『かなり』

干支に入れてよ猫

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The Gold Experience ~金が欲しいなら経験させろ~

どうも、坂津です。

「これからの時代はもう紙とペンなんか使わない。お絵かきソフトとペンタブでしょ」と意気込んでSaiとBambooを購入するも、慣れるまで使用を継続することができずに宝の持ち腐れとなった愚か者はどこのどいつだい?

7年前の私です。

 

 

 

 

人はどうしても自分の経験でしか物事を測れない傾向があります。

目に見えてメリットが分かるものには対価を払うこともありますが、自分の過去の経験から導き出せない、いわゆる「飛んだ提案」は飲めないことがほとんどです。

 

北海道ではゴキブリに遭遇する確率が極めて低いため、ゴキブリ専用の殺虫剤に対して価値を感じることがありません。

北海道出身の人が別の都府県へ引っ越した際にも、そんな殺虫剤が要るなんて思いもよらないことでしょう。

そこへ「これは必携」とゴキ専用ジェットを提案してもなかなか受け入れられません。

 

それは

「ゴキブリに遭遇する」

「ゴキブリをキモいと思う」

「ゴキブリを退治したいと思う」

という本人の経験プロセスを飛ばした提案だからです。

 

この経験を経た相手には、同じ提案が通用するでしょう。

 

しかし何かを提案したい時、相手がそこに至るまでの経験を積んでくることばかりではありませんし、経験するまで待つなんてこともナンセンスです。

 

デパ地下なんかの試食は「食べて美味しい」ことを経験させておいてからメニューを提案しています。

ショップでの試着は「着てみて、お似合いですよ」と言われる経験をさせますよね。

ディーラーの試乗もそう。

シャンプーや洗剤なんかの試供品もそう。

TV番組や映画の予告もそう。

 

もちろんその経験で「良い」とか「欲しい」とか思わせないと提案の成功率は上がりませんし、逆に悪評に繋がる可能性もあります。

 

自分が誰かに対して何らかを提案したい場合、その提案が相手にとってメリットがあることであるという経験を想起させる、もしくは新規経験をさせることが必要です。

 

実演販売やテレビショッピングなんかも、この法則を使ってますよね。

 

 

 

実は私、この法則をしっかり実体験しました。

 

どうしてもSaints Row4が欲しかった私。

 

でも勝手に買うと嫁に絶対怒られる。

 

そこでまずSaints Row3を買って嫁にプレイしてもらうという方法を考えました。

 

きっと私の嫁ならSaints Row3を気に入ってくれるハズです。

 

そしたらきっと4も買ってくれるハズ。

 

私はウキウキしながらAmazonSaints Row3をポチりました。

 

 

私よりも頭の回転の速い皆様はもう、結果の予測がついていますよね。

 

そう、私の嫁はSaints Row3を私が勝手に買ったことでまず激おこ。

 

もう何を言っても聞いてくれません。

 

 

しばらく私は泣きながらSaints Row3をプレイする日々を送りました。

 

しかしある日、嫁がモジモジしながら私に言うのです。

 

 

「ねぇ旦那・・・私たちそろそろ・・・次のステップに進んでも良いと思うの」

 

 

なんのことだかまったく分かりませんでしたがここで「え、何?」とか言うと機嫌が悪くなることは経験として熟知していた私はスマートに答えました。

 

「もちろん、君がそう望むなら」

 

すると翌日、我が家にSaints Row4が届きました。

 

私の留守中に嫁はしっかり3をプレイしていたようです。

 

そして私は当初の目論見通り、4を手中に収めることに成功したのでした。

自制心とは自分を制御する心のこと?だとしたら私に自制心をくれ。

どうも、坂津です。

「なんだい藪から棒に」とか「そいつはゾッとしないね」とか、日常会話ではまるで活躍の機会が無い言いまわしですが、文章として読む場合にはサラッと違和感なく読めたりしますよね。

逆に、特徴のある語尾(~なのだ、~にゃん)とか、一人称が僕・俺の女性なんかも、Z軸のある存在から発せられると違和感を覚えます。

やはり平面世界だから許される表現ってのはあると思うんですよ。

 

 

 

 

昼のセント酒という番組をご存じだろうか?

TEAM NACSのKing of 残念 戸次重幸さんが主演、孤独のグルメでお馴染の久住昌之さんが原作のドラマです。

戸次さんも久住さんも好きな私には相乗効果でかなりツボなドラマです。

何も考えずにぼーっと見れるところが良い。

 

で、このドラマで毎回お約束のセリフがあるんです。

仕事中にも関わらず真昼間から銭湯に入り、湯船に浸かった戸次さんが

「もぉ~しわけない!」

と幸福絶頂な表情で言い放つんです。

 

最初すぐには意味が理解できなかったのですが、恐らくは湯に入って得られる快感に加え、通常なら勤務中である世間の人々への優越感とほんのちょっぴりの背徳感から出た言葉なのだろうと推測しました。

 

言葉の意味が腑に落ちると使いたくなるもので。

 

最近では毎日の晩酌時に嫁と乾杯後、一口飲んで「もぉ~しわけない!」と言い合うのが坂津家での恒例行事になっています。

 

そして口癖というのは恐ろしいもので・・・

 

 

今日は非常に暑かったんです。

普通にじっとしているだけで汗が流れるほど。

湿度が高かったんでしょうね。

しかも社内のオフィスに熱と湿度がこもってたんだと思います。

 

暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い・・・

 

と思いながら時計を見ると会議の時間。

 

ああ、また無駄な会議を始めるのか。 

また何か落書きでもして時間をつぶそうかな。

 

※無駄な会議中に何が生まれるのかは過去を参照

新しい何かが生まれるのは決まって生み出そうとしていない時 - 「かなり」

 

会議室のドアを空けた瞬間、なんとも心地よい冷風が私の体を包み込んだ。

 

そう、会議室にはエアコンをかけてあったのです。

 

じめじめむしむしとした空間から一転、まるで天にも昇るような心地よい空間に足を踏み入れた私は思わず

「もぉ~・・・」

そしてハッと気がついたときには時すでに遅し。

先に会議室に居た数人は、私の牛の真似に対して視線をぶつけてきています。

恐らくこの時の私の思考時間は0.08秒くらい。

 

何か、何か不自然でない言葉を繋げるのだ!

 

「もぉ~・・・かたじけない!」

 

な、何を言っているのだ、私は。

 

「ホントにかたじけない!誰ですかエアコン入れてくれたの!いやマジかたじけない!」

 

おいやめろ私。

 

「今日はもうガチで暑かったんでござるよ!拙者もう汗ダラダラで!」

 

・・・やめろ。

 

「本当に涼しいな~、かたじけない」

 

そして私は暑がり侍の名を欲しいままにした。

 

私の欠点はテンパると我を無くすところだ 反省しなくては! よりもっと自分の心を 冷静にコントロールするように 成長しなくては。