読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

『かなり』

私が感じる「かなり」なことを徒然に。

【スポンサーリンク】

購読させて頂いている記事はそのまま私の血肉と成っております ありがとうございます

思ったこと

どうも、坂津です。

 

突然ですが、私は自他共に認める猫好きです。

わざわざ猫が居そうな道を選んで通りますし、見付ければ必ず「こんにちは」と声を掛けます。

猫カフェにも行きますし、猫グッズも身の周りに溢れています。

岩合さんの写真展があると聞けば会場へ足を運び、瀬戸内海の島に猫天国があると聞けばフェリーに乗って参拝します。

f:id:sakatsu_kana:20160818152426j:plain

 

しかしこんなに好きなのに、どうしても振り向いてもらえない。

撫でさせてもらえない。

これはもう運命と書いてサダメと読むやつだろうと諦め、自分の心に嘘をついて生きておりました。

 

そしたら。

 

まるで救世主と書いてメシアですよ!

まさか私の為にこんなガチ情報をくださるなんて、え?お前の為じゃない?

いや、それでも良いんです!

私の人生に一筋の希望を与えてくださったことに変わりはありません!

 

 

これで猫ヨラズな生活ともオサラバできると喜び勇んでスキップしながら、会社からの帰宅途中に実家へ。

実家で飼っている猫は私が拾って私が育てたにも関わらず、たった2年会わなかっただけで完全に私を威嚇するようになった愛すべき愛娘です。

寝る子と書いてネコという名前です。

(ちなみに犬は王子と書いてワンコです。)

まずは犬猫人間様のおっしゃる通り無理に触りに行かず、お前に興味は無いと言わんばかりの無視を決め込みます。

そして寝子が寄ってきてクンカクンカしてきても、喉から出る腕を噛み殺して撫でたい衝動を耐え忍びます。

あとはこれを繰り返すうちに、だんだんと心を開いてくれるはずです。

 

 

実家に行くと、夏休みということで親戚の子供たちがやいのやいのしていました。

そして私を見付けると「おっちゃーん!助けてー!」と駆け寄って来ました。

寝子はシャーッ!と毛を逆立てて逃げ去って行きました。

 

「助けてたぁ穏やかじゃあないが、一体全体どうしたって言うんだいクソガキども」

 

「どうしたもヘチマも無いぜ坂津のおっちゃん。もう夏休みも終盤だってのに、こちとら宿題がカラッキシなんで途方に暮れてたところでさぁ」

 

「そいつぁ自業自得ってモンだが、まぁこっちも鬼じゃ無ぇ。どうれ、ちっとばかし見てやろうか」

 

という具合に子供たちの宿題を見てやることに。

しかし机の上にはドリルどころか紙も鉛筆も無いのです。

彼ら曰く、単に書けば終わるようなものは初日に片付けたが、どうにも工作系の宿題の自由度が高すぎて逆に何して良いか分からんと、こういうコトだそうで。

これが昼間ならホームセンターなり100均なりに材料を仕入れにいくところですが、生憎と時間は夜で店という店が閉まっています。

思わせぶりに「見てやろう」なんて言った手前、なんとか協力してやりたいのですがどうにもこうにも弱った状況です。

このまま何も出来なければ私の人望が・・・。

 

そしたら。

 

まるで救世主と書いてメシアですよ!

まさか私の為にこんなガチ情報をくださるなんて、え?お前の為じゃない?

いや、それでも良いんです!

私の人望に一筋の希望を与えてくださったことに変わりはありません!

 

 

これで親戚の子供たちから蔑まれずに済むと安堵し、さっそく一人食堂様のおっしゃる通りの材料を用意。

幸運にも実家には全ての材料が揃っていました。

子供たちはキャッキャと喜びながら生地をねりねりし、好き勝手に有象無象の塊を創造していきました。

焼くところまでやっときゃ、あとの処理は勝手に自分たちでやりたまえよと。

 

 

突如降って湧いた任務を無事に終え、実家を出た私は意気揚々と愛車に乗り込み自宅を目指します。

するとスマートなフォンが着信を告げる絶唱を奏でます。

 

♪~ そーのー血ーのー運命ぇ ジョォォォォォォォ・・・・ジョ! ~♪

 

「もしもし?」

 

すぐに受話することもできますが、どうしても一小節聞いてから出てしまいます。

 

「あー、奥さん、元気?急にごめんな」

 

「おお、どうしたへミング。こんな時間に」

 

へミングは大学時代の友人で、お互いに社会人になってからも年1~0.5回程度は会うような腐れ縁が続いています。

ちなみにへミングは純粋な日本人で、私のことを奥さんと呼ぶのです。

 

「奥さんなら詳しいかと思って、聞きたい事があるんだけど」

 

「私の広く浅い知識に頼るとは、落ちも落ちたなへミングよ。で?」

 

「いや、実は今さ、お盆休みで旅行中なんだよ」

 

「おお、良いな。世間様とズレた休みは人も少なくて良かろうな」

 

「ま、な。それでさ、いま富山県に居るんだけど、奥さん出張で富山来たこと無かったっけ?どこかオススメの店でもあれば教えてもらおうかと」

 

「あー、残念ながら富山じゃなくて福井だな、行ったのは」

 

ヘミングは頑固なガラケ信奉者で、自分で調べるとかネットで検索するとか、そういうのを忌み嫌う変態なのです。

 

「マジかー。誰か親切な旧友が富山駅周辺のおすすめのお店を教えてくれないかなー」

 

「んなこと急に言われてもなぁ・・・」

 

助けてやりたいのは山々ですが、地の利があるわけでもなく、知り合いも居なければ行ったことも無いような場所のおすすめなど出来ようはずがありません。

 

そしたら。

 

まるで救世主と書いてメシアですよ!

