『かなり』

干支に入れてよ猫

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発案者は現場を視察してんのかね

どうも、坂津です。

コンビニを利用していると定期的に『いくら以上お買い上げでクジが引ける』みたいなのありますよね。

あれって、あんなに何度も繰り返し企画されてるってことは、そのイベントをやるたびにそれなりの成果があるってことなんでしょうかね。

感心の無い人にとっては、正直ちょっと鬱陶しいとさえ思えてしまうのですけども。

 

店舗の性質によるのかも知れませんが、混雑時のくじ引きは地獄絵図を引き起こしかねません。

私が遭遇したことのあるケースだけでも、多種多様なアクシデントが起きていました。

 

・応募券について聞かれる

お客さんの大半は、くじ引きがしたくて買い物に来ているわけではありません。

レジで会計をして初めてそれを知る場合がほとんどでしょう。

そんな人に『700円以上ご購入頂いたのでくじを引いてください』と言いながら箱を突き出し、引いたカードを見せると『応募券ですね~』と返す。

このシステムを知っている人にはそれで良いかも知れませんが、初めて遭遇する人にとっては意味が分かりません。

「応募券って何ですか」「何が貰えるんですか」「どうやって応募すれば良いですか」などなど、疑問が次々に湧き起こります。

それにスラスラと回答できるスタッフさんなら良いのですが、こちらもたどたどしく不明瞭な返事がやっとです。

その間に会計待ちの列が育まれ、お客さんの苛々度も比例して増していくのです。

 

・当たった商品がどれか分からない

引いたカードに何らかの商品がプリントされている場合、その商品が貰えます。

しかし全スタッフが店内の全商品を把握している店など存在しません。

どこに何があるのか、毎日通っているお客さんの方が詳しかったりすることもあるほどです。

しかも正体不明な商品が引き当てられるタイミングは、得てして混雑時なのです。

商品を探すスタッフさんの代わりにすかさずレジに入れる別のスタッフさんが居るようなお店は稀ですので、やはりここでもお客さんたちはイライラMAXなのです。

 

・最終的に商品がみつからない

最終的に「ウチには無い商品みたい」という残念な結論に達することもあります。

店で在庫する商品については、フランチャイズとは言えもちろんオーナーに裁量があります。

最近ではコンビニでも店ごとで品揃えに個性があって面白いですよね。

しかし、くじ引きで当たる商品がお店に無いなんて事態はどう考えてもオカシイです。

事前に『こんだけの商品が当たるようになってるから発注しといてね』なんて通達が本部から入って然るべきでしょう。

もしくはくじ引きキットと一緒に商品が自動的に入荷するとか。

どうあれ、引き当てた商品が無いという返事をされたお客さんの心中は察して余りある寂寞感でしょう。

 

・ぬるい

周到なお店では、予め当たりの対象商品を折りたたみコンテナオリコンや買い物カゴに満載し、レジカウンターの中に用意しています。

これはくじ引きの処理速度を上げるための最もポピュラーな作戦で、私の経験上だとおよそ半分のお店が導入している仕組みです。

しかし対応スピードと引き換えに、残念なこともあります。

本来であれば冷たい飲み物が、ぬるい。

本来であれば温かい飲み物が、ぬるい。

タダで貰っているものなので文句は言えませんが、それでもせっかく当たったのなら適温で提供して頂きたいと思うお客さんも居ます。

なので「温かいのと替えて」「冷たいのが良い」と正直に訴える人も出てきます。

こういう人は、それが正当な要求であるにも関わらず、スタッフさんからも後列のお客さんからも白い目で見られがちで可哀相ですね。

 

・忘れる

ラッシュのピーク時、ついついくじ引き対象であるはずのお客さんに声掛けするのを忘れてしまうスタッフさんも居ます。

大抵の場合はお客さん側も特に興味が無いので気付かないか、気付いても『まぁいいや』で済むのですが、そうじゃないお客さんもいらっしゃいます。

しかもある程度時間が経過してからレシートを持って「これ買ったときにくじ引いて無いんだけど」と申告してきます。

しかしお店側としてはレシートに『くじ引き済み』なんてスタンプを押しているわけでもありません。

言われるがままにお客さんを信じてくじ箱を差し出すしか無いのです。

 

