『かなり』

干支に入れてよ猫

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カッとなってやった。後悔はしている。後悔してるから許してよ~!

どうも、坂津です。

ちょっと!しでかしてしまいましたよ!

大変なミステイクですよ!

怒りに任せて軽率なコトをしてしまいました!

私の好評価を受けて会社側が本気を出したようで、桐谷さんの本命の会社よりも良い条件で継続を打診したようです。

 

『桐谷さん 会社 残るってよ』

 

しかも桐谷さんが4つ子という新事実に驚愕しています。

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助けて・・・。

 

 

まぁしかし、正式な配属は私の課とは程遠い部署らしいので一安心です。

 

社屋すら違うグループ会社の方へ配属とのことでしたので、良かった良かった。

 

あとは今日一日のエア研修さえこなせば、もう会うこともないでしょう。

あ、グループ合同忘年会では会うかも。

とか思ってたら。

 

 

「坂津さん、やってくれましたね」

 

「な、なんのことかね。それよりも研修研修」

 

「完全に裏切りですよ。私の評価をめちゃくちゃ高く報告したらしいじゃないですか」

 

「私は事実を報告したまでで、特別に何か手心を加えた覚えはないよ。さ、研修研修」

 

「じゃあ私も裏切って、坂津さんのブログ荒らしちゃお。さ、研修お願いします」

 

「あー、桐谷さん。それは人として如何なものかな?」

 

「約束破ったのは坂津さんが先ですよ?さ、研修研修」

 

「・・・大変申し訳ございませんでした。ブログに手を出すのだけはどうか、どうか許して頂けませんでしょうか」

 

「そんな言い方したら私が人質を取って脅迫してるみたいじゃないですか(笑)」

 

「人質を取って脅迫している自覚が無いのは問題だと思うよ?」

 

「あ?」

 

「いや、何でもないです。どうか、どうかブログだけは・・・」

 

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こうして私の弱みを握ったまま、桐谷さんは私の目の届かない部署へ配属される。

困った。

非常に困ったことになりました。

どうせならコントロールできる範囲に居て欲しい。

 

いざとなったら止められる距離で監視していたい。

 

あー、社長に彼女の配属先の変更を申請してみようかな・・・。

 

とにかく来週はじめ、朝イチで社長と部長をつかまえて密談だ。

 

 

と、額の汗をぬぐいながら考えていたら。

 

「遠くの部署だと、私が何してるか分からないから怖いですよね。近くで見張っていた方が良いと思いますよ?」

 

ホラー。

なんで私の思考が読み取られているのか分かりませんが、戦慄とはこのことかと。

今流れた汗は冷たかったぜ、というやつです。

 

もしかして彼女はサトリなのではないかという疑心暗鬼に駆られます。

 

もしくは私が知らないだけで、私はサトラレなのかも。

私の思考がダダ漏れで、考えていることが全てみんなにお見通しだったとしたら。

 

この変態的な妄想の数々が周囲に撒き散らされているとしたら!

 

これはもうアダルティックなエンターテインメントとして視聴料を取るしかないレベルの話になりますな!

 

坂津妄想劇場 2時間ごとに¥1,500-

 

おっと、こんな現実逃避をしている場合じゃ無かった。

 

 

考えてることが読まれたのは怖いけど、とにかく桐谷さんの配属先が私の課に変更されるように調整する作戦を練らなくては・・・。