どうも、坂津です。
ご応募くださった方々。
そして投票してくださった皆様。
本当にありがとうございました。
応募総数25作品、投票総数38票!
皆様のお陰でどうにか企画として形を成すことができました。
これからも、何か思い付いたらまたやってみようと思います。
さて、それでは早速、投票結果の発表と参りましょうッ!
ただ入賞作品を羅列するだけでは何の芸もありませんので、ほんの少しだけ『坂津評』として、作品に対する蛇足を付けさせて頂きました。
もちろん、ご投稿頂いた作品の解釈、感じ方、受け取り方は人それぞれですから、わざわざ私が何を書くことも無いのですが、結果発表だけではあまりにも文字数が少なかったもので(笑)
まずはブービー賞から!
得票率5%
【No.019】
こちらは、青い川(id:aoikawano)さんの作品でしたー!!
・坂津評
水面から顔を出しているのは鬼で、かつ英語圏から来た旅行者のようです。
恐らく地元民である女性に対して何か聞きたい事があったのでしょう。
「ここから上陸しても良いですか?」ぐらいの感じでしょうか。
しかしここは異国の地。
まずは「貴女は英語が話せますか?」と尋ねる鬼の紳士っぷり。
しかし女性は「しゃべれない」と返しています。
たぶん現地の言葉で言ったのでしょう。
きっとこの女性は、英語のヒアリングはできるのでしょうね。
しかし英語でのしゃべりに自信が無い。
英会話に通い始めて3日目くらいなのでしょう。
だからつい、自国の言葉で「しゃべれない」と返してしまった。
でも本当は彼女、冷静になれば簡単な会話くらいは可能なのです。
それなのに、突然話しかけられたという動揺と、上手く話せなかったらどうしようという不安から、ついつい逃げてしまった。
そういう、人間なら誰しもが持つ「弱い部分」を表現した良作だと思います。
お次は第3位ッ!
得票率8%
【No.018】
こちらの作品の投稿者様、奥ゆかしくも『正体をバラしちゃ嫌あぁぁー!』という恥ずかしがり屋さんでしたので、ハンドルネーム、ID、ブログのご紹介は割愛させて頂きます。
曰く『閲覧数削減運動』という極めてユニークな活動中とのこと。
個人的な呟きを
古き良き時代の武士みたいな精神に感動です!
・坂津評
歴史的に見ても、優れた作品ほど「解釈が複数ある」ものです。
こちらの作品はその条件を満たした、まぎれもない逸品だと思います。
まず画面には二人の登場人物が描かれているにも関わらず、この作品では「どちらのオシッコなのか」が不明になっています。
水面から顔を出している紳士が、水を汲みに来た乙女に対しての「ゴメン」
水浴びをしている紳士に対して、陸上から乙女の恥じらいとして「ゴメン」
どちらの解釈も可能であり、しかもその両方どちらであっても
同じく第3位ッ!
得票率8%
【No.004】
こちらは、フール(id:TheFool199485)さんの作品でしたー!!
・坂津評
庭先で打ち水をしている女の子が間違って通行人に水を掛けてしまう。
水をかけられた相手は同年代の男の子。
「うわっ!冷てぇ!」
「きゃあ!ごめんなさい!」
そこから始まるちょっぴり切ない
ベタな展開ならこれでキマリでしょう。
しかしこちらの作品は、画像の右手前に居る女性が、うっかり
そう、彼女が右手を添えているものは水瓶なのです。
その現場に偶然居合わせた紳士が、はからずも水難に遭ってしまうという物語。
しかも倒れた水瓶からは止めどなく水が流れ続け、あっという間に紳士の首から下は水没してしまいました。
ここからどんな
続いて第2位ッ!
得票率10%
【No.010】
こちらは、ゆあさよ。(id:yuasayo1013)さんの作品でしたー!!
