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『かなり』

私が感じる「かなり」なことを徒然に。

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そうか、ツンデレだったのか

思ったこと 黒歴史

どうも、予約投稿の坂津です。

私が中学生の頃の国語の教科書に載っていた話なんですが、ご存知の方いらっしゃいませんかね?

詳細は覚えていないのですが、以下のようなストーリーです。

雨に降られた主人公が雨宿りをしている。

その場には見ず知らずのお婆さんが居る。

無言の空気に耐えられず主人公が話しかける。

「雨、やみますかね」

その問いにお婆さんが答える。

「わが国で降り出した雨が止まなかったことは今まで一度も無い」

この回答に主人公は「そりゃそうだ」と思い、また同時に「沈黙に耐えられず意味の無い問いをした」ことを恥じる。

 確かこんな感じの展開だったと記憶しています。

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これを読んだ当時、中学生で思春期真っ最中の坂津少年は激昂しました。

 

なんだこのクソババアは!!

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そこは「早く止んで欲しいですね」とか「困りましたね」だろ!?

「雨が止まなかったことなんて無いよ(`・ω・´)キリッ」じゃねぇよ!

求めてんのはそんな答えじゃねぇよ!

 

そもそも主人公!

なんで反省してんの!?

君は全然おかしくないんだよ!?

 

大事故で血まみれになってる人に「大丈夫ですかッ!?」って声をかけるでしょ?

それに対して「大丈夫なもんか馬鹿野郎!」とは返さないでしょ?

 

午前中に会った人に「おはよう」って声かけるでしょ?

それに対して「ちっとも早くねぇよ」とは返さないでしょ?

 

ラブホの看板に「ご休憩」って書いてあるでしょ?

それに対して「休憩じゃねーからw」とは返さないでしょ?

 

友達ん家に遊びに行ったら「お邪魔しまーす」って言うでしょ?

それに対して「邪魔すんやったら帰って」とは返さないでしょ?返す?関西人だから?

 

坂津は激怒した。

必ず、かの邪智暴虐のババアを除かなければならぬと決意した。

坂津にはババアの意図がわからぬ。

坂津は、ただの中学生である。

絵を描き、アニメを見て暮して来た。

けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。

 

こんな感じで、主人公の「反省した」「恥じ入った」という気持ちをまるで理解しようとしない坂津少年でした。

 

しかし。

 

時は過ぎいつしか成人した坂津青年は大学生になっていました。

ゼミのコンパで散々飲み散らかし、酔いも酔った冬の帰り道のことです。

 

俺は電車だから、私はこっちねバイバイと、だんだん人が少なくなっていきます。

気付けば女性の先輩と私の二人きりという状況。

その先輩は美人で有名な、それでも茶目っ気のある可愛らしい女性でした。

まぁ彼氏がいるのも知っていましたし、何より私も別に三次元での異性交遊には興味が無かったので何フラグも立たないはずの帰路でした。

 

先輩「あ~・・・酔ったぁ~!」

坂津「だいぶ飲んでましたもんね。私もですけどw」

先輩「ねぇねぇ坂津くん」

坂津「はいはい?」

先輩「ちょっとこっち向いて」

坂津「ん?なんでしょ?」

先輩「・・・アレしよう」

坂津「はい?」

先輩「坂津くん、あれしよう?」

 

鋭い読者様なら先輩の真意にお気付きのことと思われますが、当時の私は苦手な三次元美人に顔を見詰められるという状況と酔っ払いというバッドステータスが重なって、もう「イケナイお誘い」にしか解釈できませんでした。

先輩ったら彼氏いるのに!?

てか急だなおい!

でもアレって何だ?

どうする!?どうする坂津!

 

返事ができないまま、沈黙が続きました。

ふいに先輩が視線をそらし、歩き始めました。

 

先輩「寒いね~」

坂津「ふ、冬ですからね」

先輩「乾燥するよね~」

坂津「そりゃ冬ですから」

 

待て待て私!

これは沈黙を気まずいと思った先輩のゴマカシじゃないのか!?

それに対して「冬ですからね」だと!?

なんじゃそりゃ!あのババアか!

もっと気の効いたこと言えないのか私は!

 

坂津「あ、あの!先輩!」

先輩「ん~?」

坂津「さ、さっきの・・・」

先輩「あ!やっぱりィ・・・」

坂津「?」

先輩「唇から血が出てる。坂津くんやっぱ荒れ性だねw」

坂津「!?」

 

乾燥してガッサガサになった私の唇は、大きな口を開けて先輩を呼んだと同時に割れてしまっていました。

そして先輩はその前段階で、薄皮が剥けている私の唇を見て「荒れ性」なのかと尋ねていたのでした。

 

×「坂津くん、あれしよう?」

○「坂津くん、荒れ性?」

 

 

「アレとは一体何でしょうか!?」

「いけません!先輩には彼氏さんが!」

「ここでですかッ!?」

「もう少しで私の部屋ですが!」

みたいな大失言をする前に気が付いて良かったと心の中で胸を撫で下ろしつつ、ひとつの可能性が脳裏をよぎりました。

 

 

中学の教科書に載っていた話のあのお婆さん、もしかしてテンパってたのか?

 

人間は常に冷静でいられるわけではありません。

平常心を保っていられないとき、慌ててしまうとき、取り乱すとき、色々な状況下で「まともな」判断ができない場合が多くあります。

 

坂津青年は坂津少年が抱いていたババアに対する怒りを恥じました。

あのお婆さんは主人公にヒトメボレしていたんですね。きっと。

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これを機に「なんでこの人はこんなことを言うんだろう?」と考えてから反応するように心掛けている私です。

理解不能な言動をする人は、きっと本人的に「想像を絶する苦境に立たされている」から、おかしなことを言ったりやったりするのかも知れないですよね。

そして一見すると厳しい言葉、心無い態度、暴言などなど、それら全てに対して「ああ、今はツンか」と解釈することにしました。

どうやったらその相手がデレてくれるかを考えるのも楽しくなりました。

この世のすべては「ツンデレ」で説明できるというわけです。