『かなり』

干支に入れてよ猫

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お泊りの夜の出来事

あけましておめでとうございます、坂津です。

上記記事の続きです。

 

桐谷「先週の土曜日、本間ちゃん、加納くんちに泊まりに行ったんですよ」

坂津「うん。らしいねぇ」

桐谷「知ってたんですか?」

坂津「加納くんから少し聞いてたよ」

桐谷「じゃあどうなったかも知ってます?」

坂津「いや、事前に少し聞いただけ」

桐谷「ある程度、予想できます?」

坂津「なんとなく予感はあるけど、まぁ邪推はよそうか」

桐谷「本間ちゃんが失敗しちゃったんだって」

坂津「え?」

 

私が何となく予想してたのは、加納くんがテンパって空回りする感じの展開でした。

まさか本間さんが失敗とは。

てか失敗って?

 

桐谷「事件は夕食後に起きた・・・」

坂津「ごくり」

桐谷「こんな感じだったらしーデスよ」

 

本間「ぷはー!食った食った!」

加納「お粗末さまでした」

本間「加納くんのごはん、ホント美味しかったよ!すごいね!」

加納「一人暮らししてたら自然と身に付きますよ」

本間「それは実家暮らしの私に対する当てつけかね?ん~?」

加納「そんなんじゃないですよ、もう」

本間「やー、でも私も料理できるようにならないとな~」

加納「別に構わないですよ。僕が作りますから」

本間「え?」

加納「あ、いや・・・(///) お、お風呂沸いてるんで!先入ってください!」

本間「・・・ああ、うん。じゃあ」

 

 

坂津「え?なにこれ。どこに失敗要素があるの?超イイカンジじゃん!」

桐谷「失敗はこのあとすぐ!」

坂津「CMじゃないんだから・・・」

 

本間「加納くーん!お湯が出なーい!」

加納「さっき説明したじゃないですかー!レバーを赤い・・・ってうわ!」

本間「現地で直接教えてよ~」

加納「なんでこっち来るんですか!ふ、ふ、服を着てくださいッ!」

本間「これからお風呂入るのに着るわけないじゃんw」

加納「そりゃそうですけど・・・」

本間「タオル巻いてんだから良いでしょ?固いこと言わないの」

加納「もう・・・。からかうのやめてください」

本間「からかってるわけじゃないけど・・・」

加納「はいはい。じゃあお湯の出し方教えますから」

本間「ねぇ!一緒に入る?」

加納「;`;:゛;`(;゚;ж;゚; )ブフォ!」

 

 

坂津「あー、見えてきた・・・」

桐谷「と言いますと?」

坂津「加納くん、あれで結構プライド高いからなぁ」

桐谷「ご明察」

 

本間「ねぇねぇ、お姉さんが背中流してあげるからさ~」

加納「ホントやめてください。ほら、これでお湯出せるでしょ」

本間「ちぇ~。分かったよ~。一人寂しく入るよ~」

加納「入浴は一人でするものです。ごゆっくり!」

加納「・・・」

本間「良い湯だったー!!さぁさぁ加納くんどーぞー!」

加納「はい」

 

 

桐谷「加納くんのテンションがどんどん下がってくるんですよ」

坂津「本間さんもそれが分からないハズないんだけどねぇ」

桐谷「それだけ本間ちゃんも動揺してたみたいですよ」

坂津「加納くんは真面目だからなぁ・・・」

 

加納「ちょっと!本間先輩!」

本間「なーに?」

加納「せ、洗濯物!出しっ放しです!」

本間「あー、ごめんごめん。これに入れといてくれる?」

加納「自分でやってくださいよ!」

本間「えー、そんなに汚くないよ?」

加納「そういう意味じゃありません!」

 

 

坂津「・・・本間さんて、こんなに不器用だったっけ?」

桐谷「いっぱいいっぱいだったんでしょうね」

坂津「それにしても、露骨に下手だな・・・」

桐谷「言わないであげて(TДT)」

 

加納「あがりました」

本間「あ、じゃあドライヤー使って良い?」

加納「はい。どうぞ」

本間「ブォ~」

加納「・・・」

本間「乾いたー!」

加納「何か飲みます?」

本間「いや、もう遅いから寝よう!」

加納「え?まだ10時ですよ?」

本間「ねーむーいーのー」

加納「はぁ・・・。こっちが寝室です」

本間「わーい。お布団お布団~」

加納「僕は借りてきた映画観てから寝るんで」

本間「え・・・」

加納「一緒に観ようって選びましたけど、眠いんじゃ仕方ないですね」

 

 

