『かなり』

干支に入れてよ猫

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マトハンター

どうも、坂津です。

みなさんは『マト』と呼ばれる海獣をご存知でしょうか。

ベーリング海以北、チュクチ海から北極に至るまでの亜寒帯~寒帯の海に生息する、トドに似た動物です。

このマトという名はロシア語で『自尊心のある大型獣』という意味です。

これはマトの、ある性質に由来しています。

繁殖期のオスがメスを巡って争うことはどの動物でもよくあることなのですが、マトの場合、威嚇しながら相手の体格を計り、差が大きい場合にはどちらともなく立ち去ることが知られています。

牙や爪を剥いての激しい闘争に発展するのは同等のサイズ同士だった場合のみなのです。

この性質から『強者が弱者に暴力をふるわない』もしくは『弱者が強者を認め引きさがる』ことができる動物として認知され、ロシアでは『マトにならえ』ということわざが存在するほどです。

さて、このマトですが、厳しい寒さの中で生きる人々にとっては非常に貴重な食料となります。

つまり、狩りの対象になるのです。

ですが先述の通りマトは他の動物よりも尊いものとされており、その猟法についても伝統的なルールが存在します。

それは、マトがハンターを闘争の相手と認めた場合に限り、狩猟することが許されるというもの。

しかしマトの成獣は体長が1メートル程度から、大きいものでは3メートルの個体も確認されていますから、大きな個体は人間を争うべき相手と認識してくれません。

ハンターからすれば、1度の狩猟でより大きなマトを仕留めた方が効率的です。

ですからマトハンターは、自分が仕留めたマトの皮を剥ぎ、それを被って狩猟を行います。

そうすれば、自分より少しだけ大きなマトを狩ってその皮を被り、それよりまた少しだけ大きなマトを狩り・・・と繰り返すことで、人間よりも大きなマトを狩りの対象にすることができるようになるのです。

 

このマトハンターの狩猟様式は、小さな存在が自分より少し大きな皮を被り、それが徐々に大きくなることを表す慣用句として使われるようになりました。

マトの猟師のようになる、つまりマト猟師化する、ということです。

マトりょうし化・・・マトリョーシカ・・・。

 

 

はい、全部妄想です。

 

 

マトリョーシカ

マトリョーシカ

  • 発売日: 2002/01/31
  • メディア: DVD
 

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