 

実際のところ、会員登録してスマホアプリでくじ引きさせるとかじゃダメなんですかねぇ。

ヤマダ電機さんなんかは実にスマートですよ。

会計が終わると同時にメールが届いて、本文のURLでサイトにジャンプしたらくじ引きができるという仕組み。

ただでさえ肉まんやおでんに加え、コーヒーやらホットスナックのラインナップが急増してスタッフさんのやることが煩雑になっているコンビニ。

その上、各種チケットや荷物の集荷、受け取りなんかも圧し掛かっています。

これからは軽減税率適用の確認で、持ち帰るかすぐ食べるかを尋ねたりしなきゃいけないんですよね?

もうほんと、くじ引きとかやめてあげて欲しいんですけど。

ふぁんたび

どうも、坂津です。

私たちは日常的に略語を多用します。

正式名称とは別の略称や、頭文字を集めたアルファベットの文字列などなど。

それらは『知っている人だけにしか通じない暗号』のようなものです。

そんな暗号を会話の中に織り交ぜておいて、いざ相手がそれを『知らない』『分からない』となると『え~そんなことも知らないの~?』とマウントを取るのが流行っているようです。

 

先日、仕事の関係でお世話になっている会社の方とお会いしました。

私はこの方がちょっと、いやかなり苦手です。

と言うか嫌いです。

そんなに頻繁にやりとりするわけでもないのですが、接触があると必ずマウントを取ろうとするんですよね。

そんな相手と、何の不幸かスケジュールの関係で『二人きりの別室待機時間』を過ごすことになりました。

おっさん二人きりの地獄タイムが始まります。

 

こういうとき、私は黙ったままでお互い空気のように過ごすことを望む派です。

スマホをいじっても良いですし、意味も無く手帳を眺めても構いません。

しかし中には、何か会話をしなければ落ち着かない派も存在するわけで。

どうやら今回のその人は積極的に会話したい人らしく、ちょいちょい話し掛けてきました。

 

「それ、ゲームですか?」

「はい」

「面白いですか?」

「ええ」

「・・・」

 

私は会話したくないので初手からスマホゲームを起動させて『話し掛けるなオーラ』を全開にします。

しかしそのATフィールドを易々と食い破って中身の無い質問を投げかけてくる使徒

しかも会話したそうなのに話を続けるのが下手。

私の『会話ブチ切り単語返答』に対応できていませんでした。

それなのに、単発の砲撃は続けてくるんですよね。

 

日本シリーズ観ました?」

「いえ(本当は観た)」

「・・・」

 

「今朝めっちゃ寒かったですよね」

「はい(はい)」

「・・・」

 

なぜ『YES・NOで答えられる質問じゃダメ』ということに気がつかないのでしょうか。

会話を繋げたいのであれば最低限、何らかの文章で返ってくる確率が高い質問を投げ掛けることが必要です。

 

「あとどのくらい待つんでしょうねぇ」

「さぁ(こっちが聞きたい)」

「・・・」

 

「明日も寒いんですかねぇ」

「ですかね(知らんがな)」

「・・・」

 

あまりにもしつこいので私も腹を括りました。

スマホを閉じて椅子ごと体を相手に向けて本格的な会話に臨むことを態度で示します。

それを感じ取ったのか、さっきまでよりも少しテンションを上げた口調で話し掛けてきます。しかし内容は相変わらず簡単な質問です。

仕方ないので私から歩み寄りました。

 

「最近何か映画とか観ました?」

「映画館では観てないですねぇ」

「アレ面白いですよ、ほらあれ」

「アレじゃ流石に分かりません」

「あのほら、あ!ファンタビ!」

「???」

 

彼が言いたかったのは、ハリーポッターシリーズのスピンオフ作品である『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』でした。

今月、その続編の新作が公開されるとかで、そりゃもうめっちゃ嬉々として語ってきました。

自分の好きな作品の良いところを熱弁しギュウギュウと推しつけるのは、まぁ良しとしましょう。

しかし、その言葉だけは言うべきでなかった。

 

「え?ファンタビ知らないんですか?それヤバいですよ坂田さん」

 

