『かなり』

同音異義語が大好きです

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通常運行でカオスな実家

あけましておめでとうございます、坂津です。

もう4日ですがあけおめ運動は継続中ですよ。

正月に帰省するというのはなんだか変な文化ですよね。

みんな帰るから、昔からそうだから。

正月帰省に何の意味も持たず考えずただ実家への道程を辿る車輛の列よ。

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私「ただいまー」

妻「おじゃましまーす」

母「まぁまぁラブちゃん、いらっしゃい!」

※私の妻はラブちゃんと呼ばれています。

妻「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」

母「こちらこそよろしくね。でもこんなに早く来るなんて思ってなかったから」

私「まだ用意できてなかった?」

母「掃除機をね、まだかけてないのよ」

妹「そんなん、言わなきゃ分かんないのにね」

私「おー、いつ帰ってたん?」

妹「大晦日だよドラえもん

私「戦国のび兵衛がんばれって誰がドラえもんじゃい」

妹「あけおめ~」

妻「ことよろ~」

※妻と妹は同い年です。

母「掃除機をかけたかどうかなんて、すぐ分かるよ!」

妹「まだそれ言ってるの?」

私「もう掃除機は良いから、昼ご飯の準備しよーよ」

母「佳奈ちゃん!掃除機かけたかどーか、分かるよね?」

私「母ちゃん毎日きれいにしてるから1日くらいかけなくても分かんないよ」

母「そうじゃないの!」

妹「どういうこと?」

母「掃除機掛けたかどうか、部屋の空気で分かるじゃん!」

私「はぁ?」

妹「またそんなナウシカみたいなこと言って・・・」

私「ナウシカはそんなこと言わんだろ」

妹「言うよ。風の谷の姫様なんだから」

私「ユパ様から“よく風を読む”とは言われるけど、掃除機をかけたかどうか空気で分かるなんて表現は無い!」

妹「何か“風がにおう”とかそんな場面があったじゃん!」

私「それはナウシカじゃなくてゴルだろ!しかもそれを報告したのはミトだ!」

妹「知らんがな!」

妻「相変わらずだね」

母「掃除機かけちゃうから入っててねー」

 

坂津家の正月は日本の伝統を丸無視する。

おせち?なにそれ美味しいの?美味しいよね。

いわゆるおせち料理や和食ぽいものなど出てきはしない。

今回のnew year partyはサンドイッチでした。

耳を落とし山のように積まれたパン、チューブ入りのバター、マヨネーズ、レタス、ハム、ツナ、タマゴ、エビ、サーモン、アボカド、叉焼、ローストビーフ、鶏ハム、なんか肉系多くない?

これらの具材を各々が自分勝手に好きなように挟み頬張りまた挟む。

そんなサンドイッチパーティが静々と進行していく。

 

妹「兄ちゃん、口に入れる量多過ぎだよw」

妻「ほんと、もう少し考えてたべなよ旦那」

私「ほうふおうはははひもまっへま(どう食おうが私の勝手だ)」

妹「ルパンみたい」

私「カリオストロのな。血が足りないから食うやつな」

妹「“血が足りねぇ 何でもいい ジャンジャンもってこい”だよ」

私「知らんがな」

弟「この二人っていつもこんな感じですよね」

妻「そうですね。なんだか入り込む隙がない感じで」

弟「完全に二人の世界ですよね」

妻「変な兄妹ですよね」

 

食べるのはサンドイッチなのに飲み物は獺祭という異様な組み合わせです。

これが坂津家。これがSakatsuStyle。

妹の旦那さん(義弟)と私の妻は、もちろん坂津家育ちではありませんので違和感しかないことでしょう。

 

