『かなり』

干支に入れてよ猫

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心頭を滅却すれば火もまた涼し

どうも、坂津です。

『心頭を滅却すれば火もまた涼し』って、よく耳にする言葉ですよね。

でも私、イマイチ意味が分かっていませんでした。

なんかこう、ふわっとしたニュアンスだけで捉えていたんです。

『精神集中したら大抵の攻撃には耐えられる』みたいなイメージ。

つまり日常的に使えるワードではなく、ファンタジー世界でのみ通用するような印象を持っていたのです。

だって出典が、安土桃山時代臨済宗妙心寺派の僧、快川紹喜が恵林寺で焼死する際の辞世の句として有名じゃないですか。

だからこの言葉を聞くと、焼け落ちるお寺から無傷で生還するお坊さんみたいな印象がどうしても拭えなかったんです。

 

が、本当の意味はこうでした。

 

心頭、つまり心と頭を滅却する、要するに『心で思ったり頭で考えたりすることを一旦忘れる』ということ。

言い換えれば『固定観念や思い込み、自分の価値観などの先入観を全て捨て去る』ということです。

そうすれば火もまた涼しい、つまり『どんな苦境も苦境ではなくなる』ということ。

 

『自分が苦しんでいるのは現在の状況が原因なのではなく、その状況を苦しいと思っている自分の認識が原因なのだ』ってことですね。

 

もっとラフに言い換えるならば『フレキシブルな価値観が幸福の鍵』というワケです。