・坂津評
これからこの町に住むと決めた13歳の魔女が、新天地で初めて出会った通行人に対して自己紹介し、唖然とされている様子です。
この画像からこのセリフが出てくるという発想力に脱帽ですね。
まず後ろ姿の女性を「13歳の魔女」と位置付けています。
さらに魔女らしさをアピールするために、デカイ石をペットにしているという設定まで付帯させる手の込みよう。
現実、石をペットにすることなど有り得ませんが、それを自己紹介という場面でさらりと言ってのけることで、閲覧者は彼女が魔女であることを受け入れてしまいます。
この自己紹介を受けている髭の紳士の表情からしても、彼女の魔女設定はきちんと受け入れられていますね。
これから彼女は一人前の魔女になるべく石材店で働き、立派な
職人業界では技術の継承者が減少しているという問題があります。
そんな中、若人が弟子入りして石工を目指すという希望に満ちた作品です。
同じく第2位ッ!
得票率10%
【No.016】
こちらは、あまご(id:amago1022)さんの作品でしたー!!
・坂津評
右手にバスケットボールを持った女性がコートに膝をついてしまいました。
しっかりとボールをキープはしているものの、その左手は所在無さ気に空を掴むばかり。
このままではファウルを取られてしまう。
しかし仲間に正確なパスを出せる自信が無い。
葛藤する彼女の目の前に、監督が首だけ現れました。
「諦めたらそこで試合終了ですよ」
その声と同時にホイッスル。
結局、彼女の左手はボールに添えることすらできず、地区予選を終えたのでした。
特に何の活躍もしないまま過ぎ去る。
人生なんて大半がそんなものです。
誰もが主人公であるはずなのに、しかし主人公たるべき見せ場で上手く立ち回れない。
否、そうではありません。
私たちの身の周りに『主人公が大活躍するのが当たり前』というメディアが溢れているだけなのです。
特に目立たなくても、失敗ばかりでも、理想とかけ離れていても、私たちはそれぞれが主役なのです。
そんな気付きを与えてくれる作品でした。
またまた第2位ッ!
得票率10%
【No.017】
こちらは、山倉梨子(id:rico_note)さんの作品でしたー!!
この女性はいったい何股をかけているのでしょうか。
せっかく訪問してくれた男性の『サプライズ』に対して辛辣な言葉を投げかけています。
よく見ると女性の右側には丸坊主の男性の頭があり、そっと右手を添えていますね。
恐らく本命はこちらの坊主頭なのでしょう。
きっとこの後にも女性の厳しいセリフが続くはずです。
「連絡無しで来るなんて本っ当にデリカシーが無いわね!あんたみたいに顔だけの男とはもうお別れよ!」
ご覧ください、顔だけの男性のショックを受けた表情を。
良かれと思って。
喜ぶと思って。
そのような男性の淡い期待など粉々に打ち砕いてしまうのが女性なのだということを表現しています。
世知辛い男女の関係性、その在り様に一石を投じる作品です。
そして栄えある第1位はッ!!
得票率21%
実に投票者の5人に1人が選んだ逸品!
【No.022】
こちらは、まけもけ(id:make_usagi)さんの作品でしたー!!
え?みんな知ってたって?w
・坂津評
総文字数1,067文字という大作です。
私はこれを偶然とは思っていません。
つまり「入れろ7人」という意味です。
今回の投票結果、こちらの作品には投稿者ご自身の他に7名の方が投票しているのです。
これはもう完全に呪いか何かの力だと思わざるを得ません。
文中では「1,000文字書く」と繰り返していますが、しかしそれはこの
そもそも、
と私に思わせるだけのパワーを持った作品でした。
最初、縦に長い1枚の画像にしてたんですけど、それじゃ自動縮小の対象になるようで字が読めなくなっちゃう不具合が発生し、
次回は文字数制限を入れるべきという有り難い訓示を頂けた作品です。
と、いうわけで。
当初の予想通り得票同数当選の方がいらっしゃいまして、結果的には以下のようになりましたー!
【第1位】まけもけさん
■はてなポイント・・・2,000pt進呈!
【第2位】ゆあさよ。さん
【第2位】あまごさん
【第2位】山倉梨子さん
■はてなポイント・・・1,000pt進呈!
【第3位】赤瀬川紅白さん
【第3位】フールさん
■はてなポイント・・・500pt進呈!
【ブービー賞】青い川さん
■Amazonギフト券(メール)・・・500円分進呈!
今回、残念ながら入賞とならなかった皆様も、また次回のご参加を何卒よろしくお願い致します!
皆様、本当にありがとうございましたー!