『かなり』

干支に入れてよ猫

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【2】ネタまみれは伊達じゃない

あけましておめでとうございます、坂津です。

昨日の続きです。

 

 

 

 

・動物園は工事中(鳥インフルのおまけ付き)

凧が2機も墜落したことにより、そして何より加納くんが生命の危機に晒されたことにより、これ以上の長居は無用と判断しました。

しかし本来はここで1時間ほどの枠があったのですが、このままでは予定が前倒しになってしまいます。

どうしようかと逡巡する間も無く、社長が言い放ちます。

社長「動物園に行きたい」

一同「は?」

いつの間にか社長の手には高知県るるぶが携帯されていました。

表紙には大きく「こどもと遊ぶ」と書いてあります。

しかし誰が何と言おうと我社のトップが下した決断です。

誰が逆らえようか、いいや誰も逆らえない。(反語)

そして目指したのが「高知県立のいち動物公園」です。

高知県立のいち動物公園

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こんな感じのところらしいです。

背後の山を借景した雄大な感じと、石造りの建物がとてもおしゃれです。

しかし、私達の目の前に現れた正門は少し印象が違いました。

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完全に工事中です。

これ、入っていいのかな?と心配になるレベルです。

入口付近に看板が設置されているので見てみましょう。

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なんだか動物が居たり居なかったりするようですが、一応開園はしているようです。

とりあえず入ってみましょう。

覚えていらっしゃる方が居られるかどうかですが、加納くんの趣味はバードウォッチングです。

鳥全般が好きで、何時間でも見ていられるそうです。

実はこっそりひっそり、急きょ追加された動物園に胸を躍らせていた加納くんでした。

しかし。

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残念なことに屋外の鳥系展示は絶望的で、どの檻にもこの貼り紙が。

明らかな落胆オーラを放つ加納くんの顔がまともに見れませんでした。

ただ、私は事前にスマートなフォンで調べていたのです。

この動物園に「ハシビロコウさん」が居ることを!

ハシビロコウさんは、私の中の好きな動物ランキング、普段は見れない大きな鳥部門第1位です。

ちなみに2位はエミューですが、展示されていませんでした。

しかしハシビロコウさんならきっと屋内展示のはず!

そう思っていそいそと向かった先に、いらっしゃいました。

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我らがハシビロコウさん!

なんという凛々しい横顔!

きりっとしたフェイスラインと力強い瞳!

坂津「加納くん!ハシビロコウさん!居たよ!」

加納「僕、ずっとここに居ていいですか」

坂津「よしよし。心ゆくまで眺めなさい(ホロリ)」

と言いつつ、私も大好きなハシビロコウさんなのでじっくり見てしまいました。

 

・すごいぞ僕らのハシビロコウ

どうやらお食事の最中だったらしいハシビロコウさん。

普段は微動だにしない鳥ということで有名な彼ですが、このときばかりは凄まじい動きを見せてくれました。

加納くんも大興奮です。

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画面下部の中央に魚(お昼ご飯)が居ます。

ハシビロコウさんは狙いを定めてタイミングを計っています。

「今だ!」

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シュッ

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パクッ

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初撃は虚しくも外れてしまいました。

しかし魚に逃げ場はありません。

ほんの少し存えたに過ぎないのです。

「遊びは終わりだ!」

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ついに本気になったようです。

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シュッ

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ガッ

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この手応え!

いや、クチバシ応えは!

獲った!確実に今、お前(魚)のボディに食い込んでいるぜ!

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ん?

な、なぜお前がそこに?

じゃあこれは・・・

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か、変わり身の術ッ!!!!?

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ふざけやがって!

許さん!許さんぞカカロットォーッ!!

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エリート戦士(鳥)であるこの俺様をコケにしやがって!

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水桶を倒さんばかりに足を挙げて激昂するハシビロコウさんでしたが、結局このあと、何度チャレンジしても魚を得ることはできませんでした。

私は次の動物を目指して移動しました。

加納くんは集合時間のギリギリ最後まで、ずっと見ていたそうです。

それでも魚の勝ちだったそうです。

 

坂本龍馬記念館の所蔵品は出張中

さて、動物園を早く出なくては、次の行程である「坂本竜馬記念館」を巡る時間が無くなってしまいます。

みんなを急かして早歩きで動物たちをチラ見していたときのことです。

スマホをシュッシュしていた本間さんが素っ頓狂な声をあげました。

本間「あれ~?もしかして・・・」

坂津「ん?どしたの?」

本間「コレ、ちょっと見てください」

社長「なになに?どしたの?見せて見せて」

社長「え?これどういうこと?」

社長「竜馬の刀とか手紙とか、高知に無いってこと?」

社長「なにそれ嫌だぁー!」

www.hayashibara-museumofart.jp

これから向かう予定の坂本竜馬記念館に所蔵されている貴重な品々が、どうやら私達が通過してきた岡山県の美術館に出張しているらしいのです。

なぜこのタイミングなのか・・・。

私達は竜馬ゆかりの物品が貸し出された後の、品薄状態の記念館に赴かねばならないのか・・・。

社長「嫌だ!行かない!行ったら絶対損した気になる!」

私の力作である旅のしおりは最早、何の効力もありません。

トップの判断です。

従うしかありません。

 

闘犬はもうやってない

社長「次は?次は何?」

坂津「闘犬センターですね」

社長「なにそれ超燃えるやつじゃん!」

どうにかご機嫌を直してくれた社長を乗せて移動します。

しかし。

とさいぬパーク?

