ根だっていつまでも百合の根じゃなく、独立した名称を欲しているハズ!
ってユリ根推し魂を奮起させて調べたら、どうやらユリ根は植物の部位的に『鱗茎』って名称らしいです。
タマネギなんかと同じ仲間。
んで、芋は根や地下茎が肥大化した部分の名称で、その定義に『鱗茎は含めない』んだそうです・・・。
そう、ユリ根はそもそもがその出自が原因で『芋に分類されることが無い運命』だったのです!
嗚呼!なんという悲劇!
でも美味しいから名前なんて別にどうでも良い!!!