『かなり』

干支に入れてよ猫

【スポンサーリンク】

営業電話

どうも、坂津です。

仕事中に回ってくる外線の中には、お客様からのご注文やお問合せ以外に『営業電話』というのがあります。

 

  

電話「備品購入のご担当者はおられますか?」

坂津「専任は居ませんけど私が購入もします」

電話「事務所で延長コードはお使いですか?」

坂津「ハチャメチャに使い倒してますけども」

電話「節電ができるコードがあるんですが!」

坂津「詳細が書かれた資料を送ってください」

電話「この電話でしかお伝えできないんです」

坂津「それじゃ結構ですので。失礼しまーす」

電話「待って!ご興味はおありですよねぇ?」

坂津「経費削減になるならとは思いますけど」

電話「これを使えば30%の節電になります!」

坂津「どういう仕組みで30%も減るんです?」

電話「差し込み口にスイッチが付いてまして」

坂津「使ってない機器のを自分で切るやつ?」

電話「はい!通電中はスイッチが点灯します」

坂津「それってユーザーの使い方次第では?」

電話「もちろん、そうなんですけども・・・」

坂津「それでなぜ30%節電と言えるんです?」

電話「い、一般的な使用法の平均みたいな?」

坂津「どうやってそのデータ集めたんです?」

電話「そ、それはお客様へのヒアリングとか」

坂津「購入者に電話して回ってるんですか?」

電話「え、いいえ、そういうワケでは・・・」

坂津「もっと取扱商品を勉強してくださいね」

電話「・・・はい。すみませんでした・・・」

坂津「どんな質問にも自信を持って答えられるようになったらまた電話してきてください。私もあなたの想像を超える質問ができるように研鑽しておきますので、また正々堂々と戦いましょう。それでは失礼します」

電話「はい!失礼します!」

 

今週のお題「下書き供養」

電動シェーバーが破損!

どうも、坂津です。

つい先日のこと。

朝の身支度で洗顔して寝癖を直して、髭を剃っていたとき。

 

チッ

 

刺すような痛みを感じ、反射的に電動シェーバーを顔から離しました。

その直後、鏡に映る私の顎から鮮血が滴り落ちました。

んでシェーバーをよく見ると、肌に当たる網目状の部分が破損しているのに気が付きました。

f:id:sakatsu_kana:20210407090931j:plain

なんでこんなことに?

てかこれ金属製だよね?

突然こんなことある?

何か前兆があったかな?

 

私はマスク時代に感謝しながら髭が半分残った顔を隠して出勤しました。

 

そして日曜日。

家電屋さんへ。

 

坂津「あの、電動シェーバーが欲しいのですが」

店員「はい、シェーバーはこちらでございます」

坂津「ほらこれ前に使ってたのが壊れちゃって」

店員「え?いや、ここがこんな壊れ方します?」

坂津「私も初めてのことで驚いたんですけども」

店員「ちなみにどの程度の頻度でお使いです?」

坂津「平均すると年間280日くらいですかね」

店員「ではご使用期間はどのくらいでしょう?」

坂津「2012年に買ったので9年でしょうか」

店員「きゅ、9年!?お客様!寿命超過です!」

坂津「使い過ぎですか?普通だとどのくらい?」

店員「ヘッド部は2~3年で交換が一般的かと」

 

私としては何でこんな部分が壊れるのかとご立腹だったのですが、どうやら逆に長寿も長寿の超御老体だったようです。

つまり事故や病気ではなく、完全なる老衰。

平均寿命の3倍以上も働いてくれた稀代の名シェーバーだったのです。

さすが天下のブラウンさん。

店頭には新商品もたくさん並んでいましたが、私は今回壊れたのと同じやつを購入して帰りました。

 

用法を守る

どうも、坂津です。

大学生の頃に一人暮らしをしていたアパートの部屋で、宴会をしたんです。

ゼミやサークルの仲間ではなく、出身も学部も違うのになぜか友達になった連中と。

私を含めて4人、全員男。

そして漏れなくオタク。

よくそれぞれの部屋に集まって徹夜でゲームしたりアニメ見たりしてました。

その日の宴会は、特に何かの打ち上げとか節目とかイベントとかではなく、何でもない普通の土曜日だったと思います。

ただ、その宴会にはルールを設定していました。

事前の打ち合わせ無しで各自が好き勝手に飲食物を持ち寄って、そこから何も足さない、何も引かないで完食するまで終わらないというもの。

もし全員が酒しか用意しなかったらツマミも無しで全部飲み干すしかないし、調理が必要な食材(肉や魚、青果など)を買ってきても調味料が無ければ火を通すことしかできません。