母「お好み焼き焼いたら食べる?」

妹「もう食えんよ」

私「サンドが多すぎたな」

母「じゃあお餅焼いたら食べる?」

父「どうしてそうなるんだ?」

妹「焼きたいなら焼けば良いけど、誰も食べないよ。ねぇ?」

弟「そうだね。僕も満腹です」

妻「私ももう結構です」

母「えぇー、じゃあお餅入りのお好み焼きにする?」

私「よし、一旦整理しようか」

妹「まずテーブルの上に残っているものをカウントしよう」

私「叉焼、鶏ハム、サーモンとレタスが少々」

妹「これ、みんなで手分けして食べられる?」

弟「いやー、ちょっと無理かな」

妻「私もおなかパンパン」

父「わしゃハム一切れでギブアップ」

私「父に同じ」

妹「つまり、現状を要約すると」

私「この場に現存する食料>全員の胃の許容量」

妹「ということになるね。母ちゃん、ここまではOK?」

母「うん。分かるよ」

妹「つまり、お好み焼くことは不要だということ。アンダスタン?」

母「うん。だけどお餅入れるから」

私「好きにさせよう」

妹「オーケー兄者」

 

母「できたよー!」

妹「一口だけ齧って、あとはお茶を濁そう」

私「ああ、力いっぱい濁してやろう」

母「これ消化に良いからー!」

 

目の前に供されたのは大量の大根おろしと焼いた餅。

確かに大根おろしに醤油を垂らして焼餅に付けて食べるのは美味い。

満腹でなければ。

 

私「お好み焼きって言ってなかった?」

妹「それを問うても目の前の餅は消えぬよ・・・」

父「肩が・・・肩がぁ・・・」

妹「見なさい。あれが大根をおろし続けた者の末路よ・・・」

弟「あ、でもこれなら少しは食べられそう」

妹「餅の破壊力を知らぬうつけ者よ。ならば食うてみるがよい」

妻「私は遠慮しとこうかな」

妹「賢き者よ、共にデザートを啄まん」

 

結局のところ餅は私と義弟で三分の一ほどまで頑張ったものの、それ以上は食い進めることができずギブアップ。

妻と妹は抹茶ケーキに舌鼓。

母はサーモンをちょっとずつ齧りながら獺祭をちびちび。

父はシップを貼って書斎に引っ込んでしまいました。

その後、3歳の甥っ子が昼寝から起きパパと遊ぶと言って満腹状態の義弟を連れて行きました。

半年の甥っ子も起きたようで、おむつ交換やらおっぱいやらで妹が離席。

ダイニングには母と妻と私だけになりました。

 

母「ねぇラブちゃん、おみくじ引いた?」

妻「ええ、今年は初めて凶を引き当てましたよ!」

私「なんでそんなに嬉しそうなんだよ」

妻「だって珍しいじゃん!」

私「まだまだだな。妹なんて“凶”と“半凶”と“大凶”を3年連続でコンプリートしたよ」

妻「マジでか」

母「でも、今がすっごい幸せで、それが凶なんだったら、良いね」

私「どゆこと?悪いことが起きるってことじゃなくて?」

母「おみくじって、引いたその時の運勢なんでしょ?」

妻「確かに、そうじゃなきゃ何回引いても同じのが出なきゃおかしいですもんね」

母「おみくじを引いたとき、何事もなく幸せだったんなら、普通は大吉でしょ?」

私「まぁ、少なくとも吉系の何かだわな」

母「それが凶ってことは、もっと良いことが起きるってことなんじゃないの?」

私「無理やりな気もするけど、まぁポジティブに考えるのは良いことだ」

妻「そうですね。ありがとうございます」

母「だから、お好み焼き焼いたら食べる?」

私「なんでそうなるんだ」

 

何もかもが中途半端に残ったテーブルの上の隙間にねじ込まれる皿には、お好み焼きが乗っている。

ソースのいい香りが鼻腔をくすぐるが、それを受け入れるスペースは誰の胃にも無い。

刻一刻と冷めていくお好み焼き。

鰹節は踊ることをやめ、湯気は立ち上らなくなり、猫はストーブの前で仰向けに転がり、唇を青くした義弟が甥っ子を連れて公園から帰宅し、1イニングも登板していないのに肩を壊した父が苦悶の顔でダイニングに帰還し、ママのおっぱいで満腹になり再度眠りについた甥っ子を抱いた妹も席に着いた。

一生懸命にウルトラマンの話をする甥っ子とそれを聞いてやる義弟、畑に植えた八朔の採れ高について自慢する母とそれを聞いてやる妻、肩の痛みを訴える父、つけっぱなしのテレビを見ている妻と妹。

今年も坂津家のカオスっぷりは健在です。