坂津「うわ・・・本間さんも本間さんだけど、加納くんも加納くんだな」

桐谷「カラ回る本間ちゃんと変な意地スイッチが入った加納くん・・・」

 

本間「ねぇ、それ本気で言ってるの?」

加納「だってせっかく借りてきたのに、勿体無いですよ」

本間「・・・(ぎゅ)」

加納「うわ!ちょ、ほ、本間先輩!?」

本間「歩美って呼んで・・・」

加納「無理です!ダメです!放して!」

 

坂津「うわーうわーうわー・・・てか、これマジなの?」

桐谷「細部は私の妄想ですよ♪」

坂津「妄想かーい!!」

 

結局のところ、事実として我々が知り得たのはこれだけ。

1.本間さんがガッつきすぎた

2.加納くんはムードを大事にしたかった

3.微妙な空気のまま、結局何も無かった

 

そんな状況の報告と、これからどーすれば的な相談を本間さんから受けた桐谷さん。

とりあえず加納くんに対して「積極的に迫っちゃダメ」「年上だからって無理に背伸びしない」「じれったくても待つ」というアドバイスを授けたそうです。

それから、今流れてる微妙な空気を解消するために、強制的に同じ場に居なきゃならないイベントを企画したということでした。

今本間さんが加納くんに、二人きりになるようなイベントに誘っても、加納くんが断る

公算が高いでしょう、と。

 

土曜日の夜、私の使命は参加者全員を広間に集めて酒宴を開催すること。

そして本間さんが加納くんを連れ出すのを見届けたあと、誰一人として広間から生かして出さないよう守備を固めること。

 

桐谷さん曰く、本間さんが上手く謝れれば、全て上手くいくでしょうとのことでした。

男は女の「ごめんなさい」にとても弱いのだと、自信満々で言ってました。

それが湯上りの浴衣姿だったりしたらもう、瞬殺する自信がありますよって。

なにそれ女子ってそんな自覚ありありで生きてんの?怖えぇー( ̄Д ̄;)ー!

 

さてさて、この記事が公開されるときに事が上手く運んでいるでしょうかねぇ。

 

 

※桐谷さんの妄想とは言え、かなり立ち入ったことを書きましたが、二人が付き合うことを聞いた時点で「書く」ことの許可は得ていますので、ご安心を。

※実はこれでも、各々のプライバシーは守られております。

※嬉しい誤算だったのですが、その許可を得る際に「社内の誰が読んでるか分からないけど」と言う私に「私達3人だけですよ」という返事が返ってきました。

私の脳内がカオスであることがよく分かる記事

あけましておめでとうございます、坂津です。

今日は建国記念の日ですね。

私達が所属しているこの、日本という国が建てられた記念日です。

初代天皇であるとされる神武(じんむ)天皇が即位された日ということです。

古事記日本書紀で大活躍する神武天皇ですが、よくこんなお顔で描かれます。

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今回の記事で言いたい事は、別に建国記念日についてではありません。

 

神武天皇のお顔を見て、何か気付きませんか?

 

そう、鉄アレイです。

AUSSIE(オージー)ジムアレイ10kg 5F-3450

AUSSIE(オージー)ジムアレイ10kg 5F-3450

 

全てのご尊顔の両サイドにがっちり溶接された鉄アレイ。

サイズから考えても相当な重さのもので首を鍛えていらっしゃったのだと思います。

例えば片側10kg、合計20kgを頭に装着していることを想像してみてください。

私ならくしゃみ1発で頚椎骨折の自信があります。

しかし、今回の記事で言いたい事は、別に鉄アレイについてではありません。

 

日頃から鍛えておけば、有事の際に力を発揮できると思いませんか?

 

そう、ピッコロさん方式です。

ピッコロさんの立派な肩パッドと、ぐるぐる巻きのターバンの中には、実は重りが入っているのです。

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公式で重量が発表されているわけではありませんが、120~130kg程度であるという予測がファンの間では一般的です。

この重さは、メイプル超合金の安藤なつ氏と同程度であると言えば想像していただきやすいでしょうか。

つまりピッコロさんは、常に安藤なつ氏をおんぶしたまま生活してるということです。

私なら3歩目で膝が砕ける自信があります。

しかし、今回の記事で言いたい事は、別にピッコロさんについてではありません。

 

ピッコロって名前、すごく可愛いですよね。

 

既知の事とは思いますが、実は楽器の名前なんです。

Kaerntner ケルントナー ピッコロ KPC-320 (セミハードケース付き)

Kaerntner ケルントナー ピッコロ KPC-320 (セミハードケース付き)

 

ピッコロ - Wikipedia

 