自宅に元々ある調味料なども使ってはいけないのです。

使って良いのは調理器具と食器とコンロの火とレンジのみ。

そして例えば調理のための油やサラダのドレッシングなどを買ってきた場合、それらも完全に使い切らなければならないという鉄の掟。

なので1人でバランス良く色々と用意したとしても、もしその思惑が重複すると、今度は飲食物や調味料の総量が多くなり消費し切るのが困難になってしまいます。

かと言って少なめに用意する意図が運悪く重なってしまった場合、宴会とは名ばかりのヒモジイ集会になってしまうのです。

つまり、これは友人同士の相互理解を試す企画だったのです。

お互いが相手のことを分かっていれば最高の宴会が開催されますが、理解度が足りないと悲劇的な事故になってしまいます。

私たちは購入場所だけカブらないよう、コンビニ2店舗とスーパー2店舗を4人で割り振り、約束の時間に私の部屋に集まりました。

 

私は悩みました。

開催場所が私の部屋ということは、つまり私がこのパーティのホストであるということ。

オモテナス側であるからには相応の準備をしなければなりません。

しかし今回のイベントは準備し過ぎても地獄を見ることになってしまうシステム。

そこで私は妙案を捻り出したのです。

それは、ちょっと多めに買い物をしておき、それらを『自宅に元々あったもの』として配置しておくというもの。

友達が持参した食料品の量を見てから後出しで「これが私の準備したもの」と言える体勢を整えたのです。

ルール上、元々家にあるものは対象外で、この宴会のために購入したものが消費の対象です。

つまり友達が買ってきたものが少なければ私の分を多く出し、逆に多ければ出さないという完全勝利しか無い天才的戦略。

ポイントは5回に分けて購入するという点。

お酒のみ、スナック菓子のみ、お惣菜のみ、食材(豚肉とキャベツともやし)と焼肉のタレ、お茶とジュース類。

レシートが5枚あるので『この宴会のために購入したもの』を五段階に調節できるというわけです。

 

最初に友人Aがやって来ました。

両手にスーパーのビニール袋を1つずつ提げています。

缶チューハイが4本とアイスジンが1本、割る用のオレンジジュースが1本、乾物系のツマミが数袋、唐揚げやメンチカツなどの総菜が数点。

この宴会のルール上、基本的には『自分が完食かつ満足できる量』を全員が守ればヒドイことにならないハズ。

その点から見ればちょっと多い気もしますが、まぁ及第点でしょう。

次に友人Bが来ました。

彼はコンビニのケーキを人数分、4つ。

野郎ばかりの宴会にデザートというのは確かに盲点でしたが、それにしても少な過ぎる感が否めません。

そして友人C。

日本酒の一升瓶1本と、飲み過ぎ食べ過ぎ対策ドリンクのソルマックを人数分、4本。

超級の馬鹿。

私も含め全員そこまでお酒に強くないメンツなので、これは地味にキツイ量。

そして私の番。

総合的に見てお酒の量に対して食べ物の量が少な過ぎる感じです。

そこで私はこの場に不足しているスナック類をテーブルに広げ、他にお茶とジュースと食材を準備していることも公開しました。

私が購入しておいた惣菜系のおつまみとお酒は封印です。

 

豚肉とキャベツともやしを焼肉のタレ(1本全部)でザッと炒めたのをフライパンのままテーブルに出し、宴会のスタートです。

日本酒が余計な気もしますが、視界に広がる物量的には無理せず処理できそうな気配です。

 

と、そのとき。

 

呼び鈴が鳴りました。

 

「熊鳴軒です~。ご注文の品をお届けにまいりました~」

 

私「ん?ゆうめいけん?え?なに?」

B「あー、オレオレ。頼んでたんだ」

C「はっ・・・!まさか出前か!?」

A「おいおい反則じゃん何だよそれ」

C「いや別に出前は反則じゃねーよ」

A「何でそこでCがフォローすんだ」

 

「どうも~ボーノピザです~」

 

私「は?なんかピザも来たんだけど」

C「ふっふっふ。それは俺の注文だ」

A「なんだよもう二人とも馬鹿なの」

 

まさかの展開でした。

食料が圧倒的に少ないなと思っていたBとCでしたが、なんと事前に宅配を注文していたのです。

二人はそれぞれ「おいおい食べ物が少ねーよ」的な展開の中で「じ・つ・は」みたいに注文の品が届くのを期待していたんだそうで。

てかそんなイレギュラーなアイデアをカブらせるんじゃないよまったく。

 

そんなこんなで、宴会の品に餃子4人前、大盛り炒飯、油淋鶏、青椒肉絲、ポテトとウィンナーのピザ、4種のチーズピザが追加されました。

さぁ誰も勝者になれない週末で終末のフードファイトが幕を開けました。

 

 

そして翌朝。

 

 

私「ぅぇ・・・もう、無理・・・」

A「おいB、C、もっと頑張れよ」

B「いや俺もう完全にギブアップ」

C「ふっふっふ~ソルマック~!」

私「待って用法容量確認するから」

C「そんなの1本飲むだけだろ?」

私「おいコレ食べる前だってよ?」

A「そーいやCMでも言ってるな」

B「つまりこの苦痛には効かない」

C「なんだよそれ意味ねーじゃん」

 

こうして私たちは無謀な宴会を経て、胃薬には食前のものと食後のものが存在することを知ったのでした。

次こそは飲み過ぎ食べ過ぎに後から飲むタイプのやつを準備しようと心に誓った私でしたが、2度目が開催されることはありませんでした。