www.tosa.or.jp

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加納「いま聞いてきたんですが、闘犬は見れないそうです」

坂津「え?マジで?」

加納「すみません。下調べが足りませんでした」

坂津「いや、私もうっかりしてた」

社長「じとー・・・」

坂津「申し訳ありません。イカ焼きで許してくれますか?」

本間「許すー!!」

社長「ぷいっ」

仕方なく桂浜へ向かいます。

ふくれっ面のまま階段を登る社長。

道の脇に立てられているのぼりにも悪態をつきます。

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社長「休日とか言ってるけど、出張中じゃん。居ないじゃん」

坂津「上手いですね社長!」

社長「ぷいっ」

おだててもダメでした。

お手上げです。

しかし。

いざ坂本竜馬像を目にしたら社長のテンションが一気に上がりました。

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社長「竜馬だ!居るじゃん!でっけー!」

そして青く、どこまでも広い太平洋を見て大興奮。

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社長「日本の夜明けぜよー!」

坂津「もうすぐ夕方ですよ」

とにかく機嫌が直ってよかったです。

砂浜で「つかまえてごらんなさいウフフあははごっこ」をしたり、集合写真を撮ったりして、どうにか間が保ちました。

 

・大酒宴

そして今夜のお宿へ向かいます。

お世話になるのは「国民宿舎 土佐」さんです。

www.kcztosa.com

紹介文に書いてあるとおり、本当に丘の上、と言うかもう山の上。

絶海の孤島と言っても差し支えないような場所にそびえ立つ館でした。

コナンや金田一なら絶対に事件が起きるロケーションです。

急に嵐が起きて電話線が切れて、市街地に通じる唯一の橋が落雷で壊滅して脱出できず、たまたま居合わせた赤の他人の宿泊者達と不安な夜を過ごす。

そんな中で起きる第一の殺人事件!

犯人はこの中にいる!

「俺は歩いてでも山を降りるぜ、勝手にしろ」と言い放った奴が次の被害者!

 

みたいな展開にはなりませんでした。

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だってこんな立地ですよ。

そんな妄想も膨らみますって。

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でも実際はとても良い感じのところでした。

国民宿舎って名前にちょっと不安要素がありましたが、普通に良かったです。

さすがに写真は撮れませんでしたが露天風呂が最高でした!

女子たちがキャッキャウフフしてる声を聞きながら絶景を眺めて入る熱めの温泉、素晴らしい環境です。

 

さて、湯上りでホカホカになってからのお楽しみと言えばもう、コレしかありませんよね。

皿鉢料理!

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そして土佐鶴!

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まずは食堂でたっぷり腹ごしらえをし、次はお楽しみ第二弾の部屋呑みです。

コレ、公開して大丈夫かな。

だいぶボカしたので許してくれると思います。

なぜか私の部屋が宴会場となり、眠れぬ夜を覚悟させられました。

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ビール、ウィスキー、焼酎、日本酒、ワイン、チュウハイなどなど、コンビニに陳列されていたほぼ全てのアルコールを買い占めてきました。

この写真は開始直後なのでみんな正座をしていますが、後半はひどい有り様でした。

ちなみに、最もハジけていたのはシラフなハズの桐谷さんでした。

桐谷「坂津さん!坂津さん!野球拳しましょ!」

坂津「馬鹿はよしなさい。てか鎮まれ妊婦」

桐谷「え~・・・ノリ悪い~!じゃあ本間ちゃん!」

本間「え?」

桐谷「みんなー!私達の野球拳、見たいー!?」

男達「イエーッ!!!」

社長「イエーッ!!!イエーッ!!!」

加納「ダメに決まってるでしょ!みんな悪ノリし過ぎですよ!」

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お酒も手伝って感情が高ぶる加納くん。

それを受けて赤面の本間さん。

桐谷「ゲームに参加できぬ者は去れぃ!」

坂津(あ、察し)

坂津「本間さん真っ赤じゃん。酔った?風に当たってくれば?」

本間「・・・そうします」

坂津「加納くん、ついてってあげて」

かなりワザとらしかったですが、たぶん酔っ払い共は気付いてないので良しとします。

さて、ここからの宴会の乱れっぷりはさすがに公開できないので、ご想像にお任せします。

社長「あれ?野球拳は?ねぇ、野球拳は?」

誰しもが社長を華麗にスルーして、差しつ差されつ、注ぎつ注がれつ。

夜が更けていくにつれ、一人また一人と倒れていき、誰が誰を踏んでも無礼講。

さすがに女性陣は自分の部屋に帰り、人口密度は下がっていきます。

足元には社長と、数人の野郎が転がるカオス。

そして最終的には飲んでいない桐谷さんと私だけのタイマン。

最後まで立っていた者が勝者です。嘘です。

桐谷「なんか、うまく行ったっぽいですね」

坂津「だねぇ。てか桐谷さん大丈夫なん?」

桐谷「私、すんごい丈夫なんでw」

坂津「でもまぁ無理しないでね。明日もあるからもう寝なさい」

桐谷「そうですね。じゃあおやすみなさい」

みんなの部屋は3階でした。

ただ、桐谷さん用に1部屋だけ1階にも確保しています。

なるべく階段使わなくていいようにね。

でも桐谷さんが手にしたのは3階の部屋の鍵。

坂津「桐谷さん桐谷さん、鍵、間違ってるよ。それ隣の部屋のやつ」

桐谷「いや、これで合ってます。1階の鍵は本間ちゃんにw」

いつの間にそんな作戦を!

女子ホント怖えぇぇー(゜□゜;)ーッ!

 

桐谷さんを見送り、足元に転がる社長たちに布団を掛け、電気を消しました。

 

 

あー、やっぱり終わらなかった。

明日で完結できると思います。