もしくはペンギン型の女子。

にこにこぷん ぴっころ

にこにこぷん ぴっころ

 

にこにこぷん - Wikipedia

こちらのぴっころ氏は、フルネームが「フォルテシモ=ピッコロ」と言うフンボルトペンギンです。

3歳の女子にしては逞しい体躯をお持ちであり、身長は180cm、バスト230cm、ウエスト288cm、ヒップ270cm、足の長さは34cmだそうです。

そして、あろうことか泳げない。

カナヅチのペンギンという深い業を背負っているのです。

 

しかし、今回の記事で言いたい事は、別にぴっころ氏についてではありません。

 

おかあさんといっしょ」のキャラクター。

私の頃は上記のぴっころ氏が大活躍でした。

 

今は「ムテ吉」と名乗る、ラーテルという動物が頭を張っているらしいのです。

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ラーテル - Wikipedia

ですがこれは情報としてかなり古いものです。

「ムテ吉」と名乗るラーテルという存在は、2011年のデビュー時から大注目されていたらしいのです。

しかし幼児向け番組の近況に疎い私はそんな世代交代を知る由も無く、このムテ吉の存在を知らずに生きておりました。

2年ほど前まで。

 

妹「兄ちゃん、ムテ吉って知ってる?」

私「ローラーヒーローのこと?」

妹「何それキモい。おかあさんといっしょのキャラクターだよ」

私「え?なんかプードルみたいなやつ?」

妹「いつの時代の話をしているのかね。ほら、コレ」

ポコポッテイト ぬいぐるみ L ムテ吉 座高32cm

ポコポッテイト ぬいぐるみ L ムテ吉 座高32cm

 

私「なんだこれ。ネズミ?」

妹「違うよ。ラーテル」

私「は?」

妹「最強の動物、ラーテル」

私「最強は範馬勇次郎だろ?」

妹「何それキモい。賢翔(けんと)がムテ吉のグッズが欲しいって」

 

つまり甥っ子が、マイブームであるムテ吉の何かを所望しているということを言いたかったらしいのです。

可愛い可愛い甥っ子のためです。

私はぬいぐるみを寄贈し、たいそう喜ばれました。

 

そして時は流れてつい先日、久しぶりに会う甥っ子の為に私は新しいムテ吉を準備しておりました。

 

しかし。

 

妹「賢翔はもうそんな動物に興味は無い」

私「え?だって・・・あんなに喜んでたのに・・・」

妹「いつの話をしているの?この子は日進月歩で成長しているというのに」

私「じゃあ今のマイブームは何なんだ!?」

妹「ウルトラマンオーブよ!」

ウルトラマンオーブ DXオーブリング

ウルトラマンオーブ DXオーブリング

 

私「し、知らねぇ・・・」

妹「お正月に会った時にはもうウルトラマンで持ちきりだったけど?」

私「そ、そーだったっけ?」

慌てて記事をめくったら、ちゃんと自分で書いてました。

可愛い可愛いけんとくんはウルトラマンに夢中だと。

 

子供の成長は早い。

マイブームが高速で入れ替わるのも納得できる。

自分の中にある最新情報が本当に最新かどうか、常に確認せねばならない。

靴や服のサイズ。

食べ物の好み。

好きな番組。

 

DXオーブリングが今日、届くように手配しておきました。

 

今日はそんな甥っ子の誕生日。

 

けんとくん記念日。

ツイてない人へ

あけましておめでとうございます、坂津です。

昨日のエントリの続きです。

 

良くない出来事の真っただ中に於いて「最悪だ」「なんて不幸なんだ」と思っていたことも、時間が経てばやがて消化され、ネタに昇華されるというお話です。

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【シャワールーム】※怪談要素があります

 

