どうも、坂津でしょう。きっと。
予約投稿するつもりで8月14日分のエントリを書いています。
ここに、未来の予測を書きこんでおこうと思います。
とは言ってもこの記事が予約投稿されたという証拠も、現時点が8月10日であるという証拠も、記事内に入れることは出来ないんですよねぇ。
もしバッチリ当たってても「どうせ当日に書いたんだろう」とか思われちゃいますし。
いくら本当だと言い張っても、証拠が無いんじゃどうにもなりません。
息子に「詐欺師扱いされて死んじゃった」と言われるのがオチです。
さて、詐欺師と言えば最近の振り込め詐欺の手口がスゴイですね。
複数人で配役を決めて、劇場型のドラマを展開して、ターゲットをその台本の中に見事に入れ込んでしまう巧妙なやり口が、たびたびテレビなどで紹介されています。
でもあーやって手口を拡散しちゃうのってどうなんでしょうね。
テレビ側は「詐欺グループの手口を公開することで被害者を出さないように事件を未然に食い止める」的な大義名分があるんでしょう。
でもみんながみんが、その番組を見てるわけじゃねーんですよ。
その手口を見た悪い奴が「これなら俺にもできそうだな」って考えちゃう可能性もあるでしょーよ。
まぁその場合はきっと組織ぐるみで慎重に計画的にってことにはならないので、お粗末な犯行になる可能性が高いから被害者も出ないんでしょうけどね。
そんな、模倣犯にもなれない低能な詐欺の電話が掛かってきましたよ。
深夜2時に。
基本的に家の固定電話の番号はほとんど誰にも教えていないので、掛かってくることは滅多に無い坂津家です。
月に2~3度鳴ることもあるのですが、決まって何かのセールスです。
しかし今は深夜の2時。
こんな時間にセールスの電話もないだろう。
この番号を知っているのは私の両親と親戚ぐらいだから、もしかして良くない報せかもと思い、眠い目をこすりながら受話器を取りました。
まぁ普通ならまず携帯に電話してくるハズなので、親戚からの急な報せである可能性が低いことはちゃんと考えていましたよ。
番号非通知だし。
「もしもし坂津です・・・(あ、起きぬけだから声がしわくちゃだ)」
「あー良かった!こんな時間にごめん!俺だけど、じいちゃん?」
「(お、コレはもしや)ん?佳奈か?どうしたこんな時間に」
「そうだよ。寝てた?ごめんねじいちゃん。実は急なお願いがあってさ」
「(キター!)明日の朝じゃだめなのか?」
「いや、それがさ、ついさっき車で事故しちゃって」
「なに?お前怪我は無いのか?大丈夫なのか?」
「いや、俺は大丈夫なんだけど、相手が・・・」
「相手がいるのか。相手の方はどうなんだ?怪我してるのか?」
「うん。それで、ちょっと、相手が・・・その相手の人に替わっても良いかな?」
「替わりなさい」
「あー、おたくがカナ君のおじいさん?ねぇ、どうしてくれるの?」
「え、どうしろと言われても・・・いまどんな状況なのですか?」
「こっちの車はメチャクチャで、しかも乗せてた荷物も使いものにならないんだわ」
「それは、私の孫が大変なことをしてしまい、誠に申し訳ない」
「いや、謝ってもらってもね、どうにもならないでしょ?」
「そ、そうですな。それで、どのようにすれば・・・」
「それはさ、アンタがお孫さんと話し合って決めてよ」
どうやら具体的な金額を吹っ掛ける前に、こちらの持ち合わせを探ろうという魂胆らしいです。
「じいちゃん、ホントにごめんな。今すぐ弁償しろって言われてるんだけど、今手持ちにいくらくらい持ってる?明日銀行が開く時間まで待てないって」
「急な話だな。手元の現金はそんなにないぞ、きっと3,000万程度だ。どうにか明日まで待ってもらえないのか。定期をくずせば1億くらいなら用意できるぞ」
ちょっと盛り過ぎたかなとも思いましたが、受話器の向こうで「ゴクリ」と息を飲む音が聞こえるような間が空きました。
「じいちゃん、とりあえず今のところは3,000万で許してくれるみたいなんだ」
「そうか、それで済むなら話は早いな!今どこだ?どこに持って行けば良い?」
「駅の裏の公園わかる?」
「ああ、分かるぞ。そこに居るんだな?車なら15分で着ける」
「ありがとう、じいちゃん」
「可愛い孫のためだ、これくらいうわっ!何?」
電話を愉しんでいる私の後頭部がペチンと叩かれました。
「ちょっと旦那、こんな時間に何遊んでるの?うるさいんだけど」
「いや、今いいところなんだよ、ちょっと待ってよ」
「何がいいところなの?意味わかんない」
「振り込めサギの電話が掛かってきててさ、逆に詐欺ってやってんだ」
「ふーん、どうでも良いけど、静かにやってよね」
「うん、ごめんね、おやすみね」
「ああ、佳奈、待たせてすまんな。今から急いで行くから・・・」
「ツー・・・ツー・・・」
一応、110番に電話し、ほぼ全ての成り行きを警察に話し、公園の場所も説明しました。
もしかしたらすごいお手柄だったかもしれないのになぁー。
惜しかったなぁー。