まさかヘミングの為にこんなガチ情報をくださるなんて、え?奴の為じゃない?

いや、それでも良いんです!

彼の旅行に一筋の希望を与えてくださったことに変わりはありません!

 

 

富山駅の近くに居るというヘミングにmarco様が是非にとおすすめの米清あら川さんをプッシュするために一度通話を切り、セカンド携帯で掛け直しながらスマートなフォンで検索検索。

 

無事に情報を伝えることができましたが時刻は22時ちょい前。

営業時間は大丈夫だろうかと心配しながらも、そこから先は私の責任の及ぶところでは無いので自力で頑張れヘミングよ。

 

 

こうしてようやく帰宅した私は良いことをしたという満足感で、とても心地良い空気を纏いつつ「ただいまー」と発するや否や・・・

 

「お、そ、い!」

 

あからさまに不機嫌な妻が、人を射殺せそうな視線で私を出迎えました。

 

そりゃ実家に寄って寝子を愛でたのち子供どもと一緒に生地をこねこねした挙句ヘミングと電話してから帰ったのだから遅いのは当たり前です。

何をそんなに怒っているのでしょうか。

もちろん誕生日や何かの記念日でもないし、怒られる理由が思い当たりません。

しかし妻の目から放たれる紅蓮の弓矢は止むことなく、私が息絶えるまで何度でも放つつもりなのでしょうか。

まったく、女性と言うイキモノはとかくややこしい性質でございます。

 

普段はとても愛くるしいのにいざ怒りだすと取り付く島も無い。

しかも何が原因で怒っているのかが謎ときたらもう処置なしですよね。

ああ、確か女性に対して疑問を抱えてらっしゃるエントリがあったなぁ。

ほうほう、なるほど。

結局のところ女性は謎だらけ、と。

どこまで理解すれば、というよりも「理解しているよ」「理解しようとしているよ」という態度をさり気なく見せることが重要ですね。

女性は重いのも軽いのも嫌いますので、胸の内には海より深い愛情を持ちつつ、それを表面化しないで小出しにすることが末長く付き合っていく秘訣かと。

言うなれば「君に興味があるよ。詮索はしないけどね」くらいの感じでしょうか。

しかも興味があることを示すのに「教えて」とか「聞きたい」と攻め込んではいけません。

「興味があるから見ているよ」ということを、直球を避け寄せては返す波のように「あれ?髪切った?」「その服可愛いね」というように間接的に示さねばなりません。

その過程で地雷を踏むこともありますが、その時はひたすら謝ります。

それも「君に興味があるから行きすぎちゃったよごめんね」的な雰囲気を醸しつつ。

 

zorazora様の疑問への、私なりの回答を頭の中で巡らせつつ、同時進行で妻の怒りの原因を検索します。

デュアルコアです。

 

「あっ・・・」

 

思い当たりました。

 

借りていたDVDの返却が翌日なので、私が帰宅後に一緒に観ようと言っていたのをすっかり忘れておりました。

完全に私が悪いですね。

謎でも何でも無かったです。

 

「ごめんよ。すぐに風呂入るから、それから観よう」

 

「寝るの遅くなるけど、大丈夫?」

 

「盆前の凄惨スケジュールに比べればなんてこと無いよ」

 

「やったー!」

 

さっきまでの殺気が嘘のようです。

いつもよりも少し急いで入浴を終え、軽めの夕食を摂りながら『ドラマ ワカコ酒 シーズン2』を再生。

 

観終わったときにはもうすっかりご機嫌の妻。

 

 

「今日の昼間に姉が来たんだけどね」

 

「おお、お義姉さんは元気だった?」

 

「うん。でも先週は子供にねだられてしぶしぶ海に行って熱中症寸前だったって」

 

「そうか。子供は海水浴とか大好きだし、そりゃ親の義務みたいなもんだわな」

 

「でね、そこで姪ちゃんが浮き輪を無くしちゃったんだって」

 

「ほほう。でも空気入れてたらそこそこ大きいのに、無くすシチュエーションが思い浮かばないよな、浮き輪って」

 

「それが、風で飛んでしまって、見つからなかったんだって」

 

「え・・・」

 

何かそれ聞いたことあるような・・・。

 

「そっか、そんなこともあるよな。別にそんなに高いもんじゃ無いし」

 

「そうね。今度遊びに来たら買ってあげようかな」

 

 

まさか備後あこう浪士様がウチの姪ッ子の浮き輪を・・・いやそんなハズは無い。

ちなみに姪の浮き輪はシナモロールがプリントされていたらしいので、ヤマトやウルトラマンではありません。

知りませんよね?

隠滅してないですよね?

浪士様!?浪士様ってば!

 

 

 

皆様の貴重な記事によって、今日も私は生かされているのでした。

ありがたやありがたや。