仕事で韓国に出張したときのことです。

その時は社長と同行しておりました。

タイミングが悪かったのか、ホテルの空きが少なく、私と社長は相部屋での宿泊となりました。

普段は社長をゾンザイに扱っている私ですが、それでも腐っても社長ですからそれなりに気を遣います。

疲れの取れない宿泊になることは明白でした。

取引先との商談、という名の酒宴を終えてホテルの部屋に戻りました。

坂津「お風呂、お先にどうぞ」

社長「もーこのまま寝るろ~。朝入るから良いんだぁ~」

坂津「はいはい。じゃあ入らせて頂きますよ」

社長「どーぞー」

へべれけ状態の社長を放置して、私はシャワーを浴びにバスルームへ。

シャワーカーテンの向こう側から物音がしました。

ユニットバスなので仕方ないのですが、さすがにお風呂サイドを使っているときにトイレサイドを使うなよなぁ、社長。

シャワー頂きました、の声は社長のイビキに掻き消されました。

私もくたくたです。

目覚ましをセットしてベッドに潜り込みました。

社長「坂津くん、坂津くん、ねぇ!坂津くん!?」

坂津「ん~・・・なんですか?」

盛大なヒソヒソ声の社長に起こされました。

緑色に発光しているデジタル時計は午前2時過ぎを表示しています。

まだ寝入ってから1時間くらいしか経っていません。

社長「声が、声が聞こえるんだよ!女の泣き声が!」

坂津「そりゃ聞こえるでしょうよ」

社長「ええぇ!?なんで!?」

坂津「壁が薄いんでしょ。それに・・・」

実はここのホテル、ある特徴がありました。

というのも、ホテル周辺には有名な美容整形外科が乱立し、韓国内でも有名な「整形」地域なのです。

あまりの人気に病院へ入院ができず、包帯ぐるぐる巻きのまま近場のホテルに宿泊する人がたくさん居るのです。

ロビーでも、そんな方々をたくさん見ました。

坂津「だから、術後の痛みとかで泣いちゃってもおかしくないでしょ」

社長「そ、そっか。でも何で痛み止め飲まないんだろうね?」

坂津「そんなことまで知りませんよ。寝ましょう、社長」

社長「そ、そうだね。おやすみ」

・・・・・・

社長「坂津くん!ねぇ坂津くん!」

坂津「も~、なんですか?」

社長「泣き声じゃなくなってるんだけど!」

坂津「ホントですね。唸り声?」

社長「しかも、壁が薄いってレベルじゃないよね?」

坂津「響いてますねぇ。あー、風呂場の換気扇じゃないですか?」

社長「どういうこと?」

坂津「換気口が各部屋で繋がってて、声も響いちゃうとか」

社長「そ、そうか・・・」

結局このあと、社長は熟睡に入りました。

私は2度も起こされた上にだんだん声が気になってしまい、浅い眠りと覚醒を繰り返すような質の低い睡眠を余儀なくされました。

声がおさまったのは朝6時。

7時から朝食の予定だったので、社長を起こすのは6時半という約束でした。

睡眠不足に、アルコールが完全に抜けていない状態が重なって、最悪です。

とりあえず軽くシャワーを浴びて目を醒まそう。

と思ってバスルームのドアを開けた私は、一瞬で目が醒めました。

完全覚醒です。

バスルームのドアを閉めたあと2秒で身支度を整えた私は社長に叫びます。

「起きてください社長!私は先にロビーに居ますからね!」

社長が上半身を起こしたのを確認するや否や私は部屋から飛び出しました。

シャワールームの床に散らばるビジューと爪。

付け爪だと思いたい。

エメラルドグリーンのマニキュアが塗られた爪の破片。

砕けたビジューがキラキラと照明を反射していました。

5時間ほど前に私が使用したときには確実に無かったものです。

社長「お風呂場でね、何かを踏んだんだよ。痛かった~」

坂津「そうですか。怪我はありませんか?」

社長「うん。血は出てないから大丈夫」

坂津「それは良かったです」

見間違いでは無かったことが確認されたものの、社長に教えることもハバカラレ、何とも言えない気持ちで帰国しました。

 

 

【中2病】

 

中学生の頃に発症する人が多い、俗名「中2病」。

例に漏れず私も患っておりました。

重度の。

感染経路は不明でしたし、もしかしたら遺伝かもしれません。

友人「あー神様ー!来週のテストを無くしてくれー!」

坂津「祈るなら神じゃなく悪魔にしろよ」

友人「は?なんで?」

坂津「万能ゆえに無能な神より打算的な悪魔の方が信じられるぞ」

友人「なに言ってんのキモい」

そんな私が当時ハマっていたのが麻雀でした。

深夜に『スーパーヅガン』という麻雀アニメが放送されており、影響を受けたのです。

仲間を集め、休み時間や放課後に勤しんでいました。

しかし当然ながら学校での遊戯はもちろん、賭博などが認められるはずもなく、教師陣による迫害更生を受け入れて麻雀仲間は解散しました。

表向きは。

私達は“屋上”という名の無敵ゾーンへのバックステージパスを所持していました。

放課後、私は友人の一人と屋上で、残りの二人を待っていました。

ちょっと部活に顔出したらすぐ行くから、ということでした。

ただ待つのも勿体無いので、二人で遊ぶことにしました。

坂津「神経衰弱やろーぜ」

友人「おお、面白そうだな」

トランプと同じでルールは単純。

裏向きに置かれた麻雀の牌を2つ選び出し、柄が一致すれば獲得というシンプルな遊びです。

ここで私が嘘のようなツキを発揮してしまいます。

無造作に置かれている136個の牌から次々とペアを探しだし、連続で8組をゲットしました。

友人「おい、嘘だろ?」

坂津「くっくっく・・・」

完全なる偶然でした。

それなのに、私は病気のせいで勝手な言葉を紡ぎます。

坂津「お前には見破れないだろうな」

友人「なんだよ!イカサマかよ!」

坂津「バレなければイカサマではない!」

友人「教えろよ!何やった?どういう仕掛けだ?」

坂津「くっくっく・・・」

本当にやっかいな病気です。中2病。

ミラクルはまだ継続中で、9セット目を合わせました。

坂津「フハハハ!盤上はすべて我が手中にありィーッ!!」

友人「やってられんわ!」

そう吐き捨てると友人は屋上の出入口へ向かいます。

止せばいいのに、増長した私はその背中に言葉の矢を放ちます。

「逃げるのか負け犬め!いや、この程度のイカサマ、犬でも看破できるな。貴様は犬以下だ。ヌートリアだ!負けヌートリアめ!」

重い金属性の扉を開き、無言で屋上を去る友人。

響く金属音。

バタン! カシャン!

カシャン?

明らかな施錠音。

途端に焦る私。

ドアに駆け寄りノブを回す。

開かない。

坂津「おい!ふざけんな!開けろよ!」

友人「イカサマで開けてみろよ!じゃあな!」

坂津「おい!まて!おーい!」

友人「しばらくそこで頭を冷やッうわあああああー・・・」

ガタタタゴツン

明らかな滑落音。

非常に焦る私。

ドアを叩き叫ぶ。

「おい!何があった?大丈夫か?おい!おーい!!」

ここに私が居ることを知っているのはさっきの友人と、部活に行った2人の友人のみ。

ドアの向こうの状況が分からないまま、私は途方に暮れました。

しばらくして救急車が校庭に乗り込んできました。

あー、察し。

状況的にはかなりの絶望感です。

恐らく部活に行った2人の友人も、さっきの友人が搬送されたことを知れば、まさか私だけ屋上に取り残されているとは思わないでしょう。

しかも屋上の鍵を所持しているのは、他でも無いさっきの友人です。

大声で叫べばもしかしたら誰かに聞こえるかもしれませんが、解錠には絶対に先生の協力が必要です。

怒られる。

麻雀牌とかあるし。

ここへの出入りもできなくなるだろうし。

私は自力での脱出を決心します。

幸いにも雨どいを伝って校舎の壁面を登り降りすることは日常茶飯事だったため、屋上からでもどうにかなるハズでした。

※学校全域鬼ごっこが流行しており、壁面からの教室侵入などは必須能力でした。即刻禁止されたのは言うまでもありませんが。

鉄柵を乗り越え、足場になりそうな場所を探します。

金属製の丈夫な雨どいを発見しました。

やった!これで降りられる!

麻雀セットを口に咥え、私は降下を開始しました。

不幸はすぐに訪れました。

雨どいが途中で終わっているのです。

4階建て校舎の3階付近の壁に、私は張り付いたまま途方に暮れました。

しかたありません。

足が届く範囲にある移動先はどこかの教室のベランダだけでした。

もしそこに誰か居たら、それが先生だったら、一発アウトです。

しかしいつまでもこうしているわけにもいきません。

心を決めた私は、勢いを付けてベランダに飛び降りました。

校長室のベランダに。

3人の6つの目が私に集中します。

校長、教頭、学年主任。

恐らくさっき搬送された友人のことで何か話をしていたのでしょう。

主任「坂津、なにやっとるんだ?」

坂津「ほふほーにほひほひはへへ」

主任「口に咥えている物を放しなさい」

例え大人に囲まれても、その症状が治まらないのが中2病の悪いところです。

坂津「やぁ、先生方。ひとつ、私と勝負しませんか?」

死ぬほど怒られました。

麻雀セットも没収されました。

友人は軽い脳しんとうでした。

NorthwaySports 麻雀牌【水仙】

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ちょっと長い話だったから今回は2つだけになっちゃいました。

昨夜、妻との会話で思い知ったことがあります。

 

妻「今日の記事はなかなか面白かったよ」

私「ホント?ありがとう」

妻「あのシリーズならいくらでもネタがあるよね」

私「そう?たとえば?」

妻「アレとかアレとかアレとか・・・」

私「お、おおぅ・・・ホントだ。いっぱいある」

妻「旦那の人生はネタまみれだよね」

私「それは喜んで良いのかね」

妻「少なくとも、ブログやってるうちは、良いんじゃない?」

私「おっしゃる通りです」