そもそも略称でなく、ちゃんと「ハリーポッターのスピンオフ作品でエディ・レッドメインの・・・」と言ってくれれば私だってすぐに分かりましたよ。

観てないですし正式なタイトルも分かりませんでしたけど、映画館で予告は観ましたしCMも観たことありますし。

それに私は坂津です。

きちんと説明されれば少なくとも『知らない』ではなく『未視聴』という扱いになったハズなのに、いきなり略称でサラッと言われたって分かりませんよ。

坂田じゃなくて坂津ですし。

 

そこでちょっと、大人げ無いとは思いつつ、悪戯をしてしまいました。

 

「いや、そっちのファンタビでしたか」

「ん?いやいや、ファンタビにそっちもどっちも無いでしょう」

「え・・・ご存知ないんですか?あの超人気番組『ファン旅』を。毎週いろんな有名人がゲストに迎えられて地方をめぐるんですけどね。その有名人の熱烈なファンと一緒に旅をするっていうコンセプトで、リアルに有名人と同行できるってんで一般応募がスゴイらしいですよ。先週なんてマツコ・デラックスが50人くらいのファンを引き連れてました」

「いえ・・・知らないです・・・」

「ちなみにもうひとつのファンタビはご存知ですか?」

「え?」

「慣用句的なビジネス用語ですが『羽根ファンが起こす乱気流タービュランス』の略でファンタビです。場の空気を良くしようとして羽根を回したけど、結果的にそれが乱気流を起こしてしまうという状況のことですね。『やぶへび』なんかに似た言葉ですが」

「知らないです・・・」

「なーんちゃって。全部嘘です」

「え?」

「いや、ファンと旅する番組も羽根が起こす乱気流も、嘘ですので知らなくて当前ですよ」

「え・・・いやだなぁもう!ひどいじゃないですか~びっくりしましたよ~坂田さん~」

「ファンタビを知らなかったのでついつい口から出まかせを言ってしまいました。すみませんねぇ田村さん」

「僕、村田ですけど」

「私も坂津なんですよね」

「・・・」

「・・・」

坂津文書

どうも、坂津です。

はてなブログの予約投稿機能を活用して記事を公開している私ですが、実は『公開するつもりのない記事の投稿設定』をしています。

その記事は常に1週間後が公開日になるように予約されており、毎日その公開日を1日ずつ延期しているのです。

つまりこういうこと。

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今日(11月8日)の時点でその記事の公開日は、1週間後の11月15日になっています。

明日になればその公開日を1日ずらして、11月16日に設定し直します。

私はこの作業を毎日欠かさず行っています。

その『決して公開されることのない記事』には、何が書かれていると思います?

 

実は、私が知っている限りの『他人の秘密』を洗いざらい実名で克明に書き綴っているのです。

パナマ文書ならぬ坂津文書です。

万が一この記事が公開されたら、きっと被害者は2ケタでは収まらないでしょう。

もしかしたら芋づる式に飛び火して二次災害を被る方も出るかもしれません。

内容も様々で、本人が身悶えするほど恥ずかしい思いをするだけのものから、時効前の違法案件まで、バラエティに富んだラインナップを取り揃えております。

そして坂津文書は、ことあるごとに書き足しされております。

私が掴んだ秘匿すべき情報がどんどん追記されていくのです。

床屋さんが王様の耳について語った葦のごときこの坂津文書。

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さて、なぜ私がこんなことをしているのか。

それは子供の頃からの夢を叶えるためです。

きっと誰しもが一度は抱いたことのある夢。

 

悪者に捕まって命の危機に晒されたとき

「私の身に何かあれば、あの情報が自動的に拡散されるようになっているんだぞ」

というセリフが言いたい!

 

現状が圧倒的な劣勢であるにも関わらず、日頃から準備していた情報のお陰でそれが交渉材料になるとかめっちゃ格好良くないですか?

私のはてなアカウントにログインしない限り解除することができない時限爆弾ですよ。

 

んでこれの良いところは、誰でも簡単に同じことができるってところです。

 

世の中のみんながそれぞれの『時限式秘密文書』を抱えてると思うと、生活に緊張感が持てますよね。

その緊張感の先に『みんなが他人の命を大切にする社会』または『秘密の無い社会